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【シフト2035年、米国最高情報機関が予測する驚愕の未来】の要約読書メモ [本/Biz経済]






シフト――2035年、米国最高情報機関が予測する驚愕の未来

シフト――2035年、米国最高情報機関が予測する驚愕の未来

  • 作者: マシュー・バロウズ
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2015/11/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


【シフト2035年、米国最高情報機関が予測する驚愕の未来/マシュー・バロウズ/15年11月初版】
未来本というのは、あんまり当たりません。
じゃあ何のためにあるのか。現状と歴史を再認識するためです。とくに歴史は繰り返す。
再認識して、共通の基礎知識をもったうえで未来を議論する。議論のためのたたき台です。

米国で4年にいちど新大統領に報告される「グローバルトレンド」。
その執筆責任者が在野して書いた本。

著者マシュー・バロウズの略歴は以下。
ケンブリッジ大学(歴史学)、1986年CIA入局、2003年よりNIC(国家情報会議)。
NICの分析報告部部長を務め、「グローバルトレンド」の2025、2030で主筆を担当。
2013年辞任し、ワシントンのシンクタンク勤務。




目次は以下。
読書メモで後述しますが、2035年の日本に関する分析や、自動運転車の未来など、
かなり腑にストンと落ちる内容になっています。
ちなみに第3部は近未来小説です。サウジとイランの衝突は現実に起こった。

<第1部メガトレンド―未来への大転換はすでに始まっている>

第1章「個人」へのパワーシフト
・産業革命以来の重大な「シフト」
・「中間所得者層」こそが世界の命運を握っている

第2章台頭する新興国と多極化する世界
・「国家」の終焉
・非「西側」へのパワーシフト
・日本は「過去」の国になる

第3章 人類は神を越えるのか
・私たちは「ポストヒューマン」なのか
・「熟年国家」は財政破綻を避けられない
・人間とコンピュータの主従が逆転する未来

第4章 人口爆発が「滅亡」を招くまでのシナリオ
・このままでは人口爆発に対応できない
・2100年、世界の人口は110億人に達する


<第2部 ゲーム・チェンジャー―世界を変える4つの要因>

第5章中国―もう一つの超大国の「真実」
・中所得国が落ちる「罠」とは
・経済成長する前に老いる中国

第6章 テクノロジーは人類にとって福音なのか、黙示録なのか
・第4の産業革命
・雇用破壊のスピードは雇用創出のペースよりも早い
・合成生物学は新しい「人間」を創るのか
・再生可能エネルギーは不要になる

第7章 第3次世界大戦を誘発するいくつかの不安要因
・市民の抵抗が「原理主義」を生む皮肉
・インド洋と太平洋が21世紀の「水路」となる

第8章撤退するアメリカ
・パックス・アメリカーナの終焉
・ドルは基軸通貨であり続けるのか
・欧米経済圏 VS. 中国経済圏


<第3部 2035年の世界>

第9章 「核」の未来
・イスラエルとサウジアラビアの共謀
・イラン核兵器製造施設を攻撃

第10章 生物兵器テロの恐怖
・インドで拘束された生物学専攻の米国人学生

第11章 シリコンバレーを占拠しろ
・テクノロジー大手を「公益企業」にすべきか
・「オキュパイ・シリコンバレー」
・民主党でも共和党でもない大統領




以下に要約読書メモを。

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<グーテンベルグの活版印刷とアフリカの携帯>
15世紀半ばのグーテンベルグの活版印刷は、幅広い影響をもたらした。
この発明のおかげで、それまで聖職者が独占していた聖書が庶民にもたらされ、宗教的権威を脅かした。
国境を越えてアイデアが広まり、西洋にプロテスタントの中間層を生み出した。
プロテスタントの体制批判は激しくなり、分断が生まれ、16世紀には宗教戦争が起きた。

現在のネットとソーシャルメディアはグーテンベルグの聖書と同じように、
長い革命の道のりをスタートさせた。個人のエンパワメントは猛烈な勢いで起きており、
従来のやり方を変えつつある。

アフリカでは2002年以降、携帯電話の契約数が毎年倍増しており、最近はスマホも増えている。
現在使われているアフリカの携帯端末の数は、アメリカの2倍だ。

個人のエンパワメントは、プラスとマイナス両方の影響があるが、
短期的には15~16世紀と同じように、新しいテクノロジーによって力を得た中間層の台頭が、
破壊的な結果をもたらすおそれがある。




