So-net無料ブログ作成

ベトナム戦記/開高健 [本/歴史地政]






ベトナム戦記 (朝日文庫)

ベトナム戦記 (朝日文庫)

  • 作者: 開高 健
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 1990/10
  • メディア: 文庫


ずっと読もうとおもっていたオーパ(アマゾン釣りの写文集)で、
はじめて開高健にふれました。
書斎(自宅)にいる自分は腑抜けのようだと自分を評してるので、
作家はふつう書斎にいるもんだろと、不思議に思ってました。

最高の戦記(従軍記)として誉れ高い、ベトナム戦記を図書館の全集で読むと、
開高健の本質はすぐれたルポライターであると認識させられます。

この全集には、毛沢東との会談や、サルトルとの会談が収められてます。
なんかこのおじさん、スケールが違う。

27歳のときに、「裸の王様」で芥川賞を受賞後、
34歳(1964年)で朝日新聞の特派員でベトナムへ行き、志願して最前線へ。

ジャングルのベトコン掃討作戦に同行し、
200人の部隊で帰還したのは17名という壮絶な体験をします。
(臨場感あふれるルポです)

ベトナムは中国に1000年隷属し、フランスに80年植民地にされ、
国土の80%は農地&農民の状況のなか、当時共産主義化していました。

世界の共産化をくいとめるべく、米国は現地での陸戦を仕掛けますが、
通常ゲリラ戦は20対1でないと勝てないと言われるなか、
米軍は10対1+制空権で対応。ベトコンは地下トンネルで対抗し、
結果としてベトナムは共産化します。

最前線の米軍兵士は、農民なのかゲリラなのかわからないベトナム人を、
敵として始末していきます。生き残った農民はゲリラ化(北ベトナム、共産陣営)します。

開高健の生死を共にする、中に入り込んだ取材で、米軍仕官クラスでもその心情を吐露します。
結局俺達は、ゲリラ(共産)を倒そうとして、逆に増やしている。
経済が発展してない、自給自足の貧しい農民に、自由を訴えても届かないと。



第二次大戦の米兵死者の平均年齢は26歳。ベトナム戦争では19歳。
ポールハードキャッスルの「19」です。日本語バージョン♪



(広告)



nice!(0)  コメント(14)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 14

mignon

確かにdonさんの記事を読むかぎりこの方、スケールが違いますね。
そして無事、帰還されたことは日本にとって財産なのではないでしょうか。
by mignon (2010-07-11 13:33) 

don

mignonさんこんにちは!
凡人のぼくは、開高健をよむと自分まで
スケールが大きくなった気がします[犬]
by don (2010-07-11 16:22) 

クロッカー

文章に触れたことはありませんが,開高健はベトナムで壮絶な体験をしたことは知っています.急死された時のことは子供ながらよく憶えています.
やっぱり,死を覚悟した方の文章は重みが違うのでしょうか[嬉しい顔]
by クロッカー (2010-07-11 21:08) 

don

クロッカーさんこんばんは!
戦時中は、学徒動員のときにグラマンに機銃掃射
を受けて危機一髪だったそうです。
僕らの世代とは、タフさが違うと思います。[犬]
by don (2010-07-11 21:20) 

人間国宝

もしも、自分の子供に赤紙が届いたら...などと考えてしまいました。

唐辛子を息子の尻に毎日塗りたくって、痔にして徴兵検査を通過できないようして...「その代りに僕が志願します」となりそうです...

親というものはバカを超えて、キチガイなのでしょうか?
by 人間国宝 (2010-07-11 23:05) 

ブラックアビブ (旧名 本物ホネツギマン)

ベトナム戦争といえばピュリツァー賞を受賞した戦場カメラマンの澤田教一さんを何故か思い出しますね。
by ブラックアビブ (旧名 本物ホネツギマン) (2010-07-12 09:57) 

シュリンパー

開高健は、昔、文庫で読んだことがありますが、そのタイトルすら覚えていません。なんで自ら戦場へ行って・・・あまり理解できなかったようなことだけを漠然と覚えています。
なんで毎度毎度、戦場へ行くんだろ?
なんでかな~、分からないな~・・・・・・・・
まだ本棚の奥に何冊かあるかも。掘り起こしてみようか─
by シュリンパー (2010-07-12 19:17) 

don

国宝さんこんばんは!
むかしキンパチ先生で言ってたセリフですが、
「親の願いはただひとつ。子供が幸せになること」

国宝さんだけでなく、みなも同じだとおもいます[犬]
by don (2010-07-12 23:19) 

人間国宝

変なコメントを入れてしまいました。申し訳ありません。

この時の気分は、「安否を気遣う側より、気遣われる側の方が楽だ」という身勝手な気持ちが強かったように思います。

子供に何かあると、こんなにバランスが崩れるものかと、我ながらに驚いています。

意味不明なコメントの数々...お許しください。
by 人間国宝 (2010-07-12 23:22) 

don

本物ホネツギマンさんこんばんは!
沢田さんのこと知りませんでした。
ひとつ物知りになりました。
しかし34歳でカンボジアで狙撃ですか。。
若いですね[犬]
by don (2010-07-12 23:38) 

don

シュリンパーさんこんばんは!

功名心か自暴自棄か、人間の本能か。
ぼくは、戦場より、南の島でトロピカルドリンクでも
飲みながら、ビーチボーイズのココモでも聞いて
いたいです。[犬]
by don (2010-07-12 23:42) 

don

国宝さん、僕も似たようなもんです。

夜は気持ちがたかぶるので、明日の朝になれば
だいぶ落ち着いてると思います。[犬]
by don (2010-07-12 23:45) 

温玉

戦記モノではありませんが、ベトナム戦争に関する文献はちょっと目を通したことがあります。
共産主義側とアメリカ側での戦死者の数などで比較すれば、アメリカの方が戦争には勝っていたことになりますが、政治的には負けてしまったようですね。

私はアメリカがある意味「民主国家だったから勝てなかった」と思ってます

戦争が長引くと、国民に厭戦気分が広がるのはお互い様ですが、共産主義ならばそんな民意を無視して戦争を継続できますからね。
民主国家ならそうはいきません

ちなみにベトナム人は共産主義が嫌いらしいです。
捕虜になったべトコンのうち、共産主義を支持していたのは4割にも満たず、ほとんどはそれが何なのかすら知らなかったそうです
by 温玉 (2010-08-02 15:26) 

don

温玉さんこんばんは!ごぶさたです。
=====
捕虜になったべトコンのうち、共産主義を支持していたのは4割にも満たず、ほとんどはそれが何なのかすら知らなかったそうです
=====
なるほど。思想じゃなくて、憎しみだけで敵に
なったのかな~。
ベトナムからしたら、とんだおせっかいですもんね[犬]
by don (2010-08-03 23:16) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました