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【なぜ中国人は財布を持たないのか】書評と要約 [本/Biz経済]


なぜ中国人は財布を持たないのか (日経プレミアシリーズ)

なぜ中国人は財布を持たないのか (日経プレミアシリーズ)

  • 作者: 中島 恵
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2017/10/11
  • メディア: 新書


【なぜ中国人は財布を持たないのか/中島恵/17年8月初版】


「中国すごいぞ」に日本人は拒否反応を示すそうです。
「中国はダメダメ」な記事が売れて、「中国が発展してる」「中国が進んでる」と書くと、
「ウソを書くな」「中国のこういう話は聞きたくない」というコメが殺到すると。

スマホ決済とかシェア自転車とか、中国の発展を週刊経済誌が特集組むと批判が殺到する。
どうやって届けるかが課題だそうです。
そういえば、ぼくも中国アレルギーなので、中国崩壊本ばかり読んでました(笑)。

マナーの悪い「爆買い」中国人。
経済成長とともに社会が成熟化し、「静かでマナーを守る中国人」が猛烈な勢いで増えていると。

中国からの観光客はビザの種類で団体観光客と個人観光客に分かれ、
団体4割、個人6割とほぼ拮抗。
日本で注目される傍若無人な中国人は、団体客ばかりだそうです。

一方で個人観光客は街の景色に溶け込んで、シックでルールを守り、静かに食事する。
一見すると中国人と気づかれない。彼らの多くは団体観光客のふるまいに悲しんでいる。


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本書のタイトル、なぜ中国人は財布を持たないのか?
たぶんみなさんの予想のとおりです。

・紙幣が汚い
・偽札が多い
・だからスマホ決済に急速に移行

<紙幣が汚い>
「中国のお札は本当に臭くて汚い。どんな人が使ったかもわからない。触るのもイヤ。
お気に入りのかわいいブランド財布に、どうしてあんな汚いものを入れないといけないの」
中国の紙幣は市場に流通してから回収するまでの期間が、日本に比べて長いそうです。


<偽札が多い>
偽札。本書には多いとしか書かれてませんが、昔読んだ宮崎正弘の本によると以下。
「偽札は中国の全通貨の20%と見積もられている。
レストランやデパートにはレジの隣に偽札発見機が備えられていて、
偽札がみつかると警察を呼ぶでもなくこれ偽札よとつき返してくるだけ。中国的日常風景」


<スマホ決済へ急速に移行>
不便な環境だったからこそ、スマホが飛躍的に普及。ある面で日本を飛び越えた。
「リープフロッグ(かえる跳び)現象」「後発者利益」という。
2016年のスマホ普及率は中国が世界一で58%。日本は39%。


以下にその他の読書メモを。


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中国のシェア自転車


中国の大都市圏で急速に普及したシェア自転車「モバイク」。
上海中心部なら1~2分内に見つけられる。いたる所にある。

アプリを開いてGPSで自転車を探す。スマホの表示場所にいく。
スマホをQRコードにかざす。スキャンすれば解錠される。
このビジネスの起業者は、すぐに自転車が盗難されるので、いっそシェアしようと思いついたと。
終了時もスマホをかざし、終了ボタンを押せばロックがかかる。
スマホには移動距離や料金、消費カロリーが表示され、決済も完了する。
17年5月現在、モバイクの保証金は4800円、30分利用で料金は8円。
これが普及して北京や上海のタクシー需要はがた落ちしたと。

モバイクのほかに、数十社が市場には参入している。
過当競争で急激に街中にあふれた。不法投棄などマナーの問題も生じている。
だが本格的に市場に投入されてからわずか数カ月で、北京・上海だけでも1000万台以上あると。




ゴマ信用が中国を変える


アリペイのアプリの1つ。自分の評価をまとめた採点表のようなもの。
よい行いをすれば自分の評価が高くなって、悪い行いをすれば評価が下がる。
アメリカのクレジットスコアとほぼ同じ仕組み。
日本ではオークションサイトに同じような仕組みがある。

