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2016年12月03日:  【韓非子の名言10選】 by「韓非子 組織サバイバルの教科書/守屋淳」
2016年08月13日:  【成功している人は、なぜ神社に行くのか?】~神社のお参りの仕方
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【あの世ガイド】要約まとめ [本/宗教哲学]


あの世ガイド──知っておきたい「死後」のこと

あの世ガイド──知っておきたい「死後」のこと

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 自由国民社
  • 発売日: 2017/01/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


【あの世ガイド/小林秀守/17年1月初版】


ビビリなんで、この手の本は夜読めません。
むかしシックスセンス見たらしばらく怖かった。あれはトラウマになる^^

人は死んだらどうなるのか?本書のスタンスは輪廻転生。要約すると以下。

・精神活動のコアな部分(魂)は残り、次のフィールドに引き継がれる。

・3~4日はこの世に留まって、その後「中陰(あの世)」に行く。

・死んでも残るコアな部分は、潜在意識の基底部分。無意識の中の基底部分。

・魂は死ぬときにチャクラから抜け出す。

・あの世の巨大なパワーで記憶はリセットされるが、まれに強い想念が残ることがある。

・同じような属性を選んで、新しい生命としてこの世に戻ってくる。


DSC_0769.JPG


この手の本では、すごく論理的なほう。説得力があってオススメです。
以下にその他の読書メモを。


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幽霊になるのはどんな魂か?


・この世に強い執着を持って死んだ人
・死を自覚できなかった人
・死ぬときに強い情動を刻み込まれた人

東日本大震災では東北学院大の学生が、タクシードライバーに幽霊現象を取材した。
これは伝聞ではなく、タクシーの業務日誌やメーター記録など証拠を伴うもの。
「霊性の震災学」という本にのっている。

硫黄島。一般人の立ち入りは制限され自衛隊の基地が置かれている。
現在でも、昼夜を問わず非常に多くの、かつ凄まじい体験談が報告されている。


呼び覚まされる 霊性の震災学

呼び覚まされる 霊性の震災学

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 新曜社
  • 発売日: 2016/01/31
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)






自殺したら死後も苦しむ


負の余勢が強くなる。中陰(あの世)の環境を厳しいものとし、
転生先も、苦しみ多き世界へ生まれていく可能性が高い。

「徳」の観点からも、よき世界への転生が難しい。
徳は私たちの心の深層に存在するデータで、現世では幸福の基盤となり、
中陰においては苦しみの少なき環境への転生を支える力として働く。
自殺するほど追い込まれている人は、徳が減っているため、
強い負のデータそのままの世界へと転生することになる。

ただし江戸時代の切腹は別。
名誉、家族など大切なものが守られる前提のもとでは、
自殺が負の余勢につながるとは言えない。


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親を選んで生まれてくるのか?


中陰で再編成を終えた魂は、もっとも強く根付いているデータと、
同質の光を放つ世界に惹かれ飛び込んでいく。
その先にあるのは自分と特によく似たデータを持つ親の子宮。
私たちが今積んでいるデータが、次の生でどんな親の元に生まれるかを左右する。

光の色の種類。
・白:充足、満足
・青:情、執着
・黄色:物質的所有感、所有の喜びや貪り
・赤:純粋な知性、強い生命エネルギー
・黒:嫌悪、暴力的な心、物質偏重の傾向




あの世に持っていけるもの


無意識層にデータとして強く根付いたもの。
・限りなく繰り返された経験
・怒り、苦しみ、恐怖、喜び、感動などの強いインパクトの経験
・無意識や衝動をコントロールした経験
・徳

徳とは何か?
辞書の意味とは少し違う。
徳とは無意識の最深部に存在する、肯定的なデータ群。
私たちの人生に、生きることそのものへの肯定感をもたらす源。




死生観を持ってる人は運がいい


死んだらどうなるか?
答えの内容ではなく、口に出すまでの時間と反応に注目する。
すぐ口に出せる人や、よどみなく答える人は、死に対する自分なりの答えが用意されてる。
つまり死生観を持っている。

じつはこのような人は、運を創る実践において優等生。
自分の運を受け入れる、肯定的な運を迎える、否定的な運をかわす、
あらゆるプロセスをスムーズに進めることができる。
能力、知性、ストレス耐性といった世をわたる持ち札を、
安定して使えるだけの土台があり、総じて「運をよくしやすい」といえる

なぜか?
死に対してしっかりと向き合うことが、よりよい生にもつながるということ。

死生観を身につける早道はなく、
死と真剣に向き合った経験が熟成されるのを待つしかない。
かろうじてできることは、コンディションを整えること。
・少しだけ食を減らすこと。
・よく歩くこと。




高齢者より若い世代のほうがあの世を信じてる


「日本人の国民性調査・統計数理研究所」の調査。


DSC_0768.JPG


興味深いことに2000年代では、1958年の調査と逆転し、
年配者より若い世代のほうがあの世を信じてる人が多くなっている。

団塊の世代の合理教が主因。
戦争に対する反動がもっとも強い時期に教育を受けた。
この結果彼らの考え方は以下の傾向を持つ。
・日本固有の文化に誇りを持てず、合理主義や物質文明が素晴らしいと思っている。
・死や宗教について語ることをタブー視している。




まともな新人ロックバンドが出なくなって久しい。
ビルボードUSアルバムTOP10を毎週チェックしてると、過去1年はだいたい以下の割合。
ラップ4、カントリー2、ソウル2、DJ1、サントラ1。ぼくの目算です。
そこにロックバンドはいない。

結局過去10年に出てきた新人で、もっとも偉大なロックバンドは、
マムフォード&サンズになってしまった。グラミー眺めてるとそういうことになる。
ロック・バンドというフォーマットに、革新的なのがいなくなった。

テイラーもアデルもダフトパンクも、みんなすごいですよ。でもロックバンドじゃない。
これや!というバンドは、10年に1度ぐらいしか出てこないということ、
今さらながら実感いたしました。

Mumford & Sons - Ghosts that we knew (Lollapalooza 2016)♪
歌詞は言語明瞭意味不明、抽象的すぎて何いってるのかようわからんのですが。
まあ少なくとも幽霊のことは歌ってるとおもう(笑)




Babel

Babel

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Glassnote
  • 発売日: 2012/09/25
  • メディア: CD



(関連記事)
プルーフ・オブ・ヘブン脳神経外科医が見た死後の世界/エベン・アレグザンダー/13年10月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2014-03-11

【私の宗教 ヘレン・ケラー、スウェーデンボルグを語る決定版/ヘレン・ケラー/13年12月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2014-03-25

【恐山 死者のいる場所/南直哉/12年4月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2012-05-22

【お釈迦さまの脳科学/苫米地英人/2010年10月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2010-12-04

【人は死なない/矢作直樹/11年9月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2013-12-03


またね♪

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【息子への手紙、Letter to his son/1774年初版】の読書メモ [本/宗教哲学]


わが息子よ、君はどう生きるか(単行本)

わが息子よ、君はどう生きるか(単行本)

  • 作者: フィリップ・チェスターフィールド
  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 2016/08/08
  • メディア: 単行本


【わが息子よ、君はどう生きるか(息子への手紙)/フィリップ・チェスターフィールド/1774年初版】
イギリスの政治家で文人、フィリップ・チェスターフィールド(1694~1773)の著作。
世界的名著として評価の高い、「息子への手紙、Letter to his son、1774年」の訳書です。
世界で1000万人以上が読んだ、処世の知恵が詰まった、「人生論の教科書」だそうです。

1726年に伯爵家を継いだフィリップ・チェスターフィールドは、
1728年にオランダ大使となりハーグ駐在。その時に生まれたフィリップ・スタナップへの手紙。
チェスターフィールドは1745年からアイルランド総督、1746年からはイギリスの大臣を務めた。


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当時は重商主義の時代と言われます。
戦争をせず浮いた金を経済発展にそそぐ。ワットによる蒸気機関の改良が進み、
チェスターフィールドが亡くなるころ、イギリスは世界一の工業国で議会主義の国になっていた。

2016年8月25日に新装版が出たので、読んでみました。
旧版の目次を以下に。内容は一緒だと思いますが、編集がかわるとリードが微妙に変わってます。


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●1章 「いい習慣」を身につける一番大事な時
1 「今、この時」にしかできないこと
2 「努力のしすぎ」を後悔した人はいない

●2章 「やりたいこと」ができる人
1 一本の「大木」に育つ準備
2 “小事”をおろそかにするツケ
3 「悪事」は我慢できても「侮辱」は許せない
4 「自分の価値観」だけで世間を測るな
5 「世間」という巨大な迷路の入り口に立つ君に

●3章 仕事(勉強)と遊びは両立できる
1 今日の「一分」を笑う人は明日の「一秒」に泣く
2 うまく遊びながら自分をのばせ
3 真の「遊び人」は仕事の喜びも知っている
4 一つのことに「身魂」を傾ける“うま味”
5 一円で「一生の知恵」を手に入れる金の使い方

●4章 柔軟な「ものの見方」を養う読書法
1 なぜ若い時に「歴史」に興味を持つことが大切なのか
2 この「本の読み方」が人生の決め手に
3 自分の「目・耳・足」で学んだ知識こそ本物
4 外国へ行ったら「これだけ」は勉強してこい!

●5章 自分をアピールする表現力
1 「他人の頭」で事の良し悪しを決めない
2 「考え直す」と意外なところに正解が!
3 この自制心がないと「教養」が裏目に出る
4 “根も葉もついた話”ばかりでは「いい実」はならない
5 自分に「説得力」をつける最も簡単な方法
6 自分をベストに表現する「言葉の力」の磨き方
7 「自分の名前」はでかく書け

●6章 「一生の財産」となる友人をつくる
1 友人は自分の“将来”を映す鏡
2 どんな人とつき合えば自分は伸びるか
3 自分より「一つ上のクラス」とつき合う法
4 相手を「原寸大」で評価する目を養う法
5 「虚栄心」を「向上心」にまで押し上げる
6 「絶対にできないこと」も、これでなんとかなる!

●7章 自分の力になる「人間関係」
1 相手に喜んでもらえる「人づき合い」の大原則
2 自分に「重み」をつけることが大切
3 グループづき合いで成功する秘訣
4 この「気配り」が自然にできる人
5 “真友”が多く、敵が少ない人こそ「強者」

●8章 「人望がある人」になる
1 「トスカナ式」人間では限界がある!
2 人の「長所」を自分のものにする賢い方法
3 シャープに動く──これが人の心をつかむ!
4 人に「好感を持たれる」ための工夫
5 人に「信用」されなければすべて中途半端に
6 「状況」を頭に入れて礼を尽くす

●9章 「よりよく生きる」ために絶対不可欠な戦略
1 ある年齢になったら“君子豹変する”能力も必要
2 「うまい生き方」には戦略がある
3 「許されるウソ」をうまく使うのも生活の知恵
4 社会では「コネ」も実力のうちだ
5 ライバルを「敵」に回したら自分が損する
6 小さな事だがきわめて大事なアドバイスを一つ


一読した印象を。

あたり前のことが書いてあって、とくに残すような読書メモはなかったです。
おっさんにとっては、今さらジロー、今さら処世訓です^^
「そうか!」 じゃなくて、
「そうだったよね・・・」 で終わるという。

人間って、やろうとしてもできないんですよ。
よく例に出しますが、英語の勉強と同じです。英語は勉強した方がいい。
「英語を勉強しましょう」⇒立派な処世訓です。みんな知ってます。
でもじっさいにやってる人、ペラペラの人って少ないですよね。仕事で必要に迫られないと。

こういう処世術も同じです。
目次に書いてあるようなこと、みんなわかってるんですよ。でもできない^^

この本の使い方。
次男は「思考は現実化する」を読んだので、もう読むとこ無いかなぁ。
長男は、送っても読まないし。
読んで面白い本はアマゾンで買って下宿に送りつけてるのですが、
「読んだ?」
「いや、読んでない」
・・・
それでもいい本は送り続けます。父親として。


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この本読んで思ったことは2つ。
・子育て中が楽しい
・平均値までいかない本


子育て中が楽しい
夢見れるんですよ。宝くじと同じ。
蝶よ花よ天才よ、といっても、二十歳過ぎればただの人です。
30代の若手と飲みに行くと、子供の成長で一喜一憂してる。
歩いたとか立ったとか、選手に選ばれたとか。まあぼくもそうでした。
奥さんと、今を一喜一憂して楽しんでください。
坂の上の雲は、追っかけてる時が楽しい。


平均値までいかない本
少し前からボツ本が増えてきました。
その理由を考えてたのですが、「このサイトで紹介してる本の、平均点まで行かない本をボツ本」にしてる。

たぶん500冊ぐらい要約書評してるのですが、ある一定レベルの面白さの本しかアップしてません。
それからはずれると、ボツにしてます。

で、さいきんは既読感がある、新発見がないと、平均値以下であるという判断をしてボツ本にしてる。
徐々に平均点が上がってきてます。読めば読むほど紹介する本がなくなってしまう。

そうなると自分語りと絡めて、上げ底した書評になってしまう。
そしてそれは市場のニーズにマッチしなくなって、だれも読みに来ないサイトになってしまう。
書評サイトって、長く続ければいずれみんなその問題にぶち当たります。
書評サイト運営も、坂の上の雲を追っかけてる時が楽しい。


今回は1つだけですが、本に関する読書メモを。


本の読み方について

・立派な人の集まりがある時には、どんな優れた本も脇へおいて出かけるがいい。そのほうが何倍も勉強になる。

・実社会に一歩を踏み出せば、本を多読する必要はない。
それよりはいろんな人と話をすることによって、情報を集めたほうがいい。

・無益な本は、もはや読まぬこと。

・ひとつのテーマに絞って、それに関連したものを読むこと。

・歴史に興味をもつことは大切。しかし自分で分析し、自分で判断すること。

・歴史は人間が社会のなかで生きていくうえで、どの学科よりも必要なもの。

・ただ過去にそうだったから現在もそうだ、と断定的に言ってはいけない。

・ものごとは一つ一つちがうのだから、個々に論じるべき。
似ている例は参考にとどめておくべきで、それを判断の拠り所にしてはいけない。

・歴史の勉強方法について。まず大まかな概要をつかむ。そして重要なものを抜き出す。
抜き出した事柄について、詳しく書いてある論文や書物を読み徹底的に勉強する。
その時、自分で深く洞察することが大切。原因を探り、それが何を引き起こしたか考える。




レッチリのUKツアーに、サポートアクトとして同行してるベビーメタル。
毎回40分、6曲ほど披露してるようです。今週はレッチリのステージに飛び入り。
スーメタルが、フリーと一緒にジャンプしてます。amazonUKの2016年ベストメタル6位。





LIVE AT WEMBLEY (Amazonロゴ柄CDペーパーケース付)

LIVE AT WEMBLEY (Amazonロゴ柄CDペーパーケース付)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: トイズファクトリー
  • 発売日: 2016/12/28
  • メディア: CD




(関連記事)
【定職をもたない息子への手紙/ロジャー・モーティマー/15年2月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2015-04-28

【ビジネスマンの父より息子への30通の手紙/キングスレイウオード】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2010-04-24


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【韓非子の名言10選】 by「韓非子 組織サバイバルの教科書/守屋淳」 [本/宗教哲学]


組織サバイバルの教科書 韓非子

組織サバイバルの教科書 韓非子

  • 作者: 守屋 淳
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2016/08/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


【韓非子 組織サバイバルの教科書/守屋淳/16年8月初版】


古代中国の古典、だいたい以下の理解をしてます。


孟子VS荀子(韓非子) 性善説と性悪説の対立
孔子VS老子(荘子) 儒家と道家の対立


どのへんが面白そうでしょうか?
性悪説って面白そうですよね。きれいごとはたくさんだ!って。


韓非子は、経営者が愛読してても口外しない書だそうです。
本書は、韓非子と孔子を対立軸として見てる。ぎっしり334p、コスパのいい本です。


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まず韓非について。
韓非は前280年~前233年頃の人と推測されてます。
孔子がなくなって200年ほどたって生まれた人。


韓の国(韓国ではなく山東省)の公子の1人。
弁舌は下手だったが著作は得意だった。李斯(りし)とともに荀子に指示した。
李斯は韓非にはかなわないと思っていた。


韓非は韓の国が弱体化していくのをみて、書面で韓王を諫めた。
清廉でまじめな人間が、邪な家臣たちから排除されることを悲しみ、
歴史の特質の変化を観察して、十余万言をつくった。


ある人が韓非の著書を秦王政に伝えた。
後の秦の始皇帝は、「孤憤」、「五と」の書を読むとこう言った。
「この人と会えて交友できたら、死んでも後悔ない」


李斯(りし)はいった。
「それを書いたのは韓非です」
秦はそこで韓を攻撃した。韓王は韓非を使者として派遣した。


秦王は韓非に会って喜んだが、李斯は韓非の登用を妨害しようと考え、
「韓非は韓のことを考え、秦のことを考えないでしょう。
かといっていま秦で登用せず韓に返せば、災いのタネをまうようなもの。ころしてしまうのが一番」
と讒言します。


秦王はなるほどと思い投獄され、李斯は人をやって韓非に薬を与えさせ、自殺に追い込む。


李斯はその後、秦が中国を統一するにあたって原動力となり、
郡県制の施行や、度量衡、文字の統一を実施。
韓非が理論面での法家思想の集大成とするなら、
李斯は実践・定着面での功労者という位置づけになる。


「韓非子」という書物について。現在残っているのは全55編。
ただしすべてが韓非の書物とはいえず、弟子や後学の手が入った編も少なくないといわれる。


DSC_0611.JPG


以下にその他の読書メモを。


論語と韓非子、水と油の組織観


1.人のありかた
論語 :人間、志が重要だ。
韓非子:しょせん人間は利益に目がくらむ。


2.政治において重視するもの
論語 :上下の信用。
韓非子:信用など当てにしていたら裏切られる。


3・上下関係
論語 :上司と部下は敬意を持った関係であるべき
韓非子:足を引っ張り合ってるのが常態だ。


4.法やルールに対する態度
論語 :法やルールに頼るのはマズイ。徳で感化し、礼によって規範をしめすべし
韓非子:法やルールこそ統治の基本


まとめると
(論語 )
ひとまず人を信用してかからないと、よき組織など作れるはずがない。
(韓非子)
人は信用できないから、人を裏切らせない仕組みを作らないと、機能する組織など作れない。