<中間層が世界の命運を握っている>
中間層とは何か。ゴールドマンサックスは1人あたりGDPが年間6000~3万ドルとしている。
現在は10億人程度で、2030年には20億人に増える。これは控えめな見積もりで、
EUの報告書では、世界の人口の過半数が中間層になると。
2030年の世界人口は83億人なので、EUでは40億人以上が中間層と予想している。
中間層が急速に増えるのはアジアで、2015年時点ですでにアジアの中間層が、
欧米の中間層と数の上で均衡するとみられる。




<テクノロジーの進化>
(ハイテク義肢)
脳内の思考を信号としてよみとり、ロボットアームとして動かす。
ブラウン大学脳科学研究所は、ブレインマシンインターフェースという技術を使い、
下半身府不随の人の足の動きを回復させようとしている。

(視力回復)
ブレインゲート社のスティベル会長によると、脳に埋め込んだチップは、
失明してなければ見えるはずの情報を処理して、まるで目が見えるような感覚を与える。
未完成だが、かなりうまくいってると。

(ゲノム解析)
2003年のゲノム解析コストは10億ドル超だったが、現在1000ドルでやがて200ドルになる。
マッキンゼーの予測によると、デスクトップ型のゲノム解析装置がそろそろ登場し、
医師の日常診察はゲノム解読になると。
「遺伝子とウイルス、癌の遺伝子配列を解読できれば、その患者にあった治療ができる。
ゲノム配列がわかれば、疾患の症状が別の要因であることも判断できる」
無数の人のゲノム解析をビッグデータ分析すれば、特定疾患の遺伝的関連も発見できる。
現在医師は正しい診断を下すのに苦労している。ビッグデータ分析と、人工知能を組み合わせれば、
未来の医療は一変する。

(遺伝子)
スタンフォードの生命科学センター、グリーリー所長によると以下。
少なくとも先進国では20~40年後には、ほとんどの赤ん坊が体外受精で生まれる。
親または親以外の誰かが、複数の胎芽から、生まれる子に、
一番受け継いでほしい遺伝子を持つ胎児を選ぶようになる
初期は資金的余裕のある親から、望み通りの子供が持てるようになる。
西側は倫理的な問題からストップがかかるかもしれないが、中国では野放しに拡散する可能性がある。

(臓器)
3Dプリンタが臓器をつくって、臓器移植希望者が助かるようになる。

(殺人ロボット)
戦場ではロボットが戦うようになる。戦場では誰を殺すかアルゴリズムが判断する。

(コンピュータ)
2013年、日本の「京」は人間の脳の正確なシミュレーションに成功した。
このとき京が人間の脳の1秒間の働きを計算するのにかかった時間は40分。

神戸空港の横にある「京」、てっきり京都にあると思い込んでました^^
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おそらく10年以内にもっとパワフルなコンピュータが登場すると、脳全体のシミュレーションが可能になる。
人間の脳の働きを理解して再現できれば、アルツハイマーなど多くの脳疾患の治療に応用できる。

⇒きりがないのでこのへんで。




<著者の日本に関する分析>
日本は大規模な構造改革を実行すれば、中の上程度のパワーを維持する。
日本は政治経済社会の改革を進めて、少子高齢化、産業基盤の老朽化、
不安定な政治情勢に対処する必要がある。

人口が減るため、移民政策を検討する必要に迫られる。
ただ日本人は外国人の受け入れに消極的なため、この問題はなかなか乗り越えられない。

高齢者が増えて、医療業界と住宅業界は成長に拍車がかかる。
労働人口の減少は行政サービスや税収に大きな負担となり、増税は余儀なくされる。
消費財の物価押し下げ圧力が高まり、企業は厳しい競争にさらされる。
日本の輸出産業は構造改革が続き、ハイテク製品、高付加価値製品、情報技術に重点が置かれる。

日本の労働年齢人口は絶対数が減る半面、
10代後半~20代には仕事がない未熟練労働者が大勢いる。
このことはホワイトカラーの人手不足をもたらす。
女性の社会進出推進は、人手不足を補うが、それが出生率のさらなる低下をもたらせば元も子もない。

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日本ではいまも文化的に、母親が家にいることが理想と考えられており、
女性が家庭と仕事のバランスをとるのが難しい。

20年の経済停滞を経て、安倍総理が思い切った措置をとり、衰退とは異なる未来を作ろうとしている。
日本は少子高齢化というきわめて難しい問題に直面しているが、依然として世界3位の経済大国であり、
技術的に最も進んだ国の一つであり、世界的な企業を多く生み出してきた。
高成長は実現できなくても、今後の経済は一部で言われるほど悪くならないかもしれない。

