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【芥川賞の偏差値】要約まとめ [本/文学芸術]


芥川賞の偏差値

芥川賞の偏差値

  • 作者: 小谷野 敦
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2017/02/13
  • メディア: 単行本


【芥川賞の偏差値/小谷野敦/17年3月初版】


直木賞って面白いです。本屋大賞に匹敵するぐらい。
でも芥川賞って、あんまり面白くない。
読んだ後1週間ぐらいでストーリーを忘れてしまう。
そう思いません?

本屋大賞や新書大賞は、書店員など多くの人の投票できまります。
対して芥川賞は、約9名の選考委員で決めてます。
ユーキャンの流行語大賞みたいなもので、選考委員の好みが色濃く反映される。

今回1935年からの受賞作を、著者の1p/1冊の寸評で読んでみたのですが、
知らない本だらけでした。文学を語る資格なしです(笑)。

うちはノンフィクション中心のサイトなので、これからも本屋大賞だけでいいかな。

著者は東大英文科出身、阪大助教授を経て文筆家。
何度も芥川賞の候補になるが、そのたびに落選したそうです。

いろいろと思いは深くて、このたび芥川賞全受賞作に個人的な偏差値をつけるという、
快挙というか暴挙をやってのけました。

多くの受賞作を読んだことある人には、面白い読み物なんでしょう。
読んでない人は、ブックガイドして活用されたらよろしいかと。

著者曰く、源氏物語が5点だとしたら、現代の小説は1点になってしまう。
なので相対比較とした。とのことです。

ちょっと気になるのは、大江健三郎を偏差値70~80と高評価にしてるところです。
昔はともかくいまの時代、大江健三郎は低評価で固まったと思ったのですが。
池上彰いわく、自分に酔ってるだけの悪文。
読売の竹内政明いわく、わかりきったことをわかりにくく書く恥ずかしい人と・・

著者のいう名作(偏差値が高いもの)が実際に面白いかどうかは、
読んでみないとわかりません。とはいえ一つの意見として参考にはなります。

以下に読書メモを。


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芥川賞とは何か


昭和10年に菊池寛の文藝春秋社が、前年直木が若くして死んだことから、
純文学には8年前に死んだ友人の芥川を、大衆文藝には直木の名を冠して、
芥川賞、直木賞として創設したのが始まり。いずれも本来は新人賞。

当時フランスには数百の文学賞があると言われており、日本には文学賞が少ないというので、
「文壇の大御所」菊池が創設した。菊池寛は若いころ同性愛だった。

芥川賞候補作は五大文藝雑誌に載ったものから選ばれる。
世間ではこのことを知らず、単行本で出たものも芥川賞候補になると思っている。
(直木賞は単行本が出ていても候補作になる)




芥川賞をとる秘訣とは


・退屈であること。いかにもうまいという風に書いて、かつ退屈であることが重要。

・芥川賞というのは「文壇構成員」の入社試験のようなもの。
そこでは圭角のない人と争わない人が求められる。決して優れた文学作品が求められてない。

たとえば学者の世界。論文は面白すぎてはいけない。
人事はひたすら地味であることが求められる。一般の人は面白いほうがいいと思う。
だが制度や組織というのは、時間がたてばたつほど、
面白くてはいけない、派手ではいけない、という原理を抱え込むようになる。
大学の人事でいうと地味な人はとにかく地味で、時には業績もない。
その代わり人当たりがいい。他人とは争わない。




芥川賞と直木賞の違いは何か?


芥川賞:純文学、新人作家

直木賞:大衆文学、ある程度実績のある作家
大衆文藝とはいってもかなり高級なほうを対象にしてる。
世間には直木賞以下の小説はゴマンとあって、ポルノ、少女小説、ラノベなど。
直木賞は推理小説、SF、ホラーに冷たく、時代小説は有利。

99年体制移行は以下。
芥川賞:文藝雑誌に載った250枚以下の中短編。
直木賞:単行本の長編ないしは短編。
単行本と言っても、マイナーな出版社はダメである。
平凡社、白水社、太田出版から何冊出しても可能性はゼロに近い。


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芥川賞受賞作偏差値一覧


(以下フォトすべてクリックで拡大)
芥川賞受賞作高評価.JPG



芥川賞受賞作平均作.JPG



芥川賞受賞作低評価.JPG




昭和10年以降の日本文学の名作一覧(偏差値付き)



文学名作一覧1.JPG



文学名作一覧2.JPG





直木賞ですが、泣ける作品1位はコレです。
個人的に「泣ける偏差値」つけたら120です。
(偏差値って、バラツキ具合で100以上やマイナスもあるらしい。
試験を受けた100人のうち99人が0点で、1人が100点をとったとする。
このとき平均点は1となり、100点の人の偏差値は149.5になる)

第58回直木賞受賞作。映画しか見てませんが、もうね、プルプル泣いた(笑)。



せつ子・・・、ジブリなので外人へのお土産に喜ばれるそうで。

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  • 出版社/メーカー: 佐久間製菓
  • メディア: 食品&飲料




(名作関連記事)

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Speakeasy

『火垂るの墓』は原作を読みましたが、殆ど覚えていません(汗)
ジブリのアニメは忘れようにも忘れられません(涙)

1988年当時、劇場で3~4回観ました。『となりのトトロ』と同時上映で、『キネマ旬報』か何かで、何故幸せ一杯な映画と、不幸のどん底の様な対照的な映画を同時に上映するのかと批判していた方がいましたが、気持ちが分からなくもありません。私は両方大好きでしたが・・・

何とサクマ式ドロップスのレトロ缶等と言うものが存在していたのですね!
ちょっと欲しいかも・・・

by Speakeasy (2017-06-17 19:16) 

don

Speakeasyさん、こんばんは~
ええ!リアルタイムで劇場で見られたんですか。
しかも原作まで読まれた。すごいですね。
ぼくは後でビデオで見ました。
人前で泣かなくてよかったです(笑)
[__犬]
by don (2017-06-18 19:54) 

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