性悪説というより性弱説


韓非は「人は信用できない」という前提をもとに組織を作ろうとした。
ではなぜ「人は信用できない」のか。


韓非子には次の指摘がある。
・人が財物に執着しないのは財物が多いとき。財物が少ないとき人は争う。
だから聖人は、常に財物が多いか少ないか考え、それに応じた政治を行う。


韓非の人間観を一言でいえば、「人は状況の申し子である」となる。
孔子と対比すると次のようになる。


孔子:人は教育によって良くも悪くもなる。
韓非:人は置かれた状況によって良くも悪くもなる。

韓非について著者は、性悪説というより「性弱説」と考える。
人の本性は弱さにある。地位も名誉も欲しいがメンドクサイことはしたくない。
辛いこともしたくない。利益を見せればそちらになびく。
状況がひどくなれば、あっさり悪の方へ落ちるし、良い状況がつづくと堕落する。


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韓非子からその他の名言


「人がハカリやマスに文句をつけないのは清廉潔白だからではない。
ハカリやマスは人のために量を増減できないからだ。いくらお願いしても無理なのだ。
賢い君主の治める国では、官吏は法を曲げないし、利益を求めようともしない。
賄賂も横行しないのは、国内の統治がハカリやマスのようだからだ」


「うなぎはヘビに似てるし、蚕はイモムシにそっくりだ。
人はヘビを見れば驚き、イモムシをみればぞっとする。
それなのに、漁師はうなぎを素手でつかみ、女性は蚕を平気でつまみあげる。
利のあるところでは、みなとんでもない勇者となる」


「相手のためにやっているんだ、という気持ちがあると、
人は相手を責めたり、うらんだりしたくなる。自分のためにやっているんだ、と思えばうまくいく」


「政治をきわめた者は、制度に頼って人には頼らない」


「君主と臣下は1日に百回も戦っている。臣下は下心を隠して君主の出方をうかがい、
君主は法を盾に臣下の結びつきを断ち切ろうとする」


「君主は自分の好悪を表に出してはならない。好悪を表に出せば、臣下はみなそれにならおうとする。
君主はうっかり自分の意思を見せてはならない。臣下はうわべだけそれに合わせてくる」


「君主が好悪を見せないようにすれば、家臣は素を見せるようになる。
君主が賢さや知恵を見せなければ、家臣たちは自分らしさを出すようになる」


「トップと部下は利害を異にするから、部下の忠誠に期待をかけてはならない。
部下の利益が増えれば、それだけトップの利益は減るのである。
腹黒い部下は敵軍を呼び入れて国内のライバルを始末し、
国外の問題に注意をひきつけてトップの判断をまどわそうとする。
私利私欲を追及するだけで、国の街など念頭に置かない」


「人に意見を聞いてほしいとき、何が難しいのか。知識や説明方法ではない。
相手の心の内を知って、自分の意見をうまくそこに当てはめていくことが難しい。
意見を言われる側の心を読み切り、述べてはならないことをまず最初に知っておくべし。
そして相手の誇りをくすぐり、恥を忘れさせてやることだ」


説難編の最後には有名な「逆鱗」の出典となった部分がある。
「竜という生き物は、飼いならして乗ることができる。
しかし、そのノドもとに直径一尺の「逆鱗(逆さに生えた鱗)」がある。
もしこれにふれる人間がいると、竜は必ずその人をころす。
君主にも同じように逆鱗がある。君主に意見を述べるものが逆鱗に触れないようにすれば、
説得は成功したも同じだ」




ヨーロッパのヒーローで、イングランドの聖守護神、セイント・ジョージ。
聖ジョージは、いけにえの王女を救ってドラゴンを倒します。
西暦303年、ジョージはキリスト教の棄教を拒んで殉教する。
TOTOで、St. George and the Dragon♪



(関連記事)
【論語から孫子まで一気にわかる中国古典超入門/山口謡司/12年5月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2012-07-24


【ブレない自分をつくる「古典」読書術/小倉広+人間塾/16年3月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2016-04-30


【伝え方が9割/佐々木圭一/13年2月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2013-08-20


【伝え方が9割 2 /佐々木圭一 /15年4月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2015-06-20


DSC_0656.JPG

もう今年はボジョレー飲むつもりはなかったのですが、
先輩が飲みたいということで、昨日つきあいました。3軒目の夜中の12時に2人で1本空けた。
二日酔いでしんどいです・・・味はなんというか、果実味が多すぎた。まあヌーヴォーだから。
先輩曰く、「まずくても毎年飲みたい」
ぼく、「おお、ブルゴーニュや」
先輩、「ボジョレーやから、あたり前やん」
シャルルヴァンカネットボジョレーヌーヴォー2016だそうです。

またね♪

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【成功している人は、なぜ神社に行くのか?】~神社のお参りの仕方 [本/宗教哲学]


成功している人は、なぜ神社に行くのか?

成功している人は、なぜ神社に行くのか?

  • 作者: 八木龍平
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2016/07/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


【成功している人は、なぜ神社に行くのか?/八木龍平/16年7月初版】
神社行かれてますか?
若いころは初もうでぐらいしか、行かなかったですが。
さいきんは週に1回は通ってます。欲深いんで^^

ウォーキングの目的地にしてるんです。
神社2か所回って、海まで行って海をボーっと眺めて帰ってくる。これで1万ぽぐらい。
海はパワースポットみたいなので、ま、パワースポットめぐりみたいなもんです。

なんとなく読まなくても、神社の効能ってわかりますよね。
ある種の瞑想(マインドフルネス)とか、コミットメントとか。
すべての願いが叶うわけじゃないけど、願望を絞り込むところまで、できてるというか。
そこまでいけば、成就の確率は上がる。

スピリチュアル系の本は、科学的じゃないけど、否定もできないんですよね。
だから、読んでみて、「ありかも」と思えば、取り入れたらいいだけのこと。
「そんなん、あるわけないやん」というのは、ヤボです。


以下に読書メモを。


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<神社の神さまの正体は何か?>
神社の神さまの正体、それは「僕たちの意識」。
神社という場に来て、僕たちはお祈りする。その「祈りの集合体」が神さまの正体。

神社が人々の祈りの集合体であれば、
「希望をすでにかなえている人たち」が行く神社に参拝したほうがいい。
たとえば、恋愛系の縁結びをしたいなら、湘南の江の島神社。
理由はカップルや家族連れだらけだから。

国会議員になりたければ、首相官邸近くの日枝神社に参拝すること。
ほとんどの国会議員が参拝してるから。

うまくいってる人の集合意識にアクセスすることが、成功への近道となる。




<神社はインターネット>
インターネットは神社に似てる。
神社は神さまたちのネットワーク。ネットワークの名称が、
「稲荷社」 「八幡社」 「天神社」 「諏訪神社」 「神明神社」 「熊野神社」 
「白山神社」 「住吉神社」など、全国に多数ある神社群。

たとえばお稲荷さんは全国に3万余あるが、これらはみなつながっていて稲荷ネットワークを形成してる。
どこかの稲荷神社を参拝すれば、総本社の京都伏見稲荷大社につながる。




<ちがう神さまを一緒に参拝してもケンカしない?>
ちがう神さまのお守りを一緒に置くな。よく聞く話だ。
これは昔は神さまが対立関係にあることが多かったから。

たとえば稲荷神が氏神の秦氏と、春日神が氏神の藤原氏。
ちがう血縁集団の間で、利害が一致することはない。

しかし現代の神社は万人のもの。
あちこち参拝しても問題ない。




<愛とコミットメント>
神社には成功と幸福を実現するなにかがある。
2008年土木学会での東京工大の研究発表。

「神社・お寺」がある地域は、ない地域に比べて、人は地域に愛着を持ちやすい。
論文では神社お寺以外に、公園、コンビニ、川、池、田んぼ、ショッピングモール・・・
などについて調査。その結果、「公園」だけは地域への愛を生む効果がありそうだった。

神社は愛の生産工場といえる。
愛は人のパフォーマンスを高める効果がある。
また神社では、多くの人がコミットメントする。

経営や教育も、つきつめれば「愛」と「コミットメント」。
神社に行くとその両方が高まる。だから成功につながりやすい。




<神社の神さまへのお参りの仕方>

①住所氏名を伝える。名乗るのは神さまへの礼儀。

②「参拝させていただき、ありがとうございます」と感謝を伝え、ひとつだけ願いごとを伝える。

③「はらいたまえ、きよめたまえ」祝詞とよばれる神道の祈りの言葉を唱える。

順番は前後してもよい。神さまとの交流は「スキマをつくること」がポイント。
心が悩みや雑念でいっぱいだと、神さまが入り込む「スキマ」がない。
しかし「無心に近づくほど」そこに神さまが入ってくる。

祈りとは、意志を宣言する行為。
いっぽうで「自分の意思を伝えるだけでなく、神さまの意志を受けとる」。
あなたに頼みたいことが神さまにもある。神さまは僕たちを通して、この世すなわち現実社会に貢献する。
現実を変えるには僕たち人間の助けがいる。
神さまの頼みとは、基本は誰かとハッピーな関係を結ぶこと。
神さまは他人と自分を幸せにするご縁を結ぶ。

厳密にいうと動作的には以下。お参りの本質は上記。
・入り口の鳥居でおじぎ⇒鈴鳴らす⇒さい銭⇒二礼二拍手一礼⇒ここで上記⇒出口の鳥居でおじぎ




<なぜ神社でお参りの前に手を洗うか>
みそぎ祓い。けがれを祓う。
科学的には、手を洗うと最悪感が減る。
「実験結果によると、不道徳な行為をしたあとで除菌効果のあるハンドソープで手を洗った人は、
そうしなかった人にに比べ、罪の意識がかなり軽くなっていた」

神社によって水が枯れている場合は、
両手をこすりあわせ何度かパパンと音を立てて祓うこと。




<全国の主要天下取り神社>
クリックで拡大↓
DSC_0463.JPG


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神さまは人間が創造した意識であり、祈る人々を通してこの世にコミットする。
このことをよく理解していたのが徳川家康。家康は人間も神さまになれることを理解していたようで、
自分が神さま化できるよう、意識的に行動した。死後「東照大権現」となる。
死んだあとも日本に影響を及ぼしたかった。

信長は「諏訪大社」のあつかい方を大きく間違えた。
家康は「諏訪大社」を適切にあつかったことで大きく勢力をのばす。
諏訪大社に祭られるタケミナカタノカミは、日本を代表する戦いの神。

神社は人々の祈りの集合体。
諏訪大社のように歴史のある大きな神社には、それだけ膨大な祈りが積み重なっている。
祈りは善良なものだけではない。うらみつらみの「はけ口」にもなってる。
邪気を封じ込めておくのも神社の役割。
信長は焼き払い、人々の内なる「魔」を野放しにした。




<ご神体とは?>
神社の本殿にはご神体がある。ご神体の多くは「鏡」
参道は産道。拝殿へ向かうことは生まれる前の自分に戻ること。
本殿は子宮。そして鏡がある。鏡にうつるのはあなた自身の姿。
鏡にうつるのは「生まれる前の私」。参道をたどることで生まれる前の自分に戻る。




<トヨタのカイゼン>
神社で神職の人が行う業務は、大きくわけると2つ。それは「掃除」と「結界」。
結界とは線引き。鳥居を立てたり、しめ縄をはったりする。

これは改善でも基本となっている。5S「整理、整頓、清掃、清潔、しつけ」の徹底。
目的は仕事をちゃんとするための環境づくり。神社はまさに5Sの見本。

カイゼンの結界は「区画線」を引くこと。線を引いてモノの位置を定める。




<結界>
結界は時計回りでつくる。
反時計回りは、結界の解除を意味する。




<赤いパンツ>
赤いパンツをはくと第一チャクラが活性化する。
男女ともモテる人は第一チャクラがたいへんパワフル。
美輪明宏や奥田民生が、赤いパンツをはけとおすすめしてる。
モテる必要のない人は、赤いパンツを避けるべき。


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  • 出版社/メーカー: BODY WILD(ボディーワイルド)
  • メディア: ウェア&シューズ






<キレイとカワイイを客観化する>
「キレイは直線、カワイイは曲線」柴崎マイのおしゃれの教科書より。
人間のファッションでは、直線が多ければキレイ系、曲線が多ければカワイイ系。
大人の女性がキレイに見えるシルエットは直線8割、曲線2割。




<著者おすすめの精神世界本>

「アミ 小さな宇宙人/エンリケ・バリオス」
チリの作家が書いた本。さくらももこのカバーイラストで日本でもおなじみ。
マイナスの状態から一歩踏み出す、生きる力を得られる本。

アミ小さな宇宙人 (徳間文庫)

アミ小さな宇宙人 (徳間文庫)

  • 作者: エンリケ・バリオス
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2005/08/05
  • メディア: 文庫





「ありがとうの神さま/小林正観」
自己啓発の世界では有名な著者。膨大なメッセージからよりすぐったベストアルバム的な一冊。

ありがとうの神様

ありがとうの神様

  • 作者: 小林 正観
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2015/02/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)





「人生は思い通り!マンガでわかる引き寄せの法則/奥平亜美衣」
引き寄せ法則の本はたくさんあるが、本書はもっともわかりやすく親しみやすい。

人生は思い通り! マンガでわかる「引き寄せ」の法則

人生は思い通り! マンガでわかる「引き寄せ」の法則

  • 作者: 奥平 亜美衣
  • 出版社/メーカー: 永岡書店
  • 発売日: 2015/08/17
  • メディア: 単行本





「アルケミスト/パウロ・コエーリョ」
世界中で売れた羊飼いの少年の旅の物語。
この本を読むと、スピリチュアルな学びは終わりにしてもいい。
無人島に1冊だけ持っていくべきと思える本。

アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)

アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)

  • 作者: パウロ コエーリョ
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1997/02
  • メディア: ペーパーバック






Duran Duranで、Save a Prayer♪


(関連記事)

【人は死なない/矢作直樹/11年9月初版】
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【ブレイクスルー思考/飯田史彦】
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【恐山 死者のいる場所/南直哉/12年4月初版】
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【私の宗教 ヘレン・ケラー、スウェーデンボルグを語る決定版/ヘレン・ケラー/13年12月初版】
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【プルーフ・オブ・ヘブン脳神経外科医が見た死後の世界/エベン・アレグザンダー/13年10月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2014-03-11

お盆休みいかがお過ごしでしょうか?
仏壇にお供えものしないと(汗)

またね♪






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【歎異抄/唯円・親鸞】の要約まとめと、仏教史の大まかな流れ [本/宗教哲学]


『歎異抄』 2016年4月 (100分 de 名著)

『歎異抄』 2016年4月 (100分 de 名著)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2016/03/25
  • メディア: ムック


【歎異抄100分で名著/釈徹宗/16年4月初版】
たぶん親鸞という人は、やさしい人だったのだと思う。
いろんな苦労をして、悩んで、それでみんなを救おうと、究極の大乗仏教を創ったのでしょう。

今日は有名な「歎異抄」について。
徒然草、方丈記とならぶ日本三大古典のひとつ。日本で最も読まれてる仏教書です。

哲学者の西田幾多郎は、「一切の書物が消失しても歎異抄があれば我慢できる」と。

ドイツのハイデガーは晩年の日記にこう書いてます。
「この書に気づくのが遅かった。早くに知ってたら、日本語を勉強して、ラテン語を学ばなかった」

そ、そんなにすごい本なのか?期待に胸が高鳴ります♪

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まず、仏教の流れをかんたんに。
めっちゃシンプルにまとめてみました。

・原始仏教から上座部仏教(小乗仏教)
初期の仏教。修行をしたものだけが、悟りを得て救われる。

・大乗仏教
修行をしたものが菩薩になって、みんなを救う。

・日本には538年に大乗仏教が伝えられる。外国から来た新しい神なので、賛否両論があった。
戦いまで起こるが、やがて国家鎮護の道具となり、天皇家まで寺を建てるようになる。

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・奈良時代、南都六宗が定着したが、僧侶が政治に口を出し始める。

・平安時代、桓武天皇が南都六宗を嫌って奈良の平城京から平安京に遷都。

・空海と最澄を唐に派遣。新しい仏教で、奈良の南都六宗に対抗させようとする。

・最澄は比叡山に延暦寺を立てる。仏教の総合大学。ここから色々と分派していく。
天台宗の教えは、修行して菩薩になったものがみんなを救う。
みんなが菩薩になって、利他的になったら、この世界が浄土になる。

・ちなみに空海は最澄とケンカ別れする。密教の経典を貸せと言われて最澄に貸さない。
本を読んだぐらいじゃ密教の極意は理解できない。密教の奥義は修行と口伝で弟子に伝える。
修行もせえへんやつに経典は貸されへん。最澄はアホちゃうかと。




次に、法然・親鸞の時代概要を本書から。

親鸞が仏教の道を歩んだ平安末期から鎌倉時代にかけては、日本の社会構造が大きく変化した。
貴族による摂関政治から武家社会へ転じ、経済事情も法律も変わる。
なおかつ、大火や震災、飢饉などの天変地異に人々が苦しんだ時代。
「末法思想」が流布した。

釈迦の入滅後、一定期間がすぎると仏教の力が衰える。
すでに末法の時代という最終段階に入ったと。

そうした社会状況下に法然が説く。
「阿弥陀仏の本願によって誰でも浄土に往生できる。厳しい修行ができない凡人は仏の名を称えよ」
教えはシンプルで、誰でも実践できる。これがあらゆる階層に広まっていく。

法然は頭脳明晰で、誰でも救われるというプロセスを、わかりやすくフローチャート化した。
人々の不安を取り除き、精神的な解放をもたらす。

一方の親鸞。法然という師に出会い大きな花を咲かす。
20年間も比叡山で修行しながら、悩み続ける。

親鸞は法然の教えを受けて家庭をもって暮らした。
家庭を持ったがゆえの苦悩にもさらされた。
世俗にまみれ、泥中を這うような生活の中から、のちの浄土真宗の礎を立ち上げる。



以下にその他の読書メモを。

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<歎異抄の概要>
いまから730年ほど前に書かれた書物。
浄土真宗の開祖である親鸞聖人を直接知る唯円という人物の手によって、
親鸞の語録とその解釈、さらに異端の説への批判を述べるものとしてまとめられた。

小さな書物で原稿用紙で30数枚。
「歎異抄」の書名は、「異議を歎く(なげく)」からきている。
親鸞が亡くなった後に、異なる解釈の教えが広まったことを歎いた(なげいた)弟子の唯円が、
親鸞の真意を伝えようと筆をとった。

