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ドンフェルダー自伝 天国と地獄 イーグルスという人生 [本/文学芸術]


ドン・フェルダー自伝 天国と地獄 イーグルスという人生

ドン・フェルダー自伝 天国と地獄 イーグルスという人生

  • 作者: ドン・フェルダー
  • 出版社/メーカー: 東邦出版
  • 発売日: 2010/12/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


【ドンフェルダー自伝 天国と地獄 イーグルスという人生 11年1月初版】
20世紀、米国で最も売れたアルバムはイーグルスのグレイテストヒットでした。
21世紀になり、11年現在の公式データでは、スリラーについで2位、
バックインブラックやツェッペリンⅣ、ザウォールなんかを抑えてたいしたもんです。

イーグルスは日本でも人気が高くて、解散後の80年代の初頭に、
FMラジオの人気番組サントリーサウンドマーケットの大々的なリスナー人気投票で、
ビートルズ、ツェッペリン、ストーンズを抑えて、ホテルカリフォルニアが1位をとりました。

当時この人気投票は、結構話題になって、片田舎の学校でも、
なにが1位になるか、みなの関心を集めてました。

パープルのファンはスモークオンザウオーターを主張し、
ツェッペリンのファンは天国への階段、
ストーンズファンはサティスファクションといった具合に。

ビートルズは絶大な人気がありましたが、名曲が多すぎて投票が分散してしまいました。

イーグルスファンはクラスに僕しかいなかったので、
情報の少ない時代にホテルカリフォルニアの1位を主張し、
(みなの反論はすごかった、それはないやろ、裸で校庭走るわと言ったやつもいた)
それが証明されたときの喜びは、ほんとに我が事のようでした。


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そのホテルカリフォルニアを作曲したドンフェルダーの自伝です。
共同執筆者が、ウエンディホールデンというベストセラー作家なので読みやすく面白い。

音楽に関しては早熟で、15の頃にはスティーブンスティルス(CS&N)とバンドを組んだり、
楽器店のアルバイトで、ギターを月給10ドル程度で教えたりしたようです。
その時の生徒がトムぺティ。

また16歳の直前には、生涯の友達イーグルスのバーニーレドンと出会い、
彼の誘いに応じて、現在の彼があるとのこと。

17歳の頃には、オールマンブラザースの家に入り浸り、ポットをきめていた。
ドンフェルダーのスライドはデュアンオールマンの直伝。

ある空間には、ビッグネームが集まる磁力のようなものがあるのでしょうか。。

アメリカで最も成功したロックバンドのリードギタリストとして、
莫大な富と名声を手に入れた彼ですが、もともと質素で温厚な性格でした。

彼がイーグルスに参加するのは、3枚目のオンザボーダーから。

オリジナルメンバーは、ランディ、バーニー、ドンヘンリー、グレンフライの4名。
LAのトルバドールで知り合った彼らはイーグルスを結成します。

グレンはJDサウザーも入れることを提案しますが、ランディが派閥ができることを嫌って反対します。
初めて会った4人が公平にやっていくのに、旧知の友人が入るとバランスが崩れるとの判断。

イーグルスというバンドが、オリジナルメンバーで続かなかったひとつの原因は、
妻帯者かどうかという部分が大きいと思う。

ランディは10代で結婚し、ロックスターとしての生活より、家庭生活を重んじました。
ちなみにドンフェルダーもイーグルスに参加する前から結婚しています。

ツアーでのドラッグと酒と群がりくる女を楽しめる独身者と違い、
どうしても妻帯者は一歩距離を置きます。ライフスタイルの違いです。

次は音楽的見解の相違です。
ストーンズのベガーズバンケットや、ツェッペリンⅠのエンジニアのグリンジョンズは、
イーグルスの3枚目の途中までエンジニアを務めます。

カントリー色の強いサウンドを好んだ彼がいた時は、バーニーも活躍できましたが、
彼を解雇しロック色を強めはじめると、バーニーの居場所がなくなります。

ちなみに僕は、天才的バンジョープレイヤーの彼がいる時代のイーグルスが好き。
2枚目まではほんとに全員がスーパーヴォーカリストで、
カントリーロックを前面に出したレイドバックした演奏です。

現在のバーニーはA&Rパイオニアミュージックグループの副社長。
彼のプロデュースしたレストレスハートは、レイドバックしたカントリーロックバンドで、
なかなかのバンドでした。


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最後は金です。
オリジナルメンバーの時は、イーグルスとアーヴィンエイゾフで、
イーグルスリミテッドという会社をつくり、4等分してましたが、
ホテルカリフォルニアの頃から、7分の2ずつをグレンとドン、
残りの3人は7分の1、という配分になりました。

金と言うより、公平感を求めたと言うほうがしっくりきますか。

ティモシーとジョーはだまって従ったようですが、ドンフェルダーはこれに抗議し、
その争いがもとで、ドンとグレンから2001年に解雇されました。

その後はご存知のとおりで、
2001年にドンフェルダーが無効を訴え訴訟を起こし、2006年に示談が成立。

502ページと分厚いですが、面白くて読みやすい本です。
とくにオンザボーダーからロングランのアルバム製作過程が克明で、
どういう風に曲ができて言ったかよくわかります。

