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漫画編集者と、Angels of Fenwayの意訳 [本/ルポ社会]






漫画編集者

漫画編集者

  • 作者: 木村 俊介
  • 出版社/メーカー: フィルムアート社
  • 発売日: 2015/05/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


【漫画編集者/木村俊介/15年5月初版】

マンガ大好きです。
漫画編集者って、憧れの職業ですよね。
生まれ変わったら、なってみたい。

好きなことが仕事、仕事と趣味の境がない。
ずっと仕事してても、苦痛じゃないような気がします。

たとえば、ネジやら原材料やら電子部品なんか、つくったり売ったりしても、
あまり自己実現しにくいというか。

仕事というのは煎じ詰めると、コミュニケーションです。
そういう意味では、介在する製品やサービスは関係なくて、
どんな仕事でも同じとは言えるのですが。

とはいえ好きなことを仕事にする、自分の価値観を世に問える、
その快感は何物にも代えがたいと。



著者はライターさんなんでしょうけど、インタビュアーと名乗ってます。
5人の漫画編集者に、1人5時間ほどインタビューして、
それぞれの仕事に関する思いなんかを語ってもらってる。

著者はその中で姿を消してます。合いの手のコメントもない。
漫画編集者が一人語りのように、語っています。
村上春樹の傑作「アンダーグラウンド」みたいな感じ。

コミックリュウの猪飼幹太、ヤングマガジンの三浦敏宏、スピリッツの山内奈緒子、
Gファンタジーの熊剛、IKKIの江上秀樹。

みんなすごいです。夜昼関係なく仕事してる。
そういう仕事といえばそれまでだけど、仕事自体がすごく面白いんでしょうね。
出版の編集者になりたいと思ってる人は、必読書だと思います。
どんな仕事してるか、ぎっしりと生の情報が300pほど書かれてる。



もちろんいろんな漫画の裏話が書かれてるので、マンガ通にも面白い。
スピリッツの副編集長が長かった江上氏の、
「一色さんの漫画は、めっちゃ好きですといってはばかりありません。
担当したピアノの森、当時のぼくには、その才能をうまく活かし切れなかった・・・
花田少年史の死んだお父さんとのキャッチボールの話。ぼくの中では、
漫画っていうのはこういうもんだっていう。こんなにいとおしいものがこの世にあるのかっていうくらい」

いやぁ、よくわかります。ぼくも一色さんの大ファンです。
30代の時、毎週8冊レンタルコミックを10年間読んでましたが(10年で4000冊、400タイトルぐらい)、
ベスト作品は「女帝」か「ピアノの森」かという。

HAPPYで浦沢直樹が「テニスはむずかしい。勝ちそうなやつしか勝たない競技だから」。
漫画の王道である逆転を描きにくいと。

江川達也の東京大学物語で、取材した函館の進学校ともめた話とか。
校長先生が「こんなもんに描かれて」と。
東京大学物語、ある種の純愛というかSM本というか。名作ですよね。
夢落ちがなかったらよかったのに。エンブレムテイク2と並ぶ、2大夢落ち作品。

旬なところでは今夏アニメが始まった、平本アキラの監獄学園。
絵がうまいですよね。

それからマイナー月刊誌連載なのに、21巻で2000万部売った黒執事。
19歳の作者を編集が育てるとこからの話は、まさにサクセスストーリー。
黒執事の作者が書いた、編集者とのやり取りを描いたマンガが面白かったので貼っときます。

(クリックで拡大)
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本書の内容からは離れますが、読んで思ったことを2つ。

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インタビューについて
ヒアリング能力というか。
この個人差は大きいですよね。

Aさんが先方と話してきた。何の問題もありませんという結果。

Bさんが先方と話してきた。課題が山積みで、いろんな解決策まで話し合ってきた。
先方との危機が回避された。

同じ相手に2人の人が対すると、まったくちがう結果になったりします。
Aさんは、相手の話を聴けてないということです。自分のことばかり考えてた。
懐の深いBさんは、相手も胸襟を開いてなんでも話してくれた。
Bさんは相手の話をうまく引き出せた、ということです。
質問上手、論理的思考、瞬時の判断、ユーモアのセンス、いろんなものが必要になる。