教えそのものはシンプル。
「本願を信じて念仏を申さば仏になる」、これで全部。

唯円は、そこから外れるもの、知らない初心者を脅かしたり、懺悔を迫ったり、金儲けをしようとしたり、
そういうものを一つひとつ、「間違った説が多い、悲しいことだ」と批判していく。

⇒「ナムアミダブツと唱えれば、悪人もみんな極楽浄土に行ける」
これをファンタジーだと笑えない時代背景でした。これで多くの人が救われた。
情報のない時代です。今なら子供でも笑ってしまう・・・




<親鸞の年譜>

・1173年、京都市伏見区で下級貴族の長男として生まれる。

・9歳で仏門に入る。比叡山で20年間の修行を行う。

・29歳で法然の門下に入る。

・1207年、「承元の法難」により、新潟県上越市に流される。

・4年後に放免されるが京都には戻らず、1214年42歳で茨城県笠間市に移る。
茨城県で強化活動に専念。主著「教行信証・全6巻」の草稿も完成させる。

・63歳、京都に帰る。

・90歳、入滅。

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<歎異抄9条の親鸞は正直>
お経には、念仏者の心は喜びに満ちあふれると書いてある。
しかし唯円は念仏を唱えても喜びがあふれない。

親鸞83歳、唯円34歳のころ、唯円は正直な気持ちを親鸞に伝えます。

唯円:  「親鸞さま、わたしは念仏を唱えても喜びはわきませんし、
少しでも早く浄土に往生したいとも思いません。どう考えたらいいのでしょうか?」

親鸞:  「唯円よ、じつは私もそうなんだ」「喜べないからこそ、私たちは救われるのだ」
「それとね、この苦しみに満ちた世の中は捨てがたい。浄土にはまだ行きたくないんや」
「ちょっと体調が悪くなったら、死ぬのではないかと心細くなる」




<先生と呼ばれて喜ぶ親鸞>
歎異抄6条にあるように親鸞は、「弟子1人も持たず」、と常に語ってます。
弟子の取りあい、というか、私の弟子だ、ということは「もってのほか」と諫めてる。

自分の能力において人を導いてるなら弟子といえるけど、そうではない。
私も仏さまにお任せする道を歩んでるし、皆さんも同じでしょう。
親鸞は、仏の目から見たら、人に優劣はないと考えた。

といいながら、80代後半の親鸞の一首。
「ものごとの是非もわからず、正邪の判断もできない私である。慈悲も持ってない。
だけど、世間から評価されたり、先生と呼ばれることを好んでしまうのだ」




<南無阿弥陀仏の意味>
「南無」はナマスというサンスクリット語。「帰依」を意味する。要するに「おまかせします」。
「阿弥陀」はアミタ・アーバとアミタ・アーユスという言葉からできている。

アは否定、ミタは限界なので、アミタは限界がない。アーバは光で、アーユスは生命のこと。
アミタ・アーバは限りない光、アミタ・アーユスは限りない生命、の意味になる。
「仏」は「働き」という意味。

よって、「この世界に満ちる限りない光と命の働きにおまかせします」という意味。

ところが親鸞は、南無を「おまかせします」ではなく、「まかせてくれよ」と仏に呼ばれていると領解する。
自分の称えた「南無阿弥陀仏」が、仏の呼び声となって聞こえてくる、それが他力の念仏。

称えることは、すなわち「聞くこと」である。「称名」は「聞名」である。ここが親鸞の念仏の本質。
浄土真宗の教学では、「称えること」「聞くこと」「信じること」の3つが1つであるとされている。
浄土真宗の大きな特徴。




君が苦しいときは♪
そばにいて、救ってあげる♪
ぼくに任せてくれ♪

ジョン・デイビッド・サウザーで、I’ll take care of you♪




Natural History

Natural History

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Ent. One Music
  • 発売日: 2011/05/31
  • メディア: CD



(関連記事)
【お釈迦さまの脳科学/苫米地英人/2010年10月初版】
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【ふしぎなキリスト教/橋爪大三郎x大澤真幸/11年4月初版】
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【世界史を動かした思想家たちの格闘/茂木誠/15年10月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2015-12-22

【セクシィ仏教/愛川純子/12年2月初版】
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【古典おすすめ56選】~ ブレない自分をつくる「古典」読書術
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2016-04-30


きのう飲み会の前に、某百貨店にワインでも買おうかと立ち寄りました。
「コノスル カベルネソーヴィニヨン レゼルバ」飲みたいのですが、家の近所にはない。
百貨店では1460円x10%オフでした。1300円/本かぁ・・・
「神の雫」に出てた、うま安ワインの筆頭銘柄。

その場でググると、アマゾンで2本セットが2600円送料込み。
持ち歩くのが重いので、アマゾンでその場で買いました^^


コノスル カベルネソーヴィニヨン レゼルバ 750ml×2本

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  • 出版社/メーカー: スマイル
  • メディア: 食品&飲料



またね♪

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創価学会の信者数は?~【宗教消滅/島田裕巳】要約まとめ [本/宗教哲学]


宗教消滅 資本主義は宗教と心中する (SB新書)

宗教消滅 資本主義は宗教と心中する (SB新書)

  • 作者: 島田 裕巳
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2016/02/06
  • メディア: 新書


【宗教消滅/島田裕巳/16年2月初版】
「葬式は、要らない」の島田裕巳の新作です。
ちょっと息子に送って読まそうかと思うほど面白かった。送っても読んでくれないですが^^


いま世界の宗教に何が起こっているのか?
ヨーロッパを中心とした先進国では、キリスト教の教会離れが急激な勢いで進行している。
これは近代社会になって以降、必然的に起こる「世俗化」が勢いを増していることを意味する。
世俗化とは、社会から宗教の影響力が失われていくこと。


なぜそうなったのか?
先進国の高度資本主義が、行きつくところまで行きついたと。
現在でも経済成長が急速に進行している国々では、プロテスタントの福音派が勢力を拡大している。
福音派は、病気治しなどの奇跡を強調し、カリスマ性を発揮する牧師の扇動的な説教によって、
信者たちが鼓舞され、熱狂的な信仰を生むことに特徴がある。

結局宗教というのは、弱者が救い(人とのつながり等)を求めて入信するものだと。
経済が高度成長するときは、格差が拡大して不満が出たり、
地方から都会に出てきて寂しい思いをしたり。
そういうものが信者獲得につながってる。


宗教にはセオリーがあるそうです。
経済の急速な発展(日本の場合は高度経済成長)は、格差などのひずみを生む。
そのひずみが新しい宗教を発展させる。急速に拡大した宗教は、政治的な力を獲得する方向に向かう。

50年代半ばから70年代半ばの高度経済成長。
集団就職列車が走っていた。この集団就職の時代に大幅に勢力を拡大したのが、日蓮系の新宗教。
創価学会、立正佼成会、霊友会。現世利益の実現を掲げて多くの会員を獲得することに成功する。

地方から都市への大規模な労働力の移動のなかで、十分な学歴のない、
高卒や中卒の人たちを吸収したのが日蓮系新宗教で、とりわけ創価学会だった。
都会に人間関係のネットワークをもたない人たちには、創価学会のネットワークは魅力だった。

こうした世代は高齢化してます。
創価学会は、いかに下の世代に信仰をつたえていくかに力を注いだ。
それでも新規の信者は増えないし、若い世代は池田大作名誉会長のことを知らず、
「池田先生のために」という意識は乏しい。


現在創価学会はどうなっているか?
本書ではかなり核心にせまってます。

まず創価学会の場合、会員数は世帯で発表されている。
827万世帯が学会の公式発表。この数字はこのところ全く変化してない。
これは会員世帯の実数ではなく、本尊曼陀羅が授与された世帯の合計と考えるべき。
会員を辞めても、本尊曼陀羅を返却したりしないし、その制度がない。

会員の世帯数に変化がないということは、新たな会員が増えていないことを意味する。
実数はつかみにくいが、参考になる数字はNHK(96年全国県民意識調査)が提供している。

これは全国4万人以上を対象にしたかなり大規模な調査であり信頼度は高い。
それによると自分は創価学会の会員と答えている人間は3.0%に及んでいる。
これに総人口をかけると約380万人という数字が出てくる。

ほかにNHKが1999年に行った日本人の宗教意識調査では2.3%という数字になっている。
これだと290万人という会員数になる。

この2つの調査からすると、創価学会の会員数は300万人前後と考えていいのでは。
ただしNHKの全国県民意識調査からすでに20年の歳月が流れている。
はたして実数は不明であると。



なるほど。人生80年として20年は4分の1。96年の数字に4分の3をかけると300万人弱になります。
99年の数字に4分の3をかけると210万人強。ざっと250万人前後じゃないでしょうかね。

ちなみに衆院比例代表の公明党の得票率は、
2014年12月は731万4000で13.7%もありました。過去6回の平均でも13%前後です。
みんな選挙に行かないけど、学会の人や頼まれた人は必ず行くんでしょうね。



以下にその他の要約読書メモを。

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<教会税とは>
ドイツでは教会税の制度があり、所得税とともに所得税の8%~10%が徴収される。
しかも教会税は教会が徴収するのではなく、ドイツ国家が徴収する。
カトリックであれプロテスタントであれ、教会に所属していれば自動的に所得税が割り増しになる。

ドイツのほかに、アイスランド、オーストリア、スイス、スウェーデン、デンマーク、フィンランド、
などにも存在している。

ドイツの場合は税金が高い。消費税は19%(食品や書籍は7%)。
多くを税金にとられるので、若い世代を中心に教会税を支払いたくない人がいる。
ドイツでは住民票に宗教について記入する欄があり、そこにキリスト教と記入すれば、
自動的に教会税を徴収される。

ただ支払ってなければ、教会での儀式に与ることはできなわけで、
結婚式を教会で挙げることができなくなる。
そのため結婚するまでは教会税を払い、結婚するとさっさと教会を離脱して、
教会税を支払わなくなる人間もいるという。




<世界のカネ余り>
日本が先鞭をつけた利子率の低下。
日本に先駆けて利子率の極端な低下を経験したところがあった。
それが17世紀初頭のイタリアのジェノヴァで、金利が2%を下回る時代を11年にわたって経験している。

当時スペインの皇帝が南米で銀を掘り出し、スペインの取引先であるイタリアの銀行に、
それが集まってきたため、イタリアではマネーがダブつくという事態が起こった。
金銀はあっても、その投資先がないという状況に陥ったのである。

すでに16世紀のイタリアでは、山の上までブドウ畑が広がるという事態が生じていた
それはワインを製造するためで、当時はワイン製造が最先端の産業だった。
頂上までブドウ畑が広がれば、その先はない。だからイタリアでは投資先がなくなってしまったのである。




<イスラム五行>
イスラム教では、礼拝、断食、喜捨、巡礼、信仰告白が信徒の果たすべき信仰行為とされている。
信仰告白は、「アッラーのほかに神は無し」「ムハマンドはアッラーの使途なり」と唱えるもの。




<欧州におけるイスラム教徒の割合>
欧州においては、キリスト教の退潮が進む中で、イスラム教が勢力を拡大している。
すでに西ヨーロッパ各国のイスラム教徒の割合はおしなべて5%のレベルに達しており、
これは15年後には10%に達すると見込まれている。

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<イスラム教とキリスト教の違い>
キリスト教の場合は、宗教の領域と世俗の世界を厳格に区別する傾向が強い。
とくにカトリックは、ローマ教皇を頂点とする教会制度は、それ自体で自立した世界をつくり、
世俗の世界のほうは、一般の法律によって支配されることになる。
教会の法と世俗の法が衝突したり、お互いの領域を侵犯することはない。

イスラムは、社会システムの基盤にイスラム法シャリーアがある。
神のメッセージであるコーランと、預言者ムハマンドの言行録であるハディースを法源とするもので、
一般の法律のもとになるとともに、社会生活を送る上での規範、エチケットの領域まで及んでいく。
つまりイスラム教徒であるということは、イスラム法に従って生きるということを意味する。
そこでは宗教生活と世俗の生活は分離されてない。

そうである以上、イスラム教徒がヨーロッパの社会に溶け込んでいくことは難しい。
とくにフランスのように厳格な政教分離を求めることは、必然的にイスラム教と対立することになる。

たとえばイスラム女性のスカーフ。イスラム教徒にとっては日常的な行為であり、
ことさら信仰を誇示することを目的としたものではない。
ところがフランスの社会では、それを信仰の誇示としてとらえ、
公共の領域において、スカーフを被ることを禁じる方針を打ち出した。

フランスの場合は、カトリックの信仰とイスラム教の信仰が対立しているのではなく、
世俗主義とイスラム教が対立する関係におかれている。




<神の見えざる手>
マルクスは、資本の究極の目的がその蓄積にあることを明らかにしようとした。
資本は最大の利潤をあげ自己増殖をとげていく。この資本が人格化されたものが資本家だという。
資本は「蓄積を目的とする」とされており、主体的な存在と見なされている。
資本家の目的が資本の蓄積にあるのではなく、資本家はむしろ資本によって動かされる存在。

一方で市場には「神の見えざる手」が働いているというとらえ方がある。
「市場原理主義」。この言葉を初めて使ったジョージソロスは、
市場原理主義は、18世紀において主張された「自由放任主義」と同じものと述べている。

マルクスのとらえる資本の背景に神の存在を認めるならば、
その神はひたすら自らを増殖させていくことを目的とした利己的な存在であり、
人間の幸福を必ずしも考えない存在である。

ところが市場を自動的に調整してくれる神は、反対に人間のために行動してくれる存在であるとされる。
どちらの神も絶対的なもので、世界を支配する力を発揮するが、その性格はかなり違う。

マルクスのとらえる神は恐るべき神だが、
市場原理主義において想定される神は、人類を根本的に救ってくれる優しい存在である。

市場を調整してくれる神の見えざる手を強調したのが、経済学の父とよばれるアダムスミスである。
じつはスミス、国富論のなかで「神の見えざる手」という言い方はまったくしてない。
ただ「見えざる手」という言い方はしている。

左マルクスと右アダムスミス。2人ともイケメンですね♪
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「神の見えざる手」については、アダムスミスは市場原理主義にお墨付きを与える役割で、
持ち出されただけといえる。経済学の父が言ってるのだから、神に任せていれば、
市場は自動的に好ましい方向に調整されていき、最善の結果が得られると。

市場に自動調整機能があることは証明されていない。
神の見えざる手は、西欧の人の願望であるのかもしれない。

現実は経済危機が訪れ、そこに神の見えざる手が働いているようには見えない。
むしろマルクスの予言したように、ひたすら資本の自己蓄積が続き、世界は抑圧されている。




カールマルクスは子供のころ♪
悲惨な資本主義社会を見た♪
そこで彼は一生懸命勉強して♪
ある計画を思いついた♪
共産主義だ♪

カール 世界は平等じゃない♪
彼らは共産主義を試したけど♪
うまくいかなかった♪

カール 世界は平等じゃない♪
富めるものは益々富み♪
貧しいものは・・♪
ぼくたちを落ち込ませる♪


ランディニューマンで、ワールド・イズノット・フェア♪
金持ちが儲けたお金をパナマに逃がしてたら、おカネは回らずぼくたちは苦しくなります。
なんとかしてタックスヘイブンを潰したいですよね。


伴奏はピアノのみ。ランディの弾き語りです。けっこうお気に入りの1枚。

Songbook 1

Songbook 1

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Nonesuch
  • 発売日: 2003/09/29
  • メディア: CD



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【続 まんがパレスチナ問題/山井教雄/15年8月初版】
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【お釈迦さまの脳科学/苫米地英人/2010年10月初版】
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今日は新入社員の成果発表会に出席しました。パワポで器用に、そして堂々と発表してた。
若年層のほうが、コミュニケーションスキルが進化してるように感じます。

それといよいよ明後日からGWですね。今年は10連休。有休奨励日で休みなさいと。
人材確保に向けて、本年度から有休取得率の向上が目標になってます。
目標値は業界1位の会社と同日です。そうしないと優秀な人材が集まらないそうです。
そのために現場は、キャリア採用を行って増員しました。

いろいろと時代は変わってきてます。
またね♪





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【ヘルマンヘッセの名言19選】~超訳ヘッセの言葉より [本/宗教哲学]






超訳 ヘッセの言葉

超訳 ヘッセの言葉

  • 作者: ヘルマン・ヘッセ
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2015/07/16
  • メディア: 単行本


【超訳ヘッセの言葉/ヘルマン・ヘッセ、白鳥晴彦翻訳/15年7月初版】
ヘルマンヘッセご存知でしょうか?
子供のころ家に文学全集があり、母から薦められたのですが、
「車輪の下」は結局読まなかった。



ヘルマンヘッセは1877年、南ドイツの小さな町カルフに宣教師の子として生まれる。
14歳で難関の試験に合格し神学校に入学するが、1年未満で退学する。

神学校でのことをのちに描いたのが「車輪の下」。
ヘッセはこの修道院を脱走し、夜は8度の寒さの中を野外で過ごした。
やがて放校となったが、そのころに7歳年長の女性への初恋と失恋を経験したあげく、
自殺未遂をして重い神経症をわずらい、精神病院に入院する。

その後入ったギナジウム(上級高校)もすぐに退学し、
書店員などさまざまな職業を経験する。

1906年26歳で発表した「郷愁」が認められ、小説家・詩人として多くの作品を執筆。
第一次世界大戦時はスイスに住んでいたが、戦争の影響や家族の不幸などにより神経を病み、
精神科医の治療を受けた。

これを転機として、西洋文明への批判と東洋思想への傾倒が作品にあらわれるようになる。
ナチス政権の時代は「好ましくない」作家として、ドイツ国内での著書の出版が禁止された。

第二次大戦後の1946年、ノーベル文学賞を受賞。
主な作品に「車輪の下」「デーミアン」「シッダールダ」「ガラス玉演戯」などがある。

結婚は3回。27歳、46歳、54歳のとき。
1962年85歳で南スイスで亡くなる。

P8180005[1].jpg

本書はヘッセの小説、詩、エッセイ、手紙などから230の言葉が厳選されてます。
以下に個人的に気に入った19のヘッセの言葉を。



<蝉の声>
夏の音。深夜まで尽きることなく続く蝉の声。
あれは海と似ている。その音にひたっていると、自分の存在をすっかり忘れてしまう。




<真の快感>
なぜ君は酔いたがるのか。なぜ君は今夜もまた興奮を探し求め歩くのか。
理由ははっきりしている。きみはきみ自身と一体になりたいと願っているからだ。
その快感が欲しいのだ。

だったら酒だの音楽だのダンスなんかに夢中になっても仕方がない。
そんなものはきみをいっときしか酔わせてくれないからね。

そうではなく自分自身にしかできないもの、自分がこれだとはっきり言えるようなことをしなさい。
するときみはいつも自分自身でいられる。




<心の平安>
自分の生活や仕事についてもうこれで安泰だ、ということはありえない。
心の平安についても同じだ。もうこれで自分の心は平安のままに安らぐ、ということはありえない。
心ひとつを平安にするためにも、それはいちいち戦いとらなければならない。
しかもその戦いは日々続くのである。




<気分を晴れやかにする薬>
どうにも晴れない欝々とした気分に効く薬がある。それは次のようなものだ。
歌うこと。神の存在、あるいは大いなる存在が隠れていることを認めること。
少しばかりのワインを飲み、音楽を聴くこと。喜びの詩を書くこと。
歩いて遠くまで出かけてみること。




<苦しみ>
どんな人にも苦難は襲ってくる。
そこからいったん逃げれば、また今度は別の苦しみがやってくる。
もし今苦しんでいて、その苦しみから一刻も早く脱したいと思うならば、
その最短の道は眼前に開いている。

その道とは、苦しみの真っただ中を堂々と通ることだ。
苦しみを全身に受け、耐えながら歩くのだ。
すると、もっとも早く苦しみの世界から抜け出ることができる。




<どの日の朝も、夕暮れになる>
あらゆる花は実を結ぼうとする。
どの日の朝も、夕暮れになろうとする。




<天職とは>
もっとも自分に適した天職を選ぶ、ということは不可能だ。
若いときにあらかじめ自分の天職を知る方法などないのだ。

ただし自分がなしてきたこの仕事が天職であったかどうかということは、
もうどうにも取り返しのつかない段階と年齢になてからならはっきりと自覚できる。

もちろん、そのときにはすでに幾多の困難を耐え、
多大な犠牲を存分に払ってしまった後なのではあるが。

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<献身>
人は、献身して愛してきたものからのみ人生の意味を受けとる。




<死>
最初は母を愛し、次に父を愛し、さらに身近な人々を愛し、
やさしいものを愛し、故郷を愛し、他人を愛し、やがて苦手な人をも愛せるようになり、
さらにはこの人生をも全肯定して愛するように、私たちはついに死をも愛せるようになっていく。
そして死はついに人生最大の幸福となる。




<夢>
多くの人はさまざまな夢を抱いて生きている。しかしそのほぼすべてが実現しない。
なぜならば、彼らの夢は自分の能力の中から自然に湧き出た自分自身の夢ではないから。
彼らの夢は、そのつどの無責任な欲望にしかすぎないものだからだ。




<ギャンブル>
ギャンブルが危険なのは、お金を失うからではない。
負ければお金が消えるばかりか、それぞれの夢や希望や自由までもいっしょに失ってしまう。
負けてとぼとぼ帰る人の姿は、まさしく失意の人の後ろ姿そのものだ。




<知識を増やせば>
知識を増やせば増やすほど、さらに増えていくものがある。
それは疑問だ。知識の森の奥には、もっと薄暗い疑問の谷間が口を開けている。




<本心を話す人>
私は人間嫌いという印象を与えているかもしれない。でもそれは違う。
私は農夫や船乗りたちが大好きで、港の酒場で彼らと痛飲する。
画家や建築家と談笑したり、彼らの仕事場を見るのが好きだ。
こういった人々は屈託がなく、本心を話し、自分の仕事を人生としている。

一方、飾りや嘘や駆け引きばかりの上品な社交場には顔を絶対に出さない。
むしろひとりで本を読んだり、ビリヤードをするほうを私は好む。




<健全で正常な人間>
いわゆるまともな人間とは、才能のない人のことだ。
彼らは健全で正常な人間だ。芸術家が持つ狂気を持ち合わせていないし、
むしろ狂気を気味悪がっている。
そもそも才能というものと狂気は、最初からつながっているものだ。




<あの世>
ブッダが示した涅槃とは、還っていくことだ。
私たちを生んだ大きな魂へと戻っていくことだ。
この世で個人である私たちがもはや個々人ではなくなることだ。

個人として分割されてしまった人間一人ひとりが、
その大いなる根源へと帰っていくことだ。




<群れる人々>
集団をつくって群れる人々。
彼らはなぜ集まり、互いの動向を気にするのか。
その理由は実はなさけない。彼らは互いに相手を恐がっている。
固まっていながらも、心はばらばらで互いに本気では信用してない。

そしてまた、自分が時代遅れの役立たずであることを内心知っている。
集まってお互いの顔を見ながら同じような声を出していないと、
ちょっとした意見すら表現できない。




<大人になるとは>
大人になるとは、社会制度が決めた年齢に達することではない。
親から離れることだ。少年時代を棄てることだ。孤独になることだ。

ところが多くの人はこの重大な一歩をきちんと踏み出さない。
片足だけを前に出し、もう一本の足は後ろに残している。
内心はいつまでも身内や故郷や過去とつながっていたいのだ。




<愛の代償>
美しいものを見ることができるためには、最善のものを感じるためには、
愛に出会うためには代償が必要となる。
その代償とはお金ではない。あなたの心を支払わなければならない。




<究極の読書術>
本を読むということの最高度の段階にいたるとどうなるか。
もし一篇の童話を読んだとしても、あるときは深達な哲学書として読む。
あるときは宇宙論として、別な時は香り立つようなエロティックな文学として読む。

まるで子供がベッドを雪の山や岩の洞窟や広大な庭園に見立てて、
いつまでも遊ぶように。



最近のぼくは狂ってると人はいう♪
専業主夫は怠惰だと人はいう♪
ビートルズ時代が恋しくないのかい♪
メリーゴーランドからはもう降りたのさ♪
あとは勝手に回ってりゃいい♪
ぼくはただここに座り♪ 
車輪を眺めてるのが好きなんだ♪


ジョンの意をくみ、若干意訳気味ですが^^
いろいろと矛盾があり、言行が一致しない人でしたが、
なんていうか・・カッコイイ人でした。その時おりの自分に正直だったんでしょうね。
人間なんてそんなもんだと思います。
Watching the Wheels ♪ by John Lennon




ダブル・ファンタジー ストリップト・ダウン

ダブル・ファンタジー ストリップト・ダウン

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2010/10/06
  • メディア: CD




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【アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉/小倉広/14年2月初版】
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【超訳ショーペンハウアーの言葉/白取晴彦/13年3月初版】
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【超訳ニーチェの言葉Ⅱ/フリードリヒニーチェ・白取晴彦/12年8月初版】
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【超訳ニーチェの言葉/白鳥春彦/10年1月初版】
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【ビジネスマンの父より息子への30通の手紙/キングスレイウオード】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2010-04-24

【超訳ヴィトゲンシュタインの言葉/ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタイン、白取春彦編訳/14年8月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2014-11-01







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知のトップランナー149人の美しいセオリー [本/宗教哲学]






知のトップランナー149人の美しいセオリー

知のトップランナー149人の美しいセオリー

  • 作者: リチャード・ドーキンス
  • 出版社/メーカー: 青土社
  • 発売日: 2014/11/21
  • メディア: 単行本


【知のトップランナー149人の美しいセオリー/ジョン・ブロックマン編/14年12月初版】
科学サイト「エッジ」が、知のトップランナー149人に問いかけた質問、
「あなたのお気に入りの、深遠でエレガントで、美しい説明は何ですか?」を一冊にまとめた本です。
(エッジ:http://edge.org/

平均すると各人が3pほど書いてるので、分厚く490pの本になっています。
まず、誰が何について書いたかのフォトを以下に。(フォトはクリックで拡大)

DSC_0544.JPG

DSC_0545.JPG

DSC_0546.JPG

DSC_0547.JPG

巻末に索引もあるので、索引で見て興味があるものから読んだり、目次で気に入ったタイトルから読んだり、
一項目は3pほどなので、好きなところから読めばいい。寝る前に読むのに最適です。
クリエイティブな仕事をされてる方には、ネタ元にもなると思われ。

どうです?知の巨人がわんさかいるでしょう。
リチャード・ドーキンスやジャレット・ダイアモンドやら、ミハイ・チクセントミハイやらぞろぞろ・・・
で、予想通り、ダーウィンの進化論を美しいと考える人が多かったです。



余談ですが、この前リチャード・ドーキンスの「進化とは何か」を読みました。
リチャード・ドーキンスがティーンへ講義した内容を本にまとめた本です。
巻末には吉成真由美がインタビューしてる。
じつは読書メモが少なくてボツ本にしたので、この場に少量の読書メモを。

【進化とは何か/リチャード・ドーキンス14年12月初版】

<地球の時間の概念>
両手を広げる。右手の指の先を地球の始まりとし、左手の指先を現在とする。
そうすると右手首から始まって左手の手首ぐらいまでは、いろいろなバクテリアが生息してる時代。
そして恐竜はだいたい左手の手のひらあたりで登場し、人間は左手の爪先くらいになる。
人類の文明すなわち本を書いたりというようなことは、爪先をやすりでひとこすりして、爪から落ちた粉の分しかない。


<人為選択によって作られた動物>
ブルドッグは頭が大きくなりすぎて、自然分娩では子供を産むことができず帝王切開しなければならない。
つまり人間に頼ってかろうじて存続しつづけている。人間が絶滅すればブルドッグも絶滅する。

リチャード・ドーキンスをご存じない方に。
世紀の一冊として、必読書としていろんなところに紹介されてる「利己的な遺伝子」。
子孫を残そうとしてるのは遺伝子で、生物は遺伝子の乗り物にすぎない。という本です。
そうか~、遺伝子が本体だったのか。という逆転の発想。
ファンモンの本体が坊さんだった、ぐらいの衝撃はありますよね。



閑話休題。この本から気に入ったトピックを3つ以下に。

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<シンクロニシティについて/ヴィクトリア・ストッデン/コロンビア大学統計学准教授>
ユングの「シンクロニシティ、あるいは非因果的連関の原理」は有名だ。
ユングは1日に6回続けて魚のトピックに遭遇し、
そんなことはあまりにもまれなので偶然では片づけられないと考えた。
別の何かが作用してると考えた彼は、それを非因果的連関の原理と名付けた。

じつは数学的観点からは、ユングは驚くべきではなかった。
ユングの例に、ポアソン過程を導入すると、長期的な平均頻度を24時間に1回として、
24時間以内に6回以上魚に遭遇する確率を計算することができる。
スタンフォード大学のパーシ・ダイアコニス教授が導き出した確率は約22%だった。



<アクトン卿の格言/ミハイ・チクセントミハイ/クレアモント大学院教授>
エレガントで、きわめて有用で、美しいまでにシンプルな格言。
「権力は腐敗し、絶対的権力は徹底的に腐敗する」
アクトン卿が1887年に書いた。あらゆる人間科学はこの一文の上に築き上げられる。



<直感の限界/ブライアン・イーノ/芸術家、作曲家>
世は直感信仰。だけど直感を疑うことは必要だ。
ウィトゲンシュタインが学生によく課した質問。

地球の中心の周りをリボンで結ぶ。リボンは少したるんでしまい、1メートルほど地球の周囲より長い。
こうしてできた1メートルの余分な長さを、地球の周囲に均等に配分し、
リボンが地表上から均等にずれて結ばれるとしたら、それは地表からどれぐらいの距離になるだろう。

ほとんどの人の直感は、1ミリの数分の1というあたりに答えを導く。
実際の答えは16センチメートル。



ブライアンイーノといえば、ロックファンにはロキシーミュージックメンバーとして。
またU2、コールドプレイ、トーキングヘッズ、ポールサイモンのレコーディングプロデューサーとして有名です。
環境音楽の先駆者としても「ミュージック・フォー・エアポート」は名盤と言われています。

個人的にはU2の「焔」のプロデュースが鮮烈でした。
前任プロデューサーのスティーブ・リリー・ホワイトのスカーン、スカーンとした地雷ドラムが(とくにWAR)、
イーノに変わってポコロ、ポコロに変わってしまった。「こ、これはU2ちゃう・・・」
結局ぼくのU2熱は、ブラッドレッドスカイ、WAR、焔という3枚のLP購入で冷えてしまいました。

でもじつは一番よく聴いたアルバムは「焔」かもしれません。
自分の好きだったU2をなんとか見つけようとして、ファン心理がそうさせたのだと思います。

A Sort Of Homecoming♪ U2  A面1曲目のこの曲でえっ?と固まってしまった30年前。


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【茶の本/岡倉天心/1906年初版】の要約読書メモ [本/宗教哲学]






茶の本 (いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ)

茶の本 (いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ)

  • 作者: 岡倉天心
  • 出版社/メーカー: 致知出版社
  • 発売日: 2014/04/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


【茶の本/岡倉天心/1906年初版~ いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ・14年4月初版】
最後のページを読み終わったとき、思わず「カッコイイ」とつぶやいていました。こんな素晴らしい本を今まで読んでなかったなんて。

原本は岡倉天心が1906年にNYで出版した「The Book Of Tea」。それを現代語訳しています。超訳ではない。

茶人とは、「おしゃれさん」です。自分の生活全般をおしゃれにする。精神も含めて徹底的です。この本によると「茶人たちは、芸術そのものになろうとした」 「日本には、茶人が影響を与えなかった美など存在しない」

なるほど。渋い。

日本的な''美''とは何か。たとえばこの本に書かれている、「利休の朝顔の話」

利休の時代、朝顔は珍しかった。彼が育てた朝顔の評判は太閤秀吉の耳に入ります。秀吉が見に行くことを所望し、利休は朝の茶に招きます。約束の日、秀吉は庭を歩きますが、朝顔がひとつもない。地面はきれにならされ、美しい小石や砂が撒かれています。

朝顔がない、秀吉は怒りを浮かべ茶室に入ります。するとそこで待っていたもので陽気さを完全に取り戻します。床の間にあったものは、宋の職人によってつくられた貴重なブロンズの器に入れてある、一輪の朝顔。庭全体から選ばれたもっとも美しい一輪でした。

やっぱりわびさびでしょうか。日本のわびさびは地震国であったことも影響してる、この本を読んでそう思いました。欧州みたいに、石の建築物は日本では地震で崩れてしまう。木で作って一代で取り崩す。伊勢神宮ですら。

諸行無常、移ろいゆく儚いものならば、清貧にわびさびに。

それにしても、日本の精神文化はGHQに完全に断裂されています。
ぼくらがじいちゃんの時代になったら、もうダメかも。アメリカンカルチャーが浸透しすぎてる。
こういう本読みつないで、言葉で伝えていかないと。

古き良き日本の精神文化に触れて、あなたも「おしゃれさん」になりませんか?

茶の本の構成は以下。
第1章 茶碗に込めた人間力
第2章 茶の流派
第3章 道教と禅
第4章 茶室
第5章 芸術の鑑賞
第6章 花
第7章 茶人たち


以下に読書メモ(要約)を。

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<茶の歴史・世界>
大航海時代16世紀末、オランダ人が「東洋では小さな灌木の葉から爽快な飲み物をつくる」という知らせをもたらす。1610年オランダ東インド会社がお茶をヨーロッパに持ち帰る。フランスにお茶が伝わったのは1636年、ロシアに到達したのは1638年。

イギリスには1650年に歓迎をもって受け入れられ「この素晴らしい商品は、医師によって推奨される中国の飲料です。中国人はこれを''茶''と呼び、他の国では''ティ''と呼んでいます」と宣伝された。

お茶は最初値段が非常に高かった(1パウンド15シリング)。一般の消費者には手の届かない品だった。そのため「饗応と歓待のため宮廷御用達品」となり、「貴族や社会的地位の高い人への贈答品」とされた。それでも飲茶の習慣はものすごい勢いで広がった。



<失われた中国の茶>
4~5世紀お茶は揚子江流域の住民には、ごく普通に愛飲される飲み物になった。唐の時代8世紀中頃に''陸羽''が現れ、茶経を刊行する。茶の基準を体系化した茶の聖典だ。唐の時代は団茶(固形茶)だったが、その後、宋の時代になり粉茶(抹茶)を使うようになり、明の時代には出す葉茶(煎茶)になる。茶は疲れを癒し、気分を爽快にし、意思を強固にし、視力を回復するなどの効用を持っているとされた。

宋の時代、中国南方の禅宗の一派が道教の教義を多く取り入れた。彼らは丹念にお茶の儀式をつくりあげた。僧侶たちが菩提達磨の像の前に集まり、うやうやしい聖餐をとるような形で、一つの鉢に入れたお茶を皆で飲んだ。

永劫は瞬間にほかならず、涅槃はつねに自分自身の手の中にある。「不死とは永遠に変化するものの中に存在する」という道教の思考形式は、宋の時代の人々には沁みわたっていた。

不幸なことに13世紀に突然モンゴル民族が挙兵。元帝国の支配により中国を蹂躙、征服した。このとき宋が生んだ文化はことごとく破壊された。15世紀には「明」が漢民族による王朝を再建しようとする。しかし17世紀になると中国は再び、満州人による異民族支配に甘んじる。宋の人々が夢中になった抹茶は、もはや完全に忘れ去られた。

どうして紅茶を愛飲する西洋諸国が、お茶の古い飲み方(抹茶、団茶)を無視しているかといえば、単にヨーロッパは明の末期に飲まれていた方法しか知らなかっただけのこと。また後代の中国人にとっても、お茶は美味しい飲み物であっても、一つの理想を体現したものではない。



<日本の茶の歴史>
日本では中国のお茶の3段階をすべて経験した。729年に聖武天皇は百人の僧侶にお茶を与えた。お茶はおそらく遣唐使によって輸入された。801年に最澄は茶の種を唐から持ち帰り比叡山に植えた。

宋代の粉茶は、中国南方の禅宗を学びに渡航した栄西によって1191年に日本にもたらされた。彼が持ち帰った新しい茶の種は3つの場所に植えられ、その一つは京都の宇治である。

南方の禅は驚くほどの早さで普及し、それとともに宋代の「茶の儀礼」や「茶の理想」も日本に普及した。15世紀になると、足利義政将軍の保護のもと茶の湯は完全に確立し、日本において「茶道」が成立した。