ちなみにホテルカリフォルニアは、
マリブビーチで家族と休暇をすごしとても幸せな気分でいるときに、
12弦ギターをつまびいて浮かんできた曲。

リズムマシーンが旧式のローランドリズムエースでチャチャしかなく、
それをベースに12弦をかぶせた。最終的にはレゲエっぽい雰囲気のトラックを録音。

ギターソロもジョーとツインでやる自分を想像して、
ハーモニーで降下していくふたつのギターパートを作った。

そうして録音した15曲をイーグルスの練習に持ち寄り、2曲が採用された(もう1曲はvictim of love)。
ホテルカリフォルニア1曲の製作工程での、各メンバーのやりとりや役割分担には、
8ページも割かれてます。イーグルスの曲つくりのやりかたがよくわかる。




(関連記事)
【サウンド・マン/グリン・ジョンズ/16年3月初版】⇒ロックの歴史がわかる本
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2016-07-02

【グレンフライ逝去】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2016-01-19

【ホテルカリフォルニアにようこそ/松浦肇/11月25日産経新聞コラムより】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2013-11-25

【あの頃ペニーレインと】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2011-05-05

【ジャクソンブラウン大阪公演2015年3月16日コンサートの感想】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2015-03-17

【JDサウザーとカーラ​ボノフのライブ/20​14年2月24日】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2014-02-27

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せいじ

個人的な思いとしてはBEST盤って入門編としてはいいけど
初期、中期、後期をいっぺんに入れると
結構つまらない物になっちゃう物が多い。
聴く曲が偏っちゃうし入門編から発展しないままそれで終わっちゃうみたいな…
オリジナルの名盤を聴いて欲しいなぁ~
と言うのが実感です。
by せいじ (2011-04-24 09:30) 

don

せいじさんこんばんは!
たしかに。ジャズを聞き出すと、よけいにその思いは
強くなりますよね。1枚のアルバムの雰囲気がくずれちゃい
ますしね。

イーグルスも何種類もベストが出たので、今後は分散するでしょうね。
グレイテストヒットVOL1は、雰囲気がまとまってるので、名盤なんでしょう。
スピッツのリサイクルのような心地よさが感じられます。
by don (2011-04-24 18:58) 

松本ポン太

「ホテルカリフォルニア」はボクが深夜ラジオをかけながら受験勉強していた時代によく流れていました。
懐かしい...
by 松本ポン太 (2011-04-24 19:45) 

don

ポン太さんこんばんは!
深夜ラジオですか。
好きな番組があって、夜更かししてたなあ。

最近の子は、深夜ラジオなんか聴かないですよね。
ほんと時代は変わりました。
by don (2011-04-24 20:14) 

Ganchan

ご訪問、nice! ありがとうございました
by Ganchan (2011-04-25 12:45) 

抹茶

いや~イーグルス!久しぶりの登場ですね。
懐かしくなって全世界で一番売れた音楽映像作品、「hell freezes over」見ています。
今更なんですが、名曲ばっかでしたね。
特に「Take it Easy」なんかも好きなんですが、ドン・フェルダーってオールマンやデュアンとも接触あってんですね。
イーグルス!大人のロックって感じでバーボン飲たくなってきました~。
by 抹茶 (2011-04-25 21:35) 

don

Ganchanさんこんばんは!
こちらこそありがとうございます。
by don (2011-04-25 23:33) 

don

抹茶さんこんばんは!
へ~世界で一番売れた映像作品だったんですか。
あれから17年もたったんですね。

この本に書いてあったんですが、、「hell freezes over」
は、地獄が凍りつく=絶対にありえない、という意味で、
再結成をインタビューされた時の、グレンかドンのコメント
だったそうです。

で、再結成で、「hell freezes over」なんだそうです。

ちなみにデュアンオールマンはローリングストーン誌の
ベスト100ギタリストの2位でした。
もちろん1位はジミヘンで、3位はBBキング、4位はクラプトン
でした^^







by don (2011-04-25 23:41) 

seawind335

Myブログにお越しいただき、有難うございました。
これからもよろしくお願いします。

今回の記事は、なかなか興味深く読ませていただきました。

ホテルカリフォルニアが産まれた、70-80年代は、Rock界がキラキラと輝いていたような・・・・
by seawind335 (2011-04-27 01:13) 

抹茶

一位と二位が若くして亡くなったとは何とも残念ですが
オールマンのFILLMORE CONCERTS 僕の名盤中の名盤です!
by 抹茶 (2011-04-27 21:24) 

mignon

ちょっとこの話から逸れてしまいますが、グレンフライ私、だあーいすきです。
by mignon (2011-04-27 23:47) 

don

seawind335さんこんにちは!
こちらこそありがとうございます。

70-80年代のロックはいいですね、なんでだろう。。
思い出がよみがえるからかな^^
by don (2011-04-29 12:51) 

don

抹茶さんこんにちは!
FILLMORE CONCERTS 名盤なんですか!
ツタヤにFILLMORE EAST LIVEがあったので、
今度借りてきて聴いてみます。楽しみです。

ご紹介ありがとうございます^^
by don (2011-04-29 12:54) 

don

mignonさんこんにちは!
なんかグレンを見てると、典型的な陽気なアメリカ人
という感じがします。映画テルマ&ルイーズのタイトル曲も
印象的だったなあ^^
by don (2011-04-29 13:14) 

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