いくつになっても、どんな立場になっても、つねに相手の話を聴ける人間でありたいと思います。
著者は、聴ける人という矜持があって、インタビュアーと名乗ってるのだと思う。



スーパーボイスレコーダー
今やスマホの無料アプリで、簡単に録音ができるようになりました。
むかしはICレコーダーという、高価なものでしか録音できなかったのですが。

この前ある講演会を聴きに行って、ためしに机の上に置いたスマホで録音してみました。
2時間録音しても、たいして電池も減りません。あとで聞いてみると、十分に音声をひろってます。

これ怖いですよね。
いつどこで誰に録音されてるかわからない。
うかつなことがしゃべれなくなりました。



p.s.録音はしなかったですが、この前聴いた星野仙一の講演会。
次の阪神の監督は金本だと断言してました。マスコミはいないでしょうね、とか言いながら^^
数年ほど前に出た、岡田監督と江夏の対談本でも、
次の阪神監督は、金本しかないと書かれてました。
将からみると、将たる器ということでしょうか。


今日は野球がらみの歌を。

過ぎ去った86年♪
バンビーノの呪い
ぼくのおばあちゃんは
レッドソックスがベーブルースをヤンキースへ放出した
1918年に生まれた

彼女の生きがいはレッドソックス♪
おじいちゃんが亡くなっても
レッドソックスの大ファンだった

レッドソックスが優勝するまで死ねないよ♪
くそったれヤンキース 
大金で大切な選手を奪っていく

フェンウェイ球場の天使♪
レッドソックスファンはみんな病気だよ

信じられないことがおこった2004年♪
レッドソックスが勝ったんだ
ぼくのおばあちゃんは
病室のベッドでそれをみた

そして息を引き取った♪
彼女の最後の言葉はききとれなかったけど
やさしい笑顔だった


ざっとした意訳ですが、6月にアメリカで1位になったアルバムからの新曲です。
レッドソックスは、2004年にバンビーノの呪いが解けてから、3回もワールドシリーズ勝ってます。
上原の大活躍も、記憶に新しい。わが愛する球団は、30年も日本一になってません。今年こそ!

ジェームステイラーでAngels of Fenway♪ いい歌書きますよね。
CD買おうかな^^ mvには松井が何度か映ってます。




ビフォア・ディス・ワールド

ビフォア・ディス・ワールド

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2015/06/17
  • メディア: CD



関連記事:
【ゴーストライター論/神山典士/15年4月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2015-06-09

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【売れる作家の全技術/大沢在昌/12年7月初版】
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【阪神タイガース暗黒のダメ虎史/山田隆道/2009年12月初版】
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【阪神タイガース暗黒時代再び/野村克也/12年12月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2013-02-26

【日本人投手黄金時代~メジャーリーグにおける真の評価/杉浦大介/14年11月初版】
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コメント 12

song4u

貼っていただいた枢やなさん?のマンガ、面白かったです。
だけど『黒執事』も知らないし、枢やなさんも存じ上げません。
と言うか、そもそも「枢」が読めない。「枢」の訓読みって何??
中枢、枢軸、枢機卿・・・の「すう」が、「とぼそ」と読むなんて初めて知りました!
調べてみたら(←ヒマな奴です)、観音開き戸の可動軸用に上下に開けた「ほぞ穴」
のことを「枢」と言うらしい。「戸」の「ほぞ」が合体して、「とぼそ」になったんだとか。
どうでもいいですね、こんな話。(笑)

クマさん、編集者というよりも、これはもう、構成作家の領域じゃないでしょうか。
更に言うなら、新人マンガ家の教育訓練担当みたいなポジション?
貼ってあるマンガにもあるけど、アニメ化、実写化、舞台&2000万部ですか?
物凄い額の著作権益が発生してると思うけど、スクエニと作者の分配比率は
どうなってるんだろう?・・・なんて下世話なことを考えてしまいました。