後代の中国で盛んになった葉茶(煎茶)の使用は、日本では比較的最近の17世紀中ごろになってから。葉茶は粉茶にとって代わったが、お茶の中のお茶という地位は、日本ではいまだに粉茶である抹茶がその頂点に立っている。



<茶道の思想>
茶道とは、形を変えた道家の思想ということができる。茶の湯は禅宗の儀礼を発展させたものである。道教の創始者老子も、茶の歴史と密接に関わっている。また道教と禅における人生と芸術についての理想は、まさに「茶道」のなかに具現化されている。

⇒補足すると、禅は道教から多くを取り込んでいます。道教とは何か、一言でいうと「自然体」、もしくは「しなやかな中庸」かなとぼくは思います。下段関連図書の中に、「中国古典入門」を置いときますので、簡単なメモでよければご参考まで。



<老子の思想が生まれるまで>
道教とはアンチ儒教。中国北部の共同主義の儒教に反発した中国南部の個人主義的な思想。中国王朝は欧州全土と同じ広さ。この広い国土を横切る2つの大きな河川によって、この国は2つの異なる気質を持った区域に分かれる。南方の中国人は、北方の中国人とは考え方が違う。ラテン民族がゲルマンのチュートン人に相容れないのと同じ。



<翻訳とは裏切り行為>
明の時代の著者が述べているように、翻訳というのは、つねに一つの裏切り行為だ。どれほどの言葉をつくしても、錦の裏を見せる程度に終わってしまう。つまりすべての糸がそこには見えているけど、精妙な色合いやデザインは、他の言葉で翻訳されたものには写しだされない。



<価値あるものの値段が安すぎる時代>
商売を独占する者たちは、驚くくらい繁盛している。今は価値あるものの値段が安すぎる。もしあなたが才能ある人なら、その能力をすぐに隠したほうがいい。その価値が世界に知れたら、公共の競売人たちによって、あなた自身が最高値で落札されてしまう。

なのにどうして男性も女性も自分自身を宣伝したがるのか。それは奴隷の時代に由来する、一つの本能にすぎないのではないか。



<3人の酢をなめるもの>
道教は儒教や仏教と違って、現世をあるがままに受け入れます。だから悲哀や苦悩にあふれたこの世界の中に、美を見出そうと努めるのです。「3人の酢をなめるもの」という宋代の寓話は、道教、儒教、仏教の3つの教義における傾向を見事に説明している。

釈迦と孔子と老子が、酢の入った瓶の前に立ち味見をした。酢の入った瓶は人生を喩えたものだ。リアリストである孔子は「酸っぱい」といい、釈迦は「苦い」といい、老子はこれを「甘い」と言う。

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<インドから中国にわたって変化した禅>
禅は道教の教えをさらに強調している。禅はサンスクリット語の「ディヤーナ」すなわち瞑想を起源とする。深い瞑想を通して、自己認識の極限への到達を目指す。瞑想はブッダが悟りをえるのに使用した6つの方法の1つ。

釈迦は瞑想における法則を一番弟子だった迦葉に託す。迦葉から阿難陀・・・28代目に菩提達磨に到達する。この菩提達磨が6世紀の前半に中国北部を訪れ、中国における禅宗の開祖となった。現在知られている最初の禅の教えは、中国6代目の大祖であり「南方禅」の創始者であった慧能(638~713年)によるもの。南方禅には揚子江流域の独特の思考様式がどんどん加わり、古代インドの理想主義とは別の物になっていく。



<露地>
待合から茶室へ導かれる間の小道である露地は、それが瞑想の第一段階であることを示している。露地の意味は外部の世界との関わりを絶ち、茶室の中で美的な楽しみを味わえるよう、精神をリフレッシュしてもらうこと。庭石にかかる常緑樹の影、松葉が散りつくし、苔むした御影石の灯籠のそばを通る。

露地を通るときに起こる自然な感情は、それをつくった茶人によって異なる。利休の場合は完全な孤独感を生み出すことを目指した。いわく「露地をつくるときの秘訣は、古代の歌人、藤原定家の和歌に詠まれている」

「見渡せば 花ももみじも なかりけり 浦のとまやの 秋の夕暮」


サハラ砂漠でお茶を♪ by ポリス B面ラストの曲でした。



Synchronicity

Synchronicity

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Universal UK
  • 発売日: 2007/12/21
  • メディア: CD



関連図書:古典関連
【論語から孫子まで一気にわかる中国古典超入門/山口謡司/12年5月初版】
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【新訳 徒然草/兼好法師・ひろさちや/12年8月初版】
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【六韜・三略(りくとう・さんりゃく)の兵法/守屋洋/94年6月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2013-01-29

【新版 夜と霧/ヴィクトール・E・フランクル/2002年9月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2013-04-20

【五輪書/宮本武蔵・訳者神子侃/1963年8月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2013-08-10

【文章読本/谷崎潤一郎/1934年初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2013-12-14

【大西郷遺訓/林房雄/1974年初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2014-07-19

【かもめのジョナサン完成版/リチャードバック・五木寛之創訳/14年6月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2014-08-12

【コモンセンス完全版/トマスペイン/1776年初版、佐藤健志翻訳完全版は14年8月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2014-10-18

【吉田松陰「留魂録」/2014年9月初版・原文は1859年脱稿/吉田松陰・解説城島明彦】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2014-11-25

【ヨコ書き学問のすすめ/福沢諭吉/09年5月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2012-04-07

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【ヴィトゲンシュタインの名言9選】~超訳ヴィトゲンシュタインの言葉より [本/宗教哲学]


超訳 ヴィトゲンシュタインの言葉

超訳 ヴィトゲンシュタインの言葉

  • 作者: ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタイン
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2014/08/26
  • メディア: 単行本


【超訳ヴィトゲンシュタインの言葉/ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタイン、白取春彦編訳/14年8月初版】

「はじめに」に書かれている、ヴィトゲンシュタインの概要がわかりやすく名文です。簡単に要約を。

ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタインは1889年、オーストリア・ハンガリー帝国のヴィーンに生まれた。父カールの8番目の子、5人の兄弟と3人の姉妹の末っ子です。ヴィトゲンシュタイン家は富裕で、父カールの代ではオーストリア鉄鋼財閥の雄となっていて、ドイツの重工業企業クルップ、アメリカの鉄鋼企業カーネギーと肩を並べるほどでした。

8人の子供たちは多くの使用人を抱える邸宅で育てられ、多くの蔵書や家を訪れる芸術家たちの影響によって才能がつちかわれました。家に出入りしていたアーティストは、シュトラウス、ブラームス、マーラー、メンデルスゾーン、ロダン、ハイネ・・・

それだけ恵まれた環境にいながら、男兄弟5人のうち、3人は自殺しています。ルートヴィヒも生来の鬱気質から、自殺しかけたこともあります。

ヴィトゲンシュタインは第一次世界大戦で、5年間兵士として勤め、その後は莫大な財産を兄姉に譲り、修道院で庭師として働いた後は、小学校の臨時教員となります。ケンブリッジに40歳で戻り博士号を取得、50歳で哲学教授、58歳で教授を辞職、前立腺ガンのため62歳で死去する。独身でした。

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大学の宿舎に住み、服装は質素。ウールの上着かジャンパー、いつも灰色のフランネルのズボン、ネルのシャツしか着なかった。夕食も固いパンとバターとココアだけと、これも質素でした。

ヴィトゲンシュタインの生前に刊行された哲学書は「論理哲学論考」のみですが、死後に編纂され発刊された著書もあります。著作の概要を以下に。


「論理哲学論考」
薄い一冊だが、当時の哲学界に衝撃を与えた。従来のほぼすべての哲学を真っ向から否定した書物だと思われたからである。従来の哲学書のここが間違っていると指摘したのではない。人間の論理的な思考と表現に用いる文章というものがいったい世界のどこまでを伝えうるものなのか、どこまでしか伝えられないものなのかを論理の点から考察したのである。ふつうの人々から見れば、「論理哲学思考」は数式の入った難しい論理学の書物でしかない。しかしヴィトゲンシュタインはこれを倫理と美学についての哲学書として書いた。そのことは序文にも記されている。

「この本は哲学の問題を扱い、これらの問題に問いを立てることが・・言語の倫理の誤解に基づくことを示す。この本の全意義を次のような言葉にできるだろう。''もともと言い表せることは明晰に言い表せる。そして語りえないことについては人は沈黙する''」

つまり、これまでの哲学は難解な問題を扱っていたのではなく、言葉の使い方を誤っていたために、それら問題が難解なものになってしまっていた、というのである。哲学が取り組みながらも解明できない問題は難しいのではなく、そもそも言語で言い表せないものを言語で表現しようとするからなのだ。言語で言い表せないものはただ示すしかない。あるいは口をつぐみ、音楽や絵だので別に表現するしかないというわけである。

かの有名な一冊を読みたい人はここで⇒http://tractatus-online.appspot.com/


「哲学的考察」
自分の仕事を説明して大学の助成金を得るために1930年までに書かれたもので、数学哲学、色彩の文法、痛みについて、意味の検証理論など、さまざまなテーマが論じられている。



「哲学的文法」
言葉の意味は、その使われ方から生まれ、その使われ方が生活の仕方と不可分であることが語られる。



「青色本・茶色本」
口述講義録。言語のゲーム性、いわゆる言語ゲームについて実例が語られる。



「哲学探究」
後期の中心主著とみなされる。書き方は、「哲学は詩のようにつくるしかない」と述べていたように、疑問形や自問自答の多い断章の羅列である。

言語の論理的構造は現実にある構造をそのまま写しているとする「論理哲学論考」に根本的な誤りがあったことを認め、言語は現実の写しといった単純なものではなく、無数の背景の中で異なった意味で使われているという立場から今度は現実の日常言語をあらたに分析していく。



「心理学の哲学」
知覚、想像、思考、意図、偽装など、人の内的体験について考える。フロイトの心理学についてはまっとうなものだとみなしていない。



「確実性の問題」
死の直前までのメモを断章的に集めたもの。何を以てそれが確実であるとわかるのかということを問題にしていく。




227の言葉の中から、気に入った9つの言葉を。


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<考えるとは、映像をつくり出すこと>
考えるということは、要するに自分で何か映像をつむぎだしていくということだ。何かが、あたかも自分の眼にはっきりと映るかのようにしていくのが「考える」ことだ。どんな人でも、結局はそういうふうにして考えている。




<つまらない考えに揺さぶられていないか?>
風が吹いてきて、木を揺さぶる。風は大木をも揺さぶる。わたしたちもそんな木々のようなものだ。つまらない考えに、くだらない考えに、どうしようもない思いに、心を揺さぶられている。

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<難問は雑草のように根こそぎ引き抜け>
地面にちょろちょろとしか生えていない雑草を引き抜こうとしてもまったく手に負えないときがある。大きくて複雑な根が土の中に深くはびこっているからだ。難問とはえてしてそういう厄介なものだ。今までのやり方で解決できるものではない。目に見えるところだけ対処していてもどうにもならない。根こそぎ引き抜く必要がある。




<愛こそが幸福そのもの>
愛されると嬉しい。愛されないと淋しい。愛されなくても、愛することができれば満たされる。愛が欲しくて見つめる。少しでも愛が感じられれば、胸が暖かくなる。愛するものがあれば夢中になれる。そういう愛の代わりになるものはこの世に何もない。幸福と呼ばれるものの中には必ず愛が含まれている。いや、愛こそが幸福そのものなのだ。




<苦しむのなら、善に加担して苦しみたい>
どうしても苦しまなければならないというのならば、自分の中に住む善と悪の闘いにおいて善のほうに加担し、そこから生まれてくる苦しみに甘んじたい。自分の中に住む悪とまた別の悪の醜い戦いで苦しむよりずっとましだと思うから。




<本当に欲しいものは別にある>
人は欲しがっているものを本当に欲しいのではなく、別のものを手に入れたいと渇望している。たとえば、大型犬を欲しがっている人が本当に望んでいるものは自分が支配する力だというふうに。




<信仰が人を幸せにするのは、人への恐怖感がなくなるからだ>
信仰が人を幸せにすると言われれてきたことの意味がわかった。神にかしずいて謙虚に生きることによって、もはや人への恐怖感がなくなるからだ。ふだんのわたしたちはそれほど他人を恐れて生きている。




<尊敬されるのではなく愛されるように>
少なからぬ人々は、他人からほめられようと思っている。人から感心されたいと思っている。さらに卑しいことには、偉大な人物だとか、尊敬すべき人間だと見られたがっている。それはちがうのではないか。人々から愛されるように生きるべきではないのだろうか。




<弱さとは苦しみを受けとろうとしないこと>
人として弱いということは、生きていくうえで受けるべき苦しみを自分で受けとろうとしないことだ。



ブラームスはお好きですか?一番好きなのは、グールドの間奏曲集です。雨の日に聴くといいんですよねぇ。ブライアン・イーノの環境音楽と双璧です。アルバムの1曲目、変ホ長調作品117-1を♪ 最良の音楽のひとつです。




ブラームス:間奏曲集/4つのバラードより/2つのラプソディ

ブラームス:間奏曲集/4つのバラードより/2つのラプソディ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SMJ(SME)(M)
  • 発売日: 2008/11/19
  • メディア: CD



名言の関連図書:
【アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉/小倉広/14年2月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2014-05-27

【心訳 空海の言葉/松永修岳/13年5月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2014-03-01

【超訳ショーペンハウアーの言葉/白取晴彦/13年3月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2013-04-06

【超訳ニーチェの言葉Ⅱ/フリードリヒニーチェ・白取晴彦/12年8月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2012-10-13

【超訳ニーチェの言葉/白鳥春彦/10年1月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2010-05-29

【ビジネスマンの父より息子への30通の手紙/キングスレイウオード】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2010-04-24

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旧約聖書 名画とあらすじでわかる [本/宗教哲学]






名画とあらすじでわかる!  旧約聖書 (青春新書インテリジェンス)

名画とあらすじでわかる! 旧約聖書 (青春新書インテリジェンス)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 青春出版社
  • 発売日: 2013/11/02
  • メディア: 新書


【旧約聖書 名画とあらすじでわかる/町田俊之(監修)/13年11月初版】
ビジネスホテルの机の引き出しを開けると、たいてい聖書が入ってます。とても暇なときに読もうと思いましたが、読みにくい。こんなものをちゃんと読んだ人はいるのだろうか・・

あの分厚い聖書は読んだことがありませんが、その解説書の類はたまに読んでます。なかでも本書は優れものです。わずか120pほど、見開単位で右側にあらすじ、左側に名画という構成です。

(写真はすべてクリックで拡大)
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新約のほうも同じ作者のものを読みましたが、まったく同じ構成です。両方ともざっと聖書の流れがわかる。いろんなもののモチーフにされてる。やっぱり。

新約のほうは映画にもなってたりして、広く知られた内容です。旧約も知ってる人は知ってるのでしょうけど、ぼくは今まで読んだことがなく、あまりよく知りませんでした。


一読。。。なんじゃこりゃ。土着の民族史です。たんにユダヤの人々の民話みたいなものです。ヤマトタケルみたいなものか。

こんなものを世界中に広めてありがたがらせる、ユダヤ民族はたいしたもんです。イスラム教、ユダヤ教、キリスト教はこれをありがたがってるんですよねぇ。。。

ニーチェがファンタジーと喝破し、小乗仏教思想へ流れていったのも頷けます。ファンタジーじゃないとすれば、ほんとに神的なもの、たとえば先進文明の宇宙人みたいなものがいて、それがバイオテクノロジーを駆使して人類を導いた。それが神としか言いようがない。ここまでGOD思想が世界に根付いたということは、ほんとにいたのかもしれません。そんな気にもなります。

以下に目次を。


序章 旧約聖書とは何か

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第1章 世界のはじまり

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天地創造:無の空間に一筋の光が差し、この世が生まれる。

エデンの園:もうひとつの創生に語られる人類の誕生譚。

楽園追放:禁忌を破った人間たちに与えられた苦しみ。

カインとアベル:嫉妬心による激しい憎悪が引き起こした人類初の兄弟殺し。

ノアの箱舟:神の手によって、堕落した世界が一掃された大洪水。

ノアと葡萄酒:農夫となったノアが息子にかけた呪いとは。

バベルの塔:神の怒りが再び人類に襲いかかる。




第2章 氏族の形成

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アブラハムの旅:神に命じられるまま長い旅に出る「信仰の父」

ソドムとゴモラ:欲にかられ退廃しきった町に降る神の怒りの鉄槌。

ハガルの追放:女の確執に悩むアブラハム、妻を選び側女を追い出す。

アブラハムの試練:信仰心を示すため息子を犠牲にする。

イサクの嫁取り:若い主の伴侶を求めて旅立つ老僕。

二人の兄弟:母の愛が双子の運命を分ける。

ヤコブの夢:家を飛び出したヤコブ、神の祝福を受ける。

神との格闘:神との戦いに勝利しイスラエルを名乗るヤコブ。

ヤコブの子ヨセフ:故郷を追われた青年の出世物語。




第3章 カナンへの旅

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モーセの誕生:迫害を受けるイスラエル人のもとに遣わされた指導者。

出エジプト:イスラエル人の脱出のため神が起こした災厄。

葦の海の奇跡:背水の陣となったイスラエルの人々を前に起きた奇跡。

荒れ野の奇跡:不平不満を噴出させる一行に、神が再び奇跡を起こす。

十戒:神との契約を軽んじ、掟に反したイスラエルの人々。

カナン侵攻:「出エジプト」から40年、ついに約束の地に至る。

士師の時代:神との契約を繰り返し破るイスラエルの人々。

ナオミとルツ:名作「落穂拾い」のモチーフとなった嫁と姑の物語。

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第4章 イスラエル王国の誕生

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予言者サムエル:指導者として神に選ばれ、生を受けたサムエル。

