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【巨人vs文春】 by 巨人軍「闇」の深層 [本/ルポ社会]


巨人軍「闇」の深層 (文春新書)

巨人軍「闇」の深層 (文春新書)

  • 作者: 西﨑 伸彦
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2016/08/19
  • メディア: 新書


【巨人軍「闇」の深層/西崎伸彦/16年8月初版】
野球とばく事件の後始末は、
「小皇帝」山口が読売グループのトップになるための最後の関所だった。という一冊。
ちなみに「大皇帝」は齢90のナベツネ。

さすがに週刊文春取材班のまとめ新書は濃いです。
文春記事の補足やら、書けなかったことやら。面白い。

巨人の闇とは何か?
サムシング・イン・ザ・ダーク・・・
以下に要約読書メモを。


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<清原は選手時代から薬物に手を染めてた>
清原は96年オフにFA宣言。97年から巨人軍選手になる。
最初の4年間は成績がふるわず苦しんだ暗黒時代。

清原は98年に薬物に手を染める。
98年に巨人に来た野村貴仁は語る。
「外国人選手が持ち込んだグリーニーという興奮剤がある。
飲むと眠くならず、腹も減らないし、集中力が出る。
投手なら連投して肩がパンパンに張っていてもすぐに肩ができる。なので試した選手は結構いた」

「今から思えば覚せい剤と同じ効き方だったが、
清原も僕の勧めでグリーニーをコーヒーに溶かして飲んでいた。
その後清原は、合成麻薬のMDMA、コカインなどにも手を広げた」

「女子アナ出身の巨乳タレントとも一緒にクスリをやっていると話していた」

ちなみに文春の取材班は、野村から清原とのメール記録を入手し、本書に掲載している。




<原監督の論点すり替え>
巨人軍に関する暴露報道が相次ぎ、原監督は以下の声明を発信。
「こんなことがなぜ続くのか。清武さんのほかに、いったいだれがいるのか。
今回は私のこと(1億円恐喝事件)で良かったと思っています」

原監督の暴力団への1億円支出がそもそもの問題なのに、
あたかも清武の情報漏えいがメインであるかのように、論点がすり替わっていた。

じつは文春は清武ルートではなく、独自ルートの潜行取材で情報をキャッチしていた。
通常は質問書を送り、回答を得て記事掲載が基本的な流れ。

しかしこの時は取材に動いてることを察知した巨人が、記事に関する申入書を編集長に送付し、
東京地裁に「記事の広告」を差し止めする仮処分申立を起こしてきた。

電車の中づり広告や、新聞広告を塗りつぶして削除するよう求めてきたのだ。
記事の差し止め要請はまれにあるが、広告の掲載差し止め要請は前代未聞。
結局記事は掲載された。

なぜ巨人はこれほどまで過敏になったのか?
「原監督が1億円を払った相手が、反社会的勢力であっては困る理由があったから」
そこがまさに巨人軍の闇の核心部分。

足掛け20年に及ぶ問題の詳細は、約20pと長いので本書にて。
要約すると、芦屋竹園旅館の若い女の子と原選手が1990年前後に不倫して、
それを知った暴力団が脅してきたという話。

原監督を脅した暴力団員は、2006年に原監督から1億円を入手。
しかしその1年後に原監督を恐喝したH氏は、交通事故死。
2009年にH氏の兄貴分の「山本」が巨人を恐喝、その後威力業務妨害で逮捕される。
2006年の公判では、警視庁と東京地検は恐喝事件に一切触れなかった。




<反社会的勢力であっては困る理由>
プロ野球の憲法と呼ばれる野球協約が理由。
野球協約180条には、以下に違反したものは1年間もしくは無期の失格処分とする規定がある。

「暴力団、暴力団と関係のある団体の構成員または関係者、その他の反社会的勢力と交際し、
または行動を共にし、金品の授受、饗応、その他いっさいの利益を収受または供与し、
要求または申し込み、約束すること」

巨人軍にとっては非常に困った事態。
場合によってはシーズン途中での原監督の退任も避けられない。
逆に原監督を恐喝した人物たちが、反社会的勢力でないということであれば、
この規定に触れることはない。