15年1月導入後、17年6月現在中国で3億5千万人が利用。
これまで中国では個人の信用を客観的に測るものがなかったので初の試み。

アリペイは自社の決済システムを利用した人から膨大な情報を得ている。
そのビッグデータを今後政府と連携して社会のあらゆるものに活用していくそうだ。

たとえばシェア自転車をきちんと返却したか?
公共料金を毎月払っているか?
交通違反した経歴はないか?
ショッピングんも支払いが滞ってないか?
タクシーアプリを使用して問題なかったか?

ポイントは350点から950点まで。5段階で評価される。
本人はアプリでいつでも自分の信用をチェックできる。
日本人は違和感を覚えるかもしれないが、
身分証によって常に管理されることに慣れている中国人はこれを受け入れ、
案外いい方向に作用しているそうだ。

ポイントの高い人は、自分から開示することによって、
ホテル予約の際に保証金が不要になったり、婚活サイトでは条件のいい相手を紹介してもらえたり、
海外旅行のビザが早く取得できたりする。

ポイントが低いと、住宅ローンが借りにくくなったり、シェア自転車の利用が禁止されたり、
就職の採用試験で不利になったりする。

悪い奴は社会的にペナルティを受け、
社会のルールをきちんと守る人が報われる。
やり方はちょっと強引だが、健全な社会にするにはこれくらい必要。




チップで変わる中国の飲食店の店員


無愛想、仕事をしなかった中国人の店員。いまは呼ぶと笑みを浮かべてやってくる。
胸には「感謝打賞」「3元」と書かれたQRコードのバッジが貼ってある。
もし店員のサービスや接客が気に入ったら、QRコードにチャットペイでチップをあげる。
中国にはチップの習慣はなかったが、ウィーチャットペイやアリペイの普及で、
気軽に送金できるようになり、16年ごろからチップを払う習慣が広がりつつある。
1か月で数百元をもらう人気店員もいる。




中国のカフェ文化


中国の珈琲は、まずい、薄い、日本より値段が高い。
そもそも喫茶店という業態がなかった中国。99年にスタバが進出。
瞬く間に人気となり16年末で118都市、2500店舗まで拡大。
日本のスタバの280円より高く、北京や上海の大学の学食より高いが、
「スタバはカッコイイから好き」と評判。




中国の結婚事情


1人っこ政策の影響で、中国では女性100に対して男子118と男性が極端に多い。
2020年までに3000万人以上の男性が、結婚できない状態になると危惧されている。

日本では持ち家がなくても結婚する。
むしろ子供が小学生とかで子供部屋が必要になってから家を買う。
買うか買わないかは個人の自由だ。

しかし中国は違う。戸籍の問題がある。
不動産がないと都市戸籍を持てず、子どもの戸籍や教育に支障が出る。
男性は不動産を購入することが結婚の条件。
都市戸籍と農村戸籍の差別問題が、中国人男性に重くのしかかる。





70年代後半から80年代初頭にかけて、
ロック界の2大巨頭だった、ドゥービーズとイーグルス。
リアルタイムじゃなかったけど、高校の時キャプテン&ミーのLP買いました。
畳の上でデカいジャケット広げるじゃないですか。高速道路に馬車。シュールなんですよね。
けっこう飽きもせず、ホテルカリフォルニアとキャプテン&ミーのジャケットは眺めてました。
LPジャケットって、アートだったんですよね。
ツインドラムにトリプルギター♪ voはトム・ジョンストン。bは名手ウィリー・ウィークス。
ロックはこうでなきゃ。ドゥービーズで、チャイナ・グローブ♪ A面3曲目。





キャプテン・アンド・ミー

キャプテン・アンド・ミー

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ダブリューイーエー・ジャパン
  • 発売日: 1998/10/25
  • メディア: CD




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