サウル王の誕生:戦いに勝利するため、待望された王が立つ。

ダビデとゴリアト:次代を担う少年が見せた活躍。

サウル王の死:神に見放された王が迎えた非業の最期。

バト・シェバ事件:人妻に横恋慕した王のふるまいが身の破滅を招く。

ダビデ家の確執:神の預言どおりダビデ家にお家騒動が勃発。

ソロモン王の治世:平和的な統治体制を整え繁栄をもたらした王。

シェバの女王:ソロモンの噂を聞きつけた他国の女王が王を試す。

雅歌:ソロモン王の作品と伝わる情熱的なラプソディ。




第5章 王国の分裂

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イスラエル王国の分裂:南北に分かれたイスラエルの国。

エリヤとアハブ王:北イスラエル王国にあらわれた預言者。

北イスラエル王国の滅亡:内乱を繰り返した国家の崩壊。

預言者イザヤ:神への信仰を失わなかった南ユダヤ王国の危機。

南ユダヤ王国の滅亡:政治的選択に迫られたユダの王が国を滅ぼす。

バビロン捕囚:宗教的統合がユダヤ人のアイデンティティを守る。

「ダニエル書」:捕囚期に苦しむユダヤの民を激励するために作られた文学。

美妃エステル:悪臣の企みを阻止した勇気ある美女の行い。

「ヨブ記」:理不尽な理由でサタンと神の賭けの対象となったヨブ。



宗教音楽と言えば、JUDEE SILLかな。別れたJDサウザーのことを歌った歌です。

彼の美しい歌は 私を盲目にした♪
だけど彼はいなくなった♪
彼は私の心を奪った泥棒♪
でもイエスキリストだって、ただの十字架職人だった♪

ジュディ・シルでジーザス・ワズ・ア・クロスメーカー♪




ジュディ・シル

ジュディ・シル

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2013/04/10
  • メディア: CD




(関連図書)
【ふしぎなキリスト教/橋爪大三郎x大澤真幸/11年4月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2012-08-04

【古事記/池澤夏樹訳/14年11月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2015-02-24

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私の宗教 ヘレン・ケラー、スウェーデンボルグを語る [本/宗教哲学]

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【私の宗教 ヘレン・ケラー、スウェーデンボルグを語る決定版/ヘレン・ケラー/13年12月初版】
一読して思ったことは2つです。1つはスエーデンボルグの死後の世界観というのが、プルーフオブヘブンのエベン氏と相当に類似している事です。エベン氏は自らの臨死体験を書きあげるまでは、世にある臨死体験本に意識的に目を通さなかったようです(息子のアドバイス)。それでも似てた。だいたい以下のような世界観です。

「人は死ぬと魂というか自我が抜け出して、それの集合体のような様な所で一体となる。そこは慈愛に満ち溢れるところで全知全能を感じる場所である。時間の概念が無くて、言葉でコミュニケーションしなくても感じ合える。」

どこかで読んだ話では、最新の物理学では素粒子と言うのは無から湧き出てくるらしい。別次元からやってきます。物質の最小単位は素粒子で、素粒子(ボール)<原子核(野球場)<原子(地球)という大きさのイメージだそうです。

そこで思いつく仮説は、人(物質)は死ぬと素粒子になり、素粒子が意識を持ったまま、別次元にある素粒子の固まりの所で一体となる。神とはある種の素粒子(100種類以上ある)の集合体のことであり、それは最小単位であるので、もちろん物質を形作る元にもなっている。

ちなみに素粒子の一種であるニュートリノは1秒間に1兆個手のひらを貫通してるそうです。いわゆるビジネス本の名著と言われるものは、利他的な動きをすると人の想念を動かして物事がそのようになる、思考は現実化するといいます。これらも素粒子(想念とも言えるか)が関係してると直感的には思います。

2つ目は、ヘレンケラーってめちゃくちゃ賢いという事です。耳が聞こえない、目が見えない、とうぜん最初はしゃべれないという三重苦を背負いながら、ハーバード(女子部のラドクリフ大学)に通います。そんな賢人が内面から紡ぎだした哲学や宗教解釈は、キリスト教の素養の無いぼくのような人間には難しかった。わずか200pですが、読むのにだいぶ時間がかかりました。


以下に読書メモを。


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<ヘレンケラーを簡単に>

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ヘレンは熱病のため2歳になる前に失明し、耳と発話の機能も失いました。彼女を連れて両親がグレアムベルを訪ねたのは、ヘレンが6歳のときでした。ベルは電話の発明者です。ベル家は代々、障害者教育に力を注ぎました。グレアムの祖父は吃音矯正の創始者、父のメルヴィルは聾唖教育に必要な読唇法の発明者でした。グレアムの電話の発明はベル家の長年の聾唖教育の延長戦の出来事だったのです。

そのグレアムがケラー家に家庭教師として紹介したのが「奇跡の人the Miracle Worker 」サリヴァン先生です。
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彼女はこのとき20歳。以後50年もヘレンに影のように寄り添います。サリヴァンは盲学校に入るまでは孤児同然であり、視力も失いかけてました。彼女はヘレンに「私の幸福はサリヴァン先生の不幸の上に成り立っている」と語らせるほど、献身的でした。その驚異的な努力によって、ヘレンは読み書きを覚え、話せるようになり、ラドクリフ女子大学を優秀な成績で卒業しました。その後88歳で世を去るまでどんな働きをしたかは周知の通りです。


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<ヘレンの目覚め本人談>
「私が言葉を使い始めたのは7歳の頃ですが、そのとき経験した感情をはっきり憶えています。私はまず一語一語を手の感覚で学び、何年かのちにその発音を学びました。私が思うにたいていの人は発音と同時にその言葉の意味を学んでいくのでしょう。けれども私の場合は、言葉が思考のシンボルであるということをある日突然理解したのです。

私の恩師サリヴァン先生は、それより1ヶ月近く前から私の家に住み、いろんなものの名前を教えてくれていました。彼女は私の手にものをつかませては、私の手のひらに指で綴りを書いたり、私がその字を書くのを助けてくれたりしていました。けれども、私は自分が何をしているのかさっぱり分かっていませんでした。そのとき何を考えていたのかは、今でも分かりません。ただあちこちへ動いてゆく指の感触を憶えているばかりです。ある日、先生は私にコップを手渡し、その単語の綴りを書きました。それからコップに少し水を注ぎ、WATERと綴りました。

彼女の話では、私は2つの言葉を混同し、コップを水と綴り、水をコップと綴ったそうです。サリヴァン先生があまりにこの言葉を繰り返し続けるので、私はとうとう怒り出してしまいました。彼女はがっかりして私をポンプ小屋へ連れてゆき、彼女がポンプを漕いでいるあいだ、その水をコップで受けるように私に指示しました。そして空いたほうの手でふたたびいWATERと書きました。
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冷たい水の筋が私の手を流れているあいだ、私は全身の注意力を先生の指の動きに集中しながら、じっと立っていました。突然私の中に不思議な感動が湧き上がりました。先生が指を使ってしていることは、私の手の上を走り抜ける冷たい何かを意味しているのであり、こうした記号を使えば私も人に意志を伝えることができるのだと。

それは決して忘れることの出来ない素晴らしい1日でした。今ではそれが私の精神的目覚めであったことがわかります。私はすぐさまいろいろな方法で表現しました。手に触れるものはかたっぱしからその名前を知りたがりました。そしてその日の夜になるまでに私は30の言葉を憶えたのです。虚無感は消え去りました。

この素晴らしい出来事が起こる以前の私には、食べて飲んで寝るという本能の他には何もありませんでした。私の日々は、過去も現在も未来もなく、希望も期待もなく、好奇心も楽しみもない空白だったのです。


圧倒的なシーンですよね。機会があればヘレンケラーの著作をどうぞ。

わたしたちには水が必要♪
もっと水をください♪
私を拒否しないで♪

The WhoでWATER♪なぜかピートタウンゼントがキースムーンを裏拳でしばいてます^^;
)



私の宗教: ヘレン・ケラー、スウェーデンボルグを語る 《決定版》

私の宗教: ヘレン・ケラー、スウェーデンボルグを語る 《決定版》

  • 作者: ヘレン ケラー
  • 出版社/メーカー: 未来社
  • 発売日: 2013/12/26
  • メディア: 単行本




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プルーフ・オブ・ヘブン脳神経外科医が見た死後の世界/エベン・アレグザンダー [本/宗教哲学]


プルーフ・オブ・ヘヴン--脳神経外科医が見た死後の世界

プルーフ・オブ・ヘヴン--脳神経外科医が見た死後の世界

  • 作者: エベン アレグザンダー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2013/10/10
  • メディア: 単行本


【プルーフ・オブ・ヘブン脳神経外科医が見た死後の世界/エベン・アレグザンダー/13年10月初版】
書いてあることは、中学生のときに読んだ「カルマの法則・五島勉」みたいなものです。
「葉っぱのフレディ」の世界観にも似てる。

死後の世界は存在する、と断言する本。これを僕が言うと嘘になるけど、
ハーバードの著名な脳神経外科医が言ったので話題になりました。


『2012年10月8日号の米誌ニューズウィークは派手な見出しを表紙に掲げ、
著名な脳神経外科医エベン・アレグザンダーの臨死体験をカバーストーリーに掲載した。
細菌性髄膜炎で7日間昏睡状態に陥り、大脳新皮質が機能していなかった間に、
脳から独立した意識がきわめて深い体験をし、
死後の意識が存在する科学的な根拠を得たという話が紹介されたのだ。

「ニューズウィークは正気なのか?」「こんなに心揺さぶられたことはない」など、
さまざまな意見が同誌のウェブサイトに投稿され、メディアやネットで賛否両論があいついだ。
話題を呼んだ本書は10月23日に出版され、ノンフィクションベストセラーのトップになり、
これまでにアメリカで200万部を売っている。著者が見たのは本当に死後の世界なのか、
それとも脳内で起きた単なる幻覚なのか、脳は本当に機能していなかったのか、
機能していなかったのだとすればなぜ完全に回復することができたのか。論争は今でもかまびすしい』


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臨死体験には3つの陣営があります。信じる派、信じない派、中間派。
僕自身はむかし信じる派だったのですが、奥さんが「死んだら無になる」という。
一時期信じない派になり、今は中間派です。科学で証明できないことはこの世にたくさんある。

この本にも書かれてますが、大多数の意見は、
「臨死体験は、生命活動を維持しようとあがく脳が生み出した空想の産物であり、
それ以上のものではない」だと思います。

それを脳神経外科医の立場から一つずつ検証しています。9つの仮説を思いっきり要約して以下に。

1.脳幹の原始的なプログラムか?
⇒回想内容の双方向的な豊かな性質と堅牢性を説明できない。

2.大脳辺縁系の深い部分から記憶が歪められて表出してきたもの。
⇒同上

3.内因性グルタミン酸の興奮毒性の阻害により、
幻覚を引き起こす麻酔薬ケタミン様の作用がもたらされた。
⇒ケタミンによって誘発された幻覚状態は混迷の度合いが深く、
幻覚が不愉快であるから著者の体験には似ていない。

4.NNジメチルトリプタン(DMT)の放出により、鮮明な幻覚や夢遊状態を引き起こす。
⇒新皮質が機能していなかったため、DMTが作用する場所がなかった。

5.大脳皮質の中に一部機能が維持された部位があった。
⇒(詳細数値データを記載)この説の妥当性は極めて低い。

6.抑制性ニューロンのネットワークが優先的に障害されたために、
興奮性ニューロンのネットワークの活動性が異常に高まり、超現実が生み出されたのだろうか?
⇒抑制性神経細胞と興奮性神経細胞は六層の機能列全般にバランスよく分散しているので、
解剖学的分布からみてこの仮説を支持しない。

7.超現実感はもっと深い脳構造(皮質下領域)の視床、
規程神経節と脳幹に関係しているのではないか?
⇒皮質下構造だけでは、対話型の豊かな体験を可能にする神経回路網の計算機構は持たない。

8.再起動現象(新皮質を再起動させて意識を回復させる際に、
損傷を受けた新皮質中の奇妙なとりとめのない古い記憶が支離滅裂に放出される)ではないか?
⇒記憶の精巧さ、複雑さを考えれば妥当でない。

9.中脳の原始的な視覚伝導路による変わった記憶生成ではないか?
⇒後頭部の皮質に損傷を受けた皮質盲の人にはこのような現象が見られる場合がある。
しかし著者が体験した超現実の手がかりにはならない。
視覚聴覚体験が散りばめられていることの説明ができない。


まぁ色々と述べられてますが、専門外なのでふーんとしか言いようがありませんが。

著者が見た異世界、「三途の川」については本書でご覧になってください。
数多ある臨死体験本と同じようなものです。

著者が臨死体験をすることによってわかったのは、
「意識こそが、存在のすべてにかかわる唯一の実体」であり、
「われわれが空間、時間、質量、エネルギーとみなしているものは、
本質においては高次元の時空で振動する一連のエネルギーで、
最も深いレベルではすべてがひとつに絡み合っている。

物質世界とその時空は巧みに組み立てられた幻想であって、そのおおもとにあるものは、
神聖なひとつの意識である。意識は脳の活動に伴う現象ではない。
物質世界とそこで見えているものの上位にあり、外から物質世界を支える、
それよりはるかに豊かなもの」だそうです。

巻末に京都大学のカールベッカー教授が、これまでの死後世界の研究についてまとめています。
面白かったので以下に要約を。


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<エリザベス・キューブラー・ロス>
患者はさまざまな感情的段階を経て、死を受け入れるようになるという五段階説は、
世界中の医学の教科書に載るくらい有名。
エリザベスは患者の話を聴く中で、驚くべき話にたびたび出会った。
患者が亡くなる少し前に神様や死者が現れる「お迎え現象」や、
患者が昏睡状態だった間に「肉体を離れて、あの世を垣間見た」という話など。



<ジョージ・ロドナヤ医師>
車に撥ね飛ばされて、三日霊安室に安置された。
解剖のため体にメスを入れられたときロドナヤの意識が戻り、
死んでる間にこの世を見下ろしたり、あの世を経験したりしたと述べた。
その後ロドナヤは国連で「スピリチュアリティ」について講演する。



<アル・サリバン他肉体を離れて上から見下ろすケース>
アルサリバンは目を覆いで隠されて心臓バイパス手術を受けた。
手術後ジェスチャーや色まで手術の一部始終を正確に報告した。
同様のケースは女優のパメラ・レイノルズの手術や、
ケネスリングの数十名の失明した患者の臨死体験の報告、
キンバリー・クラークなどからもなされている。



<最近の研究>
バージニア大学医学部には、臨死状態を研究する部門が設立されている。
ここでは医学的証拠に基づき、患者の意識がないときに、
体を離れた場所で知る術もない状況を見たとか、追跡調査でその報告は事実だった、
というケースを数多く発表している。

オランダでは臨死の意識を調べる大がかりな調査もなされている。
心臓停止後蘇生した344人の年配患者のうち、62名は臨死体験を報告し、
そのうち41名は疑いがたく、その他の臨死体験に共通するコア体験をしていた。
この研究報告は、医学会のトップ雑誌「ランセット」に掲載された。

イギリスのサム・パーニア医師はそのような調査を3500人まで拡大し、
瞳孔が開いて神経も反応を示さない間でも「意識はずっとあった」、
と患者が蘇生後に述べると報告している。

これらの研究は週刊誌レベルのものではなく、国公立大学病院の医学チームの研究をベースに、
世界の一流医学誌に発表されている。臨死体験は珍しいものではないことがわかってきている。




ぼくは空から見ている目♪
君を見ている
僕の一部は君の考えてることがわかり
ルールを決めることが出来る

アランパーソンズ・プロジェクトでアイ・イン・ザ・スカイ♪聴くのも歌うのも好きな一曲です。



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心訳 空海の言葉 [本/宗教哲学]





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【心訳 空海の言葉/松永修岳/13年5月初版】
チ~ン( ̄人 ̄)、ナムダイシヘンジョウコンゴウ(南無大師遍照金剛)。うちは真言宗です。子どもの頃、仏壇にご飯とお茶とお水を毎日あげていました。

親ほど信心深くなくて、うちの仏壇にはご飯をあげてません。毎日水だけ替えてます。不信心かなぁ。檀家の寺も遠く離れた田舎だし、盆に坊さんも呼んでません。(両親とも他界。田舎の家は整理済み。僕は長男なので仏壇がある)

しかし空海は子どもの頃から好きです。空海のキーホルダーをランドセルにつけてました。親の高野山旅行土産です。ある日空海の笠だけが残って、空海は旅立ってしまいました。笠をじっと見てみると、セメダインが取れたような跡が残ってました。僕の空海はどこに行ったのだろう。

司馬遼太郎の「空海の風景」は、そうした理由もあってわりと若いころに読みました。もう内容は忘れてますが、なんか凄い人だというのは記憶してます。司馬さんが横で見てたように書いてますが^^

近年ショーペンハウアーやニーチェの超訳本を読んで、それなりに感銘を受けたので、空海の言葉も読んでみました。しかし超訳なら現代語でわかりやすく訳するということなのでしょうが、心訳って。。。

著者曰く「空海の言葉を私の中で消化し、新たに紡いだ言葉なので、実際のものとはずいぶん違ったものとなっています。心で訳した心訳です。これこそが空海が本当に言いたかったことだと確信しています」

ひょっとして著者に空海が降りてきたのか。

心訳はともかく、出典に関するメモは参考になったので以下に。
いつか原典の現代語訳版でも読んでみようかな。

<秘蔵宝鑰 >
「十住心論」と一緒に出された「十住心論」を要略した本で全3巻からなる。空海の晩年に著され「十住心論」と並んで空海の主著とされる。

<性霊集>
正式名称は遍照発輝性霊集。空海の詩や表啓・願文などを弟子の真済がまとめたもの。全10巻の構成。編纂当初の8巻から10巻は早くに失われ、その後半3巻は後年に空海の遺文を集めたもので補われている。空海の根本精神を見ることができる。

<十住心論>
正式名称は「秘密曼荼羅十住心論」。天皇の勅命に応えて献上された真言密教の体系を著した書。全10巻からなる。人間の心を第一住心(本能的段階)から第十住心(究極の悟り)までの10段階に分け、それぞれに儒教、老荘思想、小乗仏教、大乗仏教など、当時の代表的な思想を配置することによって、体系的に見せている。10段階目では、心は大日如来とひとつになって真理に到達するが、それこそが真言密教の境地であるとしている

<教王経開題>
「教王経」の解説書。真言宗の根本経典である「金剛頂経」のはじまりとして重要視されている。

<秘蔵記>
師である恵果和上の説を空海が書きとめたもの。

<三教指帰>
空海24歳のときの著作で、いわば出家宣言の書。儒教、仏教、道教について登場人物が比較論議するという戯曲的構成をとっていて、仏教が最も優れていると説く。

<即身成仏義>
空海の思想の中核である即身成仏思想を啓蒙的に説いたもの。原理・実践・心理面から即身成仏の可能性を明らかにしている。

<般若心経秘鍵>
般若心経の注釈書。般若心経を大般若経600巻の要約とする以前の見方を批判し、般若心経は密教思想を開顕したものであり、大般若菩薩の心中を説いた密教の教典であると断じている。

<一切経開題>
一切経の解説書。一切経とは仏教の総称。大蔵経ともいう。

<梵字悉曇義>
古代インドで使われていた言葉であるサンスクリット語の解説書。

<理趣経開題>
理趣経の解説書。理趣経は密教の根本経典「金剛頂経」系テキストの中でも読誦の功徳を説いた教典。本尊への読経、仏事、法会の際に唱えられる真言宗の常用経典となっている。

<御請来目録>
遣唐使として入唐した空海が帰国後に朝廷提出した目録。多数の経典類以外にも、曼荼羅や密教法具、恵果阿闍梨からの授かりものなど膨大なものが記されている。

<高野雑筆集>
空海の書簡などを集めたもの。空海の事績や思想についての研究では性霊集と共に資料として重要視される。全2巻で性霊集と重複するものもある。

<恵果和上之碑文>
密教を授けてくれた師である恵果和上への追悼文。留学先の唐で記した。密教を求めてやってきた求法の旅を、「虚しく往きて、実ちて帰る」と記し、師と出会った感謝の気持ちを表現している。

以下に本書から気に入った言葉を。超訳ニーチェの言葉の白取フィルターに比べると、あんまりピンとくるものが少なかった。フィルターの問題か、空海の問題か。。

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・あなたの最も近くに、最も大切な人がいます。
 もしその人がこの世を去っていくとしたら、
 あなたに何ができますか?by御請来目録

・人には護るべきものがあります。
 護るべきものがない人間は、
 生きる意味さえ失ってしまいます。
 大切な人を護りながら、人生を生きることが、
 人生の価値をつくるのです。by般若心経秘鍵

・自己紹介のコツ。
 それは自分の専門分野を一言で伝えることです。
 そこで興味を持って質問してくる人はこれからも関わっていける人。
 何も質問をしてこない人は自分に関心のない人。
 すなわち縁のない人。by十住心論

・自分の才能を伸ばしてくれる人、
 その人こそが良き師です。
 間違った師のもとで働くのは
 人生を台無しにする元です。by性霊集

・子どもを幸せにしたければ、あなたが幸せな親になりなさい。
 夫を幸せにしたければ、自分が幸せな妻になりなさい。
 幸せな人ほど、与えるものを多く持っているものです。by御請来目録

君が幸せだから♪
僕もとても幸せ♪
I'm so happy 'cause you're so happy~[るんるん]
つい口ずさんでしまう、いい歌だと思います。

しばらく一人で通ってたUKロックバーで教えてもらったトラヴィス。「アコースティックでメロディアスなUKバンドいない?」という僕の無茶振りへの回答でした。曲はHappy♪



心訳 空海の言葉 (単行本)

心訳 空海の言葉 (単行本)

  • 作者: 松永修岳
  • 出版社/メーカー: 角川マガジンズ
  • 発売日: 2013/06/28
  • メディア: 単行本




Singles

Singles

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Independiente
  • 発売日: 2013/07/16
  • メディア: CD



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人は死なない/矢作直樹 [本/宗教哲学]


人は死なない-ある臨床医による摂理と霊性をめぐる思索-

人は死なない-ある臨床医による摂理と霊性をめぐる思索-

  • 作者: 矢作 直樹
  • 出版社/メーカー: バジリコ
  • 発売日: 2011/08/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


【人は死なない/矢作直樹/11年9月初版】
1~2ヶ月前に近所の本屋でビジネス本のベスト10に入ってました。
スピリチュアル系は好きなので手にとって見ると、11年9月の初版本です。
19刷が13年8月に出てたので増刷タイミングで再度のランキング入りか。ロングセラーです。

表紙にもあるように、著者は東京大学大学院の救急医学分野教授で、東大病院の集中治療部部長さんです。
ある意味、臨床医のトップに位置する要職です。

読んで感じたのは素晴らしい人だということ。山男で滑落を2回も体験しています。
学生時代は山のために1日15キロ走り、耐寒対策で部屋に冷暖房を入れず、
雪でもサンダルで生活したそうです。アルプス単独行で生死の極限状況を何度も味わっています。
ふと思いましたが、山男というのは小乗仏教の修行僧に通じるものがある。

東大病院に抜擢されてからは(出身は金沢大医学部)、若い医師や医学部の学生が「自分の身内は、
絶対に東大病院に入院させたくない」と言ってることに驚き、
「自分の身内を、絶対に東大病院に入院させたい」と思えるような職場に変えて行きました。
コールドブルーを築き、24時間365日体制にし、東京都から救急救命センターの認定を受ける。
ググればわかりますが、57歳やのに精悍な男前です。

目次は以下。
1.生と死の交差点で
2.神は在るか
3.非日常的な現象⇒(病院での自然科学で説明できない体験や、自分で体験した交霊など)
4.霊について研究した人
5.人は死なない

自分はもっとちゃんと、人のために生きないとダメやな、と読後に感じてしまいました^^;


以下に読書メモを。


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<病院>
現在わが国では死亡人口の8割強が病院で亡くなる。年間約90万人。
全国の病院(20床以上の入院床を有する医療施設)9000の総一般床合計は約90万床。
つまり病院で亡くなる人数を床数で単純に割ったとして、各床当たり毎年一人亡くなる計算になる。
病院で医療に従事するものは、日常的に人の死や、重篤な容態からの回復に立ち会うことになる。



<人の幸不幸とは/非日常体験をした女性の言葉>
かつての私は人の幸、不幸を見た目で判断していました。
自分が今のような状態になってみてはじめてそれが誤りで、
本人が自らの置かれた現実を受け入れ肯定していれば、それでいいのだと知りました。
「あるがまま」に受け止める。悪い状況は永遠に続くわけではなく、
その後はより良いものが得られるんだと実感しています。



<紹介されてたスピリチュアル本>
・坂本政道「体外離脱体験」:東大物理学専攻。徹底した物質論者で、
精神活動も含めてすべての現象は物質とエネルギーで説明できると固く信じていたが、
自ら体外離脱体験を何度も経験し、自分の考えが間違いであり、
人間の本質は肉体から独立して存在する非物質のものであることを感得。

・レイモンド・ムーディ「かいまみた死後の世界」「光の彼方に」:バージニア医科大学で博士号取得。
在学中に体験談を聞き、死後の研究に入る。

・マイクル・セイボム「あの世からの帰還」、メルヴィン・モース「臨死からの帰還」、
ケネス・リング「霊界探訪」、ダニオン・ブリンクリー「未来からの帰還」


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<スウェーデン・ボルグ>
スピリチュアリズムを知る上で、外すことのできない人物が、
近代スピリチュアリズムの祖と呼ばれるエマヌエル・ スウェーデン・ボルグ(1688~1772)。
彼は医学を含む20の領域にわたり現代科学の礎となるような最先端の研究成果を残し、
著作は150冊にのぼる。医学における人間の体の研究から心の研究に移行し、
霊的な覚醒を機に公職を辞し、20年余り心霊研究に没頭し、霊性に関する20余りの著作を残した。



<シルバー・バーチ霊>
スウェーデン・ボルグと並ぶもう一つのビッグネームがシルバー・バーチ。といっても霊。
モーリス・バーバネルは1920年18歳のとき、
3000年前に地上生活を送ったというシルバー・バーチと名乗る霊から通信を受けたという。
その後1981年までの61年間にわたってバーバネルが霊媒役を担い、12巻の霊言集として刊行された。
それが与えた影響はスピリチュアリズム史上最大のものとされている。



僕は広い世界中を見てきたけど♪
まったく覚悟ができていなかった
震え始める僕
大理石のように青白い肌 
血のように赤い唇
僕の驚きを想像してみて欲しい

君は永遠にいなくなったと思っていた
告白するよ 君がいなくて淋しかった
ミス・ゴースト
僕はそっちにいくつもりはない
だけど君をここに迎えられてほんとに良かった


ドンヘンリーでミスゴースト[るんるん]



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考えすぎた人 お笑い哲学者列伝 [本/宗教哲学]





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【考えすぎた人 お笑い哲学者列伝/清水義範/13年6月初版】
現在の日本の離婚率(その年の離婚件数÷結婚件数、結婚する若者が少ないので数字は大きめになる)は約36%だそうです。米国はもっと多くて約50%。みんな我慢しないということなんでしょうね。とはいえ多くの人が、それなりに辛抱してると思います。

世の多くの男性にとって、ソクラテスはある意味心の支えかもしれません。あの偉大なソクラテスでさえ、奥さんには頭が上がらなかった。自分が奥さんをコントロールできなくても、しようがない。

ソクラテスが語った奥さんクサンティッペに関する名言はWIKIによると以下。

・「セミは幸せだ。なぜなら物を言わない妻がいるから」。
・「ぜひ結婚しなさい。よい妻を持てば幸せになれる。悪い妻を持てば私のように哲学者になれる」。
・ある時クサンティッペはソクラテスに対して激しくまくしたて、彼が動じないので水を頭から浴びせた。しかしソクラテスは平然と「雷の後は雨はつきものだ」と語った。
・「そんなにひどい妻なら別れたらいいじゃないか」と言った人に対し、ソクラテスが語ったとされる言葉に次ようなものがある。「この人とうまくやっていけるようなら、他の誰とでもうまくやっていけるだろうからね」。

水を差して悪いのですが、どうも作り話っぽい。クサンティッペが悪妻であるという根拠は本書によると、クセノフォンという男が書いた「ソクラテスの思い出」という本の中に、ソクラテスの息子ラムプロクレスが、「母さんはひどいことばかり言って、あんな人を母だとは思いたくないくらいです」と言って、父にたしなめられているシーンがあるだけだと。

う~ん、みなの願望だったということか。

だいたいにしてソクラテスは自分で本を書いてません。弟子のプラトンがソクラテスの言葉として書いています。なんかこのパターンも多いですよね。論語も弟子が書いてるし、新約聖書も弟子が書いてる。パウロなんかは一度もキリストに会ってないのに、自分で想像して書いてる。それを正当化するための三位一体(聖霊が書かせた)^^;

本書によると、プラトンは20歳のとき62歳のソクラテスに出会い弟子になる。ソクラテスは70歳で亡くなるので8年間の弟子だったようです。で、プラトンは自分が出会う前の事も、ソクラテスはこう語った、と見てきたように書いている。親や兄弟もソクラテスと親交があったようなので、そこから聞いたとも解釈できますが、自分の考えをソクラテスを通して語らせたと言う見方が自然なんでしょうね。ま、パウロよりはマシです。聖霊が書かせたわけじゃないから。

クサンティッペが悪妻というのも、誰かが自分の境遇をソクラテスを通して具現化したのかもしれません。

本書は哲学者をネタにしたユーモア短編小説です。全267p。モテナイ君が合コンでカントを女の子に語ったり、ルソー研究家がテレビ番組で、降霊したルソーと対談したり、いわゆるお笑い系なのですが、各哲学者の思想や生い立ちがよくわかります。だいたい一人20pほどです。ま~それにしても、みんな哲学者は変人です。登場する哲学者は以下。ソクラテス、プラトン、アリストテレス、デカルト、ルソー、カント、ヘーゲル、マルクス、ニーチェ、ハイデッガー、ウィトゲンシュタイン、サルトル。全12名。真剣に読むと怒る人も出てくると思うので、かる~く読むと面白いです。


以下に読書メモを。

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<ジャン・ジャック・ルソー>
子どもをどう教育するかという「エミール」を書いて、生まれてから5歳までは何よりも母の愛によって育てなければならないとしている。しかし自分の子を5人も生まれてすぐに孤児院に入れている。経済的に困窮していたから。

ルソーの母はルソーを生んで9日目に亡くなり、父は10歳のときに逮捕状が出て逃亡。孤児となり以降は裕福なご婦人を頼って渡り歩く。


<デカンショ節>
戦前の大学生がよく歌った歌。「デカンショ デカンショで半年暮らす ヨイヨイ あとの半年寝て暮らす ヨイヨイ」
デカンショとは、デカルトと、カントと、ショーペンハウアーのこと。そういう哲学者のことをガリガリ勉強して、あとの半年は寝て暮らすという意味。当時の大学生のインテリ気取りの洒落。この歌は本当は兵庫県篠山市付近の盆踊り歌で、デカンショは、出稼ぎしよ、の意味。半年稼いで、半年は楽に暮らそうという歌。


<フィロソフィー>
フィロは「愛する」の意、ソフィーは「知恵」。知恵を愛すると言う意味。
⇒フィロソフィーを哲学と翻訳したのは明治の思想家、西。 あなたならなんと翻訳しますか?

笑いたければ笑えばいいよ♪
僕には僕の哲学がある

僕は大地と同じぐらい
その哲学を信じている
だから僕は倒れそうになっても
歩き続けていられるんだ

ベンフォールズファイブは90年代に結構流行りましたね。ピアノ、ベース、ドラムのトリオバンド。ギターレスなところが受けて、ジャズファンからも注目を集めました。全作品を聴いてるわけではありませんが、この曲の入ってるデビュー作と、ソロになってからの1作品目が好きです。とくにソロ1作目はとてもメロディアスで、ベンフォールズが天性のメロディメーカーであることがよくわかる作品です。ビリージョエルやポールマッカートニー、ギルバートオサリバンのような美メロをお探しの方には、ベンフォールズのRockin the Suburbsはお薦めです。ちなみにベンフォールズ、結婚を4回しています。

ベンフォールズファイブでフィロソフィー♪



考えすぎた人: お笑い哲学者列伝

考えすぎた人: お笑い哲学者列伝

  • 作者: 清水 義範
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/06/21
  • メディア: 単行本




Rockin the Suburbs

Rockin the Suburbs

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 2001/09/12
  • メディア: CD



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五輪書/宮本武蔵・訳者神子侃 [本/宗教哲学]





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【五輪書/宮本武蔵・訳者神子侃/1963年8月初版】
『空とは物事がないということ、人間が知ることができないことをいう。
ものがあるところを十分に知ることによって、はじめてないところを知ることができる。

武士としては、兵法の道を的確に会得し、いろいろな武芸を身につけ、
武士としてのつとめについてしっかりし、心が迷わず、日々刻々に修養をつみ、
知恵と気力をみがき、判断力と注意力を養い、一切の迷いをぬぐい去った状態こそ、
真の空であるということができる。

真の道を悟らぬうちは、仏の道にせよ、世間の道理にせよ、自分だけではこれが正しいと思いこみ、
よいことだと考えているが、これを社会全体の規準に照らしてみると、人によって違う主観や、
判断の狂いによって、正しい道からは、はずれているものである。

この道理をよくわきまえて、まっすぐな精神に則り、真実の心を規準として、
大局をよく判断できるようになってほしい。

空を道、道を空。すなわち一切の迷いを去った心境こそが兵法の真髄であること。
同時に人間としての最大限の修練を積むことにより、はじめて人智の及ばぬ空の境地を知ることができる。

空という心には善のみがあって悪はない。兵法の知恵、道理、精神。
こうしたものがすべて備わることにより、
はじめて一切の雑念を去った空の心に到達することができるのである。』

by五輪書 空の巻より抜粋訳

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日本史上のスーパースター、宮本武蔵。戦前は吉川英治で。
最近ではバカボンドで親しまれた方が多いと思います。
ぼくの場合は「それからの武蔵」で一時はまりました。
ドラマにも何度かなってますが、心に残るのは、役所広司の武蔵です。
又八が奥田瑛二、お通が古手川裕子でした。古手川裕子、美しかったなぁ…。

五輪書はいろんな版がありますが、1963年初版の神子訳で読んでみました。
訳者いわく五輪書はバチのあて方でいろんな音を出してくれるそうです。
兵法書は色々とありますが、やっぱり日本人の書いた兵法書は、
文化を共有してるので、こころにスッと入ってきやすい。
武蔵の時代の兵法は、個人的な剣術も、集団的な戦闘法も、ひとしく兵法と言っています。

武蔵が五輪書を書きはじめたのは1643年、彼が60歳の秋のことです。
豊臣氏が滅亡してから30年が経過し、三代将軍家光の治世もすでに20年。
参勤交代制も確立されて、封建の国づくりは、ほぼ基礎固めが終わった時期です。
1645年5月12日、死に先立つ七日前に、武蔵は門人寺尾に五輪書を授けます。
1667年に至り、その写本が山本源介に伝えられ、今日、細川家に残されています。

一生、妻をめとらず、髪をくしけずらず、入浴もせず、流浪の旅にすごしてきた武蔵は、
1640年熊本に足をとめて細川忠利の客分となりました。

武蔵は62年の生涯のうち、60数回の勝負をしたといわれますが、
案外なことに、それは20代の終わりまでです。
30歳をすぎてからは剣による勝負をしていません。巌流島の試合も、武蔵が29歳のときです。

武蔵が生まれたのは秀吉が権力をにぎり、全国が統一に向かう時代です。
その祖は播磨(兵庫県)の豪族の支流でした。
祖父・平田将監は剣と十手の使い手で、美作(岡山県)の新免伊賀守に用いられ、
主家の苗字、新免を名のることを許されました。いらい同家は新免を名のります。
その子・無二斎が武蔵の父です。

無二斎も十手の達人でしたが、わけあって主家を辞し、吉野郡宮本村に住みました。
武蔵はここで生まれました。宮本村の新免武蔵―宮本武蔵です。(出生地は諸説あり)

巌流島のあと、史実として空白の20年後、51歳のとき、養子・宮本伊織とともに小倉に現れます。
孤児であった養子・伊織を小倉の小笠原家に仕官させます。伊織は島原の乱に侍大将として出陣。
後に四千五百石を領して家老になる。

武蔵は小倉に6年いた後、肥後の細川忠利に招かれ、客分として熊本におもむきます。
かつて小次郎と武蔵を試合させたのは、当時小倉を領していた細川忠興です(奥さんは細川ガラシャ)。
忠興の子が忠利です。

ここで武蔵は、書画をかき、仏像をきざみ、忠利の話相手をし、円熟した日々を送ります。
忠利の死後、熊本金剛山の岩戸観音に参籠しこの「五輪書」を書きます。
そして門人にさずけた七日後にこの世を去りました。

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五輪書は序につづき、地、水、火、風、空の5巻からなります。
地の巻:兵法のあらまし、総論
水の巻:二天一流の太刀筋
火の巻:勝負、いわゆる広義の兵法
風の巻:他流(名指しはしない)の批判をしつつ二天一流を説く
空の巻:結論 ⇒冒頭に掲載