日本にとって最大の課題は、国際情勢の急速な変化にどう適応するか。
中国は今後ますます自己主張を強める。もし中国と日本が衝突すると、
アメリカが自動的に日本の味方をすると、日本の指導者は誤解しているが、
現実にはアメリカは自国の利益と中国の利益の間に折り合いをつけ、紛争は回避する。
アジアの急速な変化と国際秩序の中でどのような舵取りをするかは、
日本の取り組みが遅れている領域であり、今後の大きな課題となる。




<TPPとTTIP>
2012年欧州首脳はアメリカとのTTIP締結に意欲を示した。
ワシントンは驚いたが、欧州はアメリカの心離れを心配しているようだ。
TPPは日本が加わったことにより、世界のGDPの40%をカバーする。
TTIPは世界のGDPの約半分をカバーする。

TPPはアジア諸国に痛みをともなう、経済的政治的譲歩を要求する、きわめて非対称な協定だ。
アメリカをアジアにつなぎとめておきたいという、アジア諸国の狙いが透けて見える。
TTIPもおそらく欧州に譲歩を迫るものになると考えられ、アメリカをつなぎとめておおきたい、
欧州の意気込みを示している。




<自動運転車の未来>
交通事故の原因は90%以上が人為的ミスだから、自動運転が普及すれば激減する。
マイカーは1日90%は使われていない。オンデマンド利用が拡大すれば、駐車場と車の数は激減する。
車の所有と使用パターンが変われば、世界経済とりわけ自動車産業は大打撃を受ける。
車がステータスシンボルから実用品になる。車の意味そのものが変わる可能性がある。

自動運転車への切り替えは本当に起きるのか?
ほとんどの専門家は、技術的には可能でも、社会や文化に受け入れる準備ができておらず、
移行には数十年かかるとみている。大きなハードルは安全性と信頼性に対する不安。

自動運転車への移行は、商用車が先行する。
高速道路で自動運転トラックの隊列(先頭または最後尾に人間の運転手が同乗する)を、
見かけるようになるかもしれない。




懐かしのバック・トゥ・ザ・フューチャーから、ヒューイルイスでパワーオブラブ♪
けっこう当たってる未来があるんですよね。空飛ぶ車とかスケボーはまだだけど。映画ってすごい。

ゴミで動くデロリアン⇒英国で捨てられた食料を燃料にしたバス運行開始。
犬の散歩をドローンが行う⇒カリフォルニアの一部で現実化
3Dホログラム⇒初音ミクのコンサート
ウェアラブルデバイス⇒グーグルグラスはプライバシーの問題で販売中止
マーティがテレビ会議⇒当たり前になった
自動靴ひも調整⇒ナイキが開発中


「スポーツ」と「FORE」は好きなアルバムです♪

FORE!

FORE!

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2015/11/04
  • メディア: CD



(関連記事)
【2030年世界はこう変わる/米国国家情報会議編/13年4月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2013-06-25

【Google vs トヨタ 「自動運転車」は始まりにすぎない/泉田良輔/14年12月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2015-03-21

【AIの衝撃 人工知能は人類の敵か/小林雅一/15年3月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2015-04-25


またねっ♪




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コメント 4

heroherosr

車庫入れを自動でできる装置にも抵抗感がありますから、なにからなにまでの自動運転はすごくいやですね。
by heroherosr (2016-01-23 16:50) 

みかん

donさん、こんばんは^^

こちらも冷え込む夜となりました~。
これからお隣のイタリアンからテイクアウト、それと
弟がドイツから持ってきてくれた赤ワインを飲む予定です(^^♪

望み通りの子供、、、ですか。 ちょっと怖い未来ですね^^;

フィフス・エレメントという映画で、たしか未来で
車が空を飛んでいましたが、あれはさすがにまだですね(笑)
by みかん (2016-01-24 10:39) 

don

heroherosrさんこんばんは~ 寒いですね^^;
本書にあるように、商用車から自動運転化するのだと思います。
子供世代は「車いらん」と言ってるので、
世代が変われば、時代も変わるのでしょう[__犬]
by don (2016-01-24 19:47) 

don

みかんさんこんばんは~
アメリカもすごい寒波ですね。
こちらも鹿児島や長崎が雪降ったり、
110年ぶりの寒波とか7時のNHKニュースでいってました。
さっき熱燗2合ほどいただいたので、ちょっといい気分です。

空飛ぶ車、一度は乗ってみたいですね[__犬]
by don (2016-01-24 19:51) 

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