<警視庁の苦悩>
2009年5月、「暴力団追放」と書かれた原監督のポスターが一斉に掲示された。
警視庁の暴力団追放のポスターは、組織犯罪対策第三課の暴力団排除係が主導し作成される。
起用される人物は、暴力団との関わりやトラブル歴を関係各所に照会したうえで決める。

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警視庁にとっては、原監督が暴力団員に1億円もの大金を払ったことが明るみになれば、
メンツが丸潰れになる。

警視庁は、逮捕後山本に対し話を蒸し返さないよう説得したとされる。
その後の公判では、犯行動機については触れられず、原監督の名前が出ることもなかった。

その特別な配慮には、警視総監の意向も遠因として働いた。
警視庁は原監督事件の捜査にも、暴力団捜査を担う「組対」ではなく、
通常の犯罪を扱う捜査一課が担当した。

山口組二次団体の直参組長を警察当局が把握できてないことはありえず、ふつうなら組対が捜査を行う。
警視庁にとっても、山本が暴力団関係者であっては困るからだ。


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<予告先発制度はなぜ導入されたか?>
野球賭博対策というのが本音。
表向きはファンサービスの一環。

先発投手は試合のカギを握る大きな要素。
ハンデを切る胴元側からすれば、この情報をいかに入手するかが賭けの勝ち負けに大きく作用する。

予告先発がない時代は、選手やコーチ、OBなどに熾烈なアプローチがあり、
じっさいにその要求に応じる関係者もいた。

鷹揚な時代で、球場のロッカールームに行けば、ロッカーの裏側には紙が貼ってあり、
選手が身内にチケットを頼む枚数が「正」の字で書かれてあったという。
特定の投手の「正」の字が多い日は、その投手の登板日だとわかる。




<小皇帝山口の読売グループ社長就任>
私設応援団は2002年ごろまで暴力団の資金源だった。
その始末を徹底的に行い評価を上げたのが、当時法務部にいた山口氏。
山口は悪質応援団の主要メンバーと直接対峙したうえで、東京ドームや他球場への出入り禁止を宣告。
こうした中で読売の中で「コンプラ軍団」が胎動する。

山口はコンプライアンスを武器に、2015年6月に読売新聞東京本社の社長に就く。
名実ともにナベツネの後継になるには、読売新聞グループ本社社長にならなければならない。
少なくとも1年間、彼は大過なく組織運営の実績を社内に示す必要があった。

そんな中で起きた、高木をはじめとした巨人軍野球とばく事件。
コンプラ軍団は攻めに転じる。笠原、斎藤を徹底的に排除し、産経新聞には取材拒否を行う。

2016年6月、山口は読売新聞グループ本社社長に就いた。
山口の肝いりで、警視庁の組対部長が、社長直属の統括参与として迎えられた。




サムシング・イン・ザ・ダーク♪ by JDサウザー


ナチュラルヒストリーほどではないですが、そこそこ聴きます♪

テンダネス

テンダネス

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2015/05/20
  • メディア: CD



(関連記事)
【巨魁/清武英利/12年2月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2012-05-19

【虎の007/三宅博/12年2月初版】
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【キャプテンシー/鳥谷敬/16年3月初版】
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【日本人投手黄金時代~メジャーリーグにおける真の評価/杉浦大介/14年11月初版】
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【5年後、メディアは稼げるか/佐々木紀彦/13年8月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2013-10-15


今日判明するんですかね?
【トランプ大統領で世界は発狂する】~日本への影響は?
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2016-06-07

キンドルでワンピースの83巻買おうとしたら、コミックの1か月遅れなんですね。
知らなかったorz・・
またね♪
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コメント 2

獏

donさん こんにちは^^)
やはりお金のある所に群がる・・・のでしょうね。。。
それを便利だからと安易に使うと後でツケが回ってくる。。。
そういう雰囲気を感じます☆

by (2016-11-11 16:09) 

don

獏さんこんにちは~
今日は所用があって、昼間から一杯飲んでます。
太陽の下で呑む酒は、うまいですねぇ[__犬]
by don (2016-11-12 16:47) 

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