その他、心に残った部分を。


<兵法の拍子(リズム)の事>地の巻
何事についても、リズムがあるものだが、とくに兵法ではリズムが大切であり、
これは鍛錬なしでは達し得ないものである。本書は、どの巻にも、もっぱらリズムのことを記すのである。

武芸の道にはリズムがある。リズムを乱してはならぬ。また武士の一生にもリズムがある。
栄達するとき、つまずくとき、みなリズムがある。商売の道でも同様である。
発展するリズムと衰退するリズムを、よくよく見分けなければならない。

戦闘においても、敵のリズムを知ったうえで、こちらは敵の思いもかけぬリズムをもって当たり、
智略によって無形のリズムを発揮して勝ちを得るのだ。

神子氏の解説:ある物体にはたらく力は、質量と加速度の積に等しい。
これは物理学にいう運動の法則だが、人間の働きや社会現象についてもいえることである。
勢いがそれだ。勢いがつくと意外な力を発揮する。



<他の兵法にはやきを用いる事>風の巻
兵法では、見た目のスピードを追求するのは本当の道ではない。
リズムにあっていれば、他人にはごく普通に見えるのであって、物ごとのリズムが合わないから、
早く見えたり遅く見えたりするのである。

何の道にせよ、上達した場合は決して見た目に早いとはうつらぬものである。
すべて上手な人のなすことは、いかにも悠々として間をはずさぬものである。

太刀についていえば、なおさら早く切ることができない。
早く切ろうとすれば、少しも切ることができないであろう。

神子解説:下手なものはやたらにバタバタするが、前に進まない。
「忙しい、忙しい」という前に、仕事が果たして効率をあげているかどうかを考える必要がある。



<九原則>地の巻
わが兵法を学ぶ人は、以下を行なう必要がある。

①邪心をもたぬこと
②道は、観念でなく実践によって鍛えること
③一芸でなく、広く多芸に触れること
④おのれの職能だけでなく、広く多くの職能の道を知ること
⑤物事の損得をわきまえること
⑥あらゆることについて直感的判断力を養うこと
⑦目に見えぬことを悟って知ること
⑧わずかな事にも気をつけること
⑨エネルギーや時間には限りがあるのだから、役に立たない無駄なことはしないこと

このような原理を心にかけて、兵法の道を鍛錬し、さらに心の修練をつむ。

広義の兵法としては、すぐれた人と結びつくことに成功し、多くの部下をたくみに使い、
わが身を正しく持し、国を治め、民を養い、天下の秩序を保つことができる。

何の道であろうと、人に負けない自身がつき、自分の身を助け、名誉をあげることこそが、兵法の道である。



この道はどこへ通じるのか[るんるん]

トーキングヘッズでRoad To Nowhere

ホンダのCITYのCMソングでバンバンかかってました。85年ビルボード25位、UKでは6位です。当時このアルバムをカセットでよく聴いてました。




五輪書 (現代人の古典シリーズ 2)

五輪書 (現代人の古典シリーズ 2)

  • 作者: 宮本 武蔵
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 1963/08
  • メディア: 単行本




Little Creatures

Little Creatures

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI Catalogue
  • 発売日: 2009/08/31
  • メディア: CD



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人生はワンチャンス [本/宗教哲学]





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【人生はワンチャンス/水野敬也、長沼直樹/12年12月初版】

近所の本屋で、長らく文芸のベストテンに留まっています。なんで犬の写真集が売れるんだろう?

「夢をかなえるゾウ」の水野敬也の企画本でした。犬の写真が表面で、裏面に名言が書かれてる名言集です。各ページは破線があって、千切れます。気に入ったものは絵葉書みたいに、どこかに貼ってくださいという趣向のようです。
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パラパラと名言を見るにはいい本です。結構いい言葉選んでます。以下にメモを。

・不遇はナイフのようなものだ。ナイフの刃をつかむと手を切るが、把手をつかめば役に立つ byハーマン・メルヴィル(米国の小説家)

・最も優れた管理者とは、計画遂行にふさわしい人材を選び出す見識と、彼らのやることに干渉しない自制力を備えた人間である。byセオドア・ルーズベルト(合衆国大統領)

・今日の卵を得るよりも明日の鶏を得るほうがよい byトーマス・フラー(イギリスの神学者)

・人を高めるのは、苦難でなくて回復である byクリスチャン・バーナード(南アの医師)

・社交においては、われわれの優れた特性によってよりも、欠点によって気に入られることのほうが、かえって多い byラ・ロシュフコー(フランスの著述家)

・男女の仲というのは、夕食を二人っきりで三度して、それでどうにかならなかったときはあきらめろ by小津安二郎(映画監督)

・確かに私の顔にはシワが増えたかもしれません。でも、私はこのシワの数だけ優しさを知りました。 だから若いころの自分より、今の自分の顔の方がずっと好きです byオードリー・ヘップバーン(イギリスの女優)

・人生はクローズアップで見れば悲劇、ロングショットで見れば喜劇 byチャールズ・チャップリン(イギリスの喜劇役者)

・もし、今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか? byスティーブ・ジョブズ(アップル社創業者)

・結局、あなたが受け取る愛は、あなたが与える愛に等しい byジョン・レノン

愛は真実…

ジョンレノンでLOVE♪ 



人生はワンチャンス!   ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法

人生はワンチャンス! ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法

  • 作者: 水野敬也
  • 出版社/メーカー: 文響社
  • 発売日: 2012/12/11
  • メディア: 単行本



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【知の逆転】要約まとめ [本/宗教哲学]





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【知の逆転/吉成真由美編/12年11月初版】
現代の叡智6人に、吉成真由美がインタビューした一冊。吉成氏はマサチューセッツ工科大卒、ハーバード
大学院卒の元NHKディレクターでサイエンスライター。6名は以下のメンバ。

ジャレットダイアモンド:「銃・病原菌・鉄」でピューリツァ賞受賞。ハーバード卒。カリフォルニア大学教授 12ヶ国語に通じる。

ノームチョムスキー:プラトン、フロイト、聖書と並んで、最も引用回数の多い著者。NYタイムズ曰く、生きている人の中で最も重要な知識人。MITの言語学教授。

オリバーサックス:レナードの朝、音楽嗜好症などの著者。脳神経科医。オックスフォード卒。現在はコロンビア大学教授。

マーヴィンミンスキー:人工知能(AI)の父。AIの開拓者で、2001年宇宙の旅のアドバイザー。現在はMITの教授

トムレイトン:MITの応用数学教授。98年にアカマイ社を共同設立。アカマイ社のサーバーは世界で9万台設置され、インターネットの総情報量の15~30%、ワイヤレス情報量の60%がアカマイ社を通して流れる。

ジェームズワトソン:DNA二重らせん構造の発見によってノーベル賞を受賞。



それぞれの叡智が何を語ったか、心に残った部分を。


<ジャレット>
・地理的な条件が文明発展のカギを握っていた。西欧の成功はたまたま良い気候に恵まれ、家畜化できる野生動物や農業化できる野生植物が近くにあったということ。能力が他の地域より優れていたわけではない。アフリカが貧しいのは、熱帯気候で、衛生上の問題、黄熱病などの病気、土地が不毛であること、などの地理的な要素による。

・アメリカは崩壊寸前のローマ帝国のよう。アメリカ人の消費の半分が浪費。国家間格差がある限り紛争は続く。

・若い人に薦める三冊:ヘンリーデヴィッドソロー「ウォールデン 森の生活」、トゥキディデス「戦史」、アルベルトシュバイツァー「ヨハンセバスチャンバッハ」

・無宗教者でも、宗教を持っている人と同じように、喪失感を癒すことができる。心理学者がすすめる方法、友人や親戚と交流し、喪失とそれにともなう怒りをそっくり受け入れて、新たな人間関係をつくり、新たな興味をつちかうことで、少しづつ癒していく。



<ノーム>
・市場原理だけでは必ず破綻する。民間ビジネスは強い政府によって保護されることを望んでいる。もともとの基盤テクノロジーは、公共部門(国民の税金)で開発されたもの。市場原理に従ってる金融部門は、くり返し破綻し、そのたびに政府が救済する。
 
・アメリカが19世紀に発展を遂げたのは、より優れた英国製品の流入を制御すべく、世界一高い保護関税をかけていたから。先進国はみなこのように発展した。

・政府による規制は不可避。市場取引はその際他の人にとってどれだけコストがかかるか(損害があるか)ということは計算に入らない。ゴールドマンサックスは儲けたが、金融システムは崩壊した。環境問題も外部コストで取引価格に考慮されない。

・侵略者はいつだって気高い志に燃えている。

・早期教育は海兵隊員や労働者になるための訓練としてはよい。自分から知りたいと励ますのが教育だ。

・大学の私立化は大学を特権階級のものにしてしまう。

・推薦図書:自分で発見するのが一番

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<オリバー>
・薬が患者の世界を、生気のない灰色のものにしてしまう。

・音楽にあわせてダンスできるのは人間だけだ。

・ダーウィンは音楽が先で言語は後だと考えていた。ハーバートスペンサーはその逆だと提唱している。ダーウィンは音楽について一章丸ごと論じている。エマ夫人はショパンの弟子だった。

・若い人に薦める10冊:ダーウィン「ビーグル号航海記」、HGウェルズ「短編集」、メアリEウィークス、 「元素発見の歴史」、ジョージガモフ「不思議の国のトムキンス」、チャールズディケンズ「二都物語」、 ルイスキャロル「不思議の国のアリス」、スティーブンJグールド「パンダの親指」、シェークスピア 「テンペスト」他、ジョージダイソン「チューリングのカテドラル」、コナンドイル「シャーロックホームズ」



<マーヴィン>
・集団の中に一般的な叡智があるとは信じられない。科学の叡智は、いつも個人知能によってもたらされた。

・なぜ福島でロボットを送りこめなかったのか。人工知能分野の失われた30年。チェスには勝てても、ドアも開けられないコンピュータ。ロボット工学のエンタテーメント化が原因。人間がするようなことをロボットができても「そんなことは簡単だ。子どもでもできる」と言われて評価されないと研究者が思っているのでは。

・カールユングの人気は全くおかしい。科学分野からとうに消え去っている。フロイトの学生だったユングは面白い理論を構築する。その過程で異なるいろんな文化が実は同じようなアイディアを持っていたことに気づく。たとえば、それぞれの文化の伝説や神話がやたら似ていると。ユングは全ての人々の心は、何かテレパシーのような神秘的な方法で、コミュニケートしているんじゃないかと考えた。これにフロイトが怒って二人は口も利かないようになった。

・自分は小説をほとんど読まない。たいていの小説はまず人々の問題があり、それをどうやって解決するか、うまく解決できてハッピーエンドになるか、うまくいかなくて罰を受けたり死んだりするか、100冊小説を読んだら、みな同じなんだ。



<トム>
・将来すべては携帯型機器へ移行する。携帯型へ移行すると、情報流通量の限界とサイバー犯罪が大問題になる。

・ウェブ上でいろいろなことを携帯機器を使ってやろうとすると、音声の場合の100倍もの流通量になる。4Gが実現したところで、4Gはおそらく現在の2倍ぐらいの流通量の提供にしかならない。

・戦争になったら、インターネットは最大のターゲットになる。

・教育のオンライン化は避けられない。



<ジェームズ>
・脳、老化、メタボリズム、この3つが将来最も重要な生物科学分野の研究課題。なぜガンのことを挙げなかったか。ガンはもう対処できる寸前まで来ていると思う。ガンを理解するということは細胞を理解するということ。いまやっと細胞を理解する段階に来た。

・新約聖書の多くの部分は、パウロによって作られた、完全なおとぎ話だということを我々は既に知っている。



わたしたちは自分たちの世界を鍵や銃で守る[るんるん]
自分たちの大切な所有物を防御している
貧しい人たちのために少しは恵んだりもする

でもどうして貧しい者たちがいるのか?
そんなことを言い出せば
その人たちは反逆者イエスと同じ目にあってしまう

僕は異教徒や不信心者として
反逆者イエスと同じ立場に立ち
祈りを捧げたい

ジャクソンブラウンでザレベルジーザス(反逆者イエス)



知の逆転 (NHK出版新書 395)

知の逆転 (NHK出版新書 395)

  • 作者: ジャレド・ダイアモンド
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2012/12/06
  • メディア: 新書




ジャクソン・ブラウン-ソロ・アコースティック1&2

ジャクソン・ブラウン-ソロ・アコースティック1&2

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2010/02/24
  • メディア: CD



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池上彰と考える、仏教って何ですか [本/宗教哲学]


池上彰と考える、仏教って何ですか?

池上彰と考える、仏教って何ですか?

  • 作者: 池上彰
  • 出版社/メーカー: 飛鳥新社
  • 発売日: 2012/07/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


【池上彰と考える、仏教って何ですか/池上彰/12年8月初版】
ブログのコメント欄で、教えてもらった本。ダライラマと池上彰氏の対談本です。

ソネットブログのいい所は、こんな素人ブログでもコメントを頂けるところです。
そういうシステムは魅力的です。十人十色の考えがあって、いろんな「教え」や「気付き」があります。
コメントして頂くみなさま、ありがとうございます<_ _>

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仏教関連は司馬さんの「空海の風景」で興味を持って、自分なりにいろんな本を読んできました。
それなりに理解したつもりになってるので、最近はあんまり読んでませんでした。

この本で池上氏はダライラマに、東日本大震災、原発エネルギー問題、
など様々な事について意見を求めています。読んだ印象としては、「答えは自分の中にある」です。

池上氏自身が、ある種の悟りを得たような聡明な人なので、そういう問答になったのかもしれません。

本は半分ぐらいが、「仏教って何ですか」の池上解説です。やっぱりわかりやすいです^^。
だいたいの流れが網羅されてるので、この本だけで仏教のベースが身につきます。
一点気になったのは、「般若心経」を玄奘三蔵が翻訳したとしているところ。
これは偽経が米欧の定説になっています。

=========
過去記事(お釈迦さまの脳科学/苫米地英人)より抜粋
<般若心経はにせもの>
漢語でつくられた偽経、中国人自身がつくった経は複数あります。
有名な般若心経もその可能性が高いものです。般若心経が偽経というのは、
アメリカやヨーロッパの学会では定説だそうです。

中国人が作った後に、サンスクリットの原典が存在しないのはおかしいという隠蔽工作のために、
8世紀頃にわざわざサンスクリット語の原典を逆訳しています。

仏教の経典は、すべて如是我聞という、私がお釈迦様から聞いた話ではというフレーズから入ります。

ところが般若心経だけは、観自在菩薩から始まります。菩薩という悟りを求める修行者が、
釈迦の十大弟子のサーリプッタに「サーリプッタよ、空について教えてあげよう」という経です。

サーリプッタは悟りを開いた阿羅漢(ブッダ)です。先生をつかまえて、弟子が空をとくという、
ありえない展開の話なのです。

さらに般若心経には、呪文のギャーテーギャーテーの部分があります。釈迦は呪文を禁止していました。
意味がわからないけど暗記して唱えるといいことがあるという呪文(マントラ)は、
思考停止により、宗教の権威を高めるだけの意味しかないからです。
==========

以下に読書メモを。

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<四十九日の供養だけなぜ盛大に執り行うのか>
お経に書かれてるストーリーによると、人は亡くなると七日目には三途の川に到達し、
その後七日ごとに裁判を受けるとされています。

だから七日ごとに法事を営み、よい裁きが得られるよう供養するのです。
閻魔大王は五回目の裁判を担当する裁判官です。七回目の四十九日は最後の裁判です。
浄土に行けるのか、あるいは次にどんな肉体を得るのか、この日の裁判で決まります。
ですから四十九日の法要は盛大に行い、傍聴席からお経を読んで声援を送るのです。




<ダライラマのインタビューより>
私たちチベット人のことについて少しお話しましょうか。私たちは祖国を失いました。
私は十六歳のとき自由を失い、二十五歳のときに祖国を失ったのです。
しかし、希望と決意を失ったことは一度もありません。
自由と祖国を失った時からすでに五十年、六十年の月日が経ちましたが、
今もなお、私は完全な情熱と自信をもってこの問題に立ち向かっています。

⇒いつの日か、チベットが独立できることを祈念します。
非暴力で祈るだけでは国は守れません。この話から何を得るか。
後悔しないためにも、早期の9条改正と、抑止力としての日本の核武装をするべきだと思います。




<輪廻転生について>
人の死について、私はこうとらえています。私が死んだ後、おそらく火葬にされるでしょう。
分子や原子レベルに還元されます。
そして、いずれ原子と原子がまた結びついて、新たな物質の一部になります。
私を構成していたものは消滅することなく、形を変えて残ることになります。
土葬になったら土に還ってまた新たな何かになるのでしょう。

命あるものになるかどうかはともかく、原子・分子のレベルでは、私は残るのです。永遠に。
いつか生き物の一部になることがあるかもしれません。
これが私にとっての輪廻転生だと理屈の上では納得しています。




<ブッダでさえ煩悩を振り払えない>
煩悩の炎を吹き消せば、私たちは心のやすらぎを得ることができ、涅槃(ニルヴァーナ)、
すなわち悟りに至ることができるのです。ブッダは実際に、涅槃の境地に到達しました。

ブッダは涅槃の境地に至り、悟りを開いた後も気をつけていました。
たとえばブッダは一ヶ所に長くとどまることなく、一生旅を続けました。
居場所をもうけてしまうと、その場所や人間関係にとらわれて、離れがたくなったりします。
持ち物が増えれば、それを守りたくなったり、別のものが欲しくなったりしがちです。

そうした欲が頭をもたげるのを防ぐため、信者から寄進された寺に長居せず、布教の旅を続けたのです。
すでに煩悩の姿を見極めたブッダでさえ、油断するとまたからめとられてしまう。
煩悩とはそれほど人間にとって根源的なものなのです。
当初の仏教が俗世間から離れる出家を勧めたのも、
普通の生活をしていては煩悩を断ち切ることはできないからです。


ニルヴァーナのカートコバーンは、人気絶頂の27歳に銃で自分を打ち抜き、涅槃へ旅立ちました。
彼の遺書は、ブッダへ、で始まります。
(遺書全訳参考サイト)

銃に弾を込めろ[るんるん]

輝かしいメジャーデビューアルバムの1曲目の冒頭の歌詞です。因縁を感じます。




Nevermind

Nevermind

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Geffen Records
  • 発売日: 2011/09/22
  • メディア: CD



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