>仕事というのは煎じ詰めると、コミュニケーションです。
そういう意味では、介在する製品やサービスは関係なくて、どんな仕事でも同じ

まったくその通りですね。
よほどの特殊な分野なら別かもしれませんが、世の中の仕事の圧倒的多数に
それは当て嵌まるんじゃないかと思います。
ネジや原材料、電子部品の製造にも、やっぱりコミュニケーションが極めて重要だと
思います。加えて言えば、それらのモノ作りを通じた自己表現や達成感というのも、
マンガ編集者にも比肩する快感があるのではないかと思います。
好きこそモノの上手なれ、ってことじゃないでしょうかね。
by song4u (2015-08-23 11:28) 

hanamura

♪ 言~ってみたいなぁ「ザ・正論」
by hanamura (2015-08-23 11:52) 

don

song4uさんこんにちは~
今日は夏休みで帰省してた長男が、
戻っていきました。少し寂しいです。
まあ同じ関西圏なんで、ローコストで会えるといえばそれまでですが。

奥さんは出かけてるので、今日の晩御飯は
次男と居酒屋にでも行こうと思ってます。
焼き鳥屋か、魚民か、焼肉屋さんか。

編集者って、ほんと領域が大きいですよね。
もちろん作者あってなんですが、
チームで作品をつくってる。

若いころは作文が大きらいだったのですが、
いまは書くことが好きになって(ワープロの存在が大きい)、
編集という仕事に憧れます。
楽しいだろうなぁ。

>それらのモノ作りを通じた自己表現や達成感というのも、
>マンガ編集者にも比肩する快感があるのではないかと

たしかに自分の領域で何かを達成すると快感は感じますが、
会社の中のスモールワールドです。

影響力の大きい仕事は、快感もさらに大きいのではないかと、
思っています。実際はどうなんでしょうね[__犬]

by don (2015-08-23 12:11) 

don

hanamura さんこんにちは~
言ってみたらどうですか?
[__犬]
by don (2015-08-23 13:08) 

seawind335

確かに、インタビュー能力による結果の差は大きいですね。

しかし、ありとあらゆるところに音声や動画が記録される世の中になりましたね。
或る意味監視社会が出来あがっているのかも・・・・
by seawind335 (2015-08-23 17:37) 

獏

こんにちは^^)
金本 昔から大好きなんです
阪神に行ってしまったときは毎晩枕を濡らしました
そして監督に・・・嗚呼(涙)

by (2015-08-23 17:42) 

DEBDYLAN

イイ曲ですね。
野球が”THE NATIONAL PASSTIME(国民的暇つぶし)
と言われるだけのコトあるなぁ。

by DEBDYLAN (2015-08-23 23:42) 

don

seawind335さんこんにちは~
監視社会。部屋の中まで監視されてるのは1984でしたっけ。
善良な市民には害がないとはいえ、なんか気持ち悪いですよね[__犬]
by don (2015-08-24 12:38) 

don

獏さんこんにちは~
新井さんが大活躍してますよね。
ホームランは少ないですが、打率が3割近い。
やっぱり広島の水があってたのか・・・
[__犬]
by don (2015-08-24 12:39) 

don

DEBDYLANさんこんにちは~
>THE NATIONAL PASSTIME
ですか。なるほど。
ぼーっと見てたら、すぐに3時間ほどたちますよね[__犬]
by don (2015-08-24 12:41) 

heroherosr

昔はけっこう読んでいたので、「花田少年史」も「HAPPY」も「東京大学物語」も分りますが、最近は全然読んでいないです。
by heroherosr (2015-08-24 17:46) 

don

heroherosrさんこんにちは~
けっこう読まれてますね。
HAPPY読んでる人は少ないと思ってました。
[__犬]
by don (2015-08-25 12:35) 

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