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赤い高粱/莫言 [本/文学芸術]






赤い高粱 (岩波現代文庫)

赤い高粱 (岩波現代文庫)

  • 作者: 莫言
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2003/12/17
  • メディア: ペーパーバック


【赤い高粱/莫言/03年12月初版】
ノーベル文学賞を昨年受賞した莫言。中国籍の作家としては初の同賞受賞者のようです。村上春樹が予想オッズで1位だったので、「莫言?誰やそれ」と^^;57歳なので村上春樹より若い。赤い高粱は、莫言の代表作です。

風景の鮮やかな色彩描写と、汗、糞尿などの猥雑な表現が、生を際立たせ、中国の農村部のイメージにぴったりです。なんというか、汚らしいけど、遠目にみると鮮やかという。これはもうねぇ、チャイニーズファンクな作品です。

ストーリーは特に面白いわけではないです。訳文なので、文体という表現が適当かどうかわかりませんが、鮮やかで生を強烈に感じさせる文体です。なにか臭い匂いまで漂ってくる。まぁ村上春樹もストーリーは面白くない。日本人にとって心地よい文体と、世界の人にも印象深いと思われる彼独特の異次元の雰囲気が、人を惹きつけます。これも文体なのかもしれない。

ふと思ったのは、中国人はこういう抗日ものを日常に読んでるという事。日本鬼子に対して、小説や映画などを通して、強烈な反感をもってるんでしょうね。潜在意識に刷り込まれた日本人に対する、憎悪の念が、そこはかとなく感じられ怖いです。

本作は莫言によると、ガルシアマルケスの「百年の孤独」にインスパイされた作品のようです。そういえば、あの作品と同じように一族の隆盛を描いてます。ガルシアマルケスもノーベル文学賞を受賞しました。百年の孤独は七代にわたる一族の隆盛を描いてますが、本作は三代なので、スケール感は百年の孤独のほうが壮大です。読書メモを見ると、百年の孤独読了には12時間かかっています。赤い高粱は、文庫で300p程度なので、4時間ほどです。ノーベル文学賞作家の作品を手軽に味わいたい人は、さらっと読んでみてください。


以下にあらすじを。読まれる予定の方はパスしてください。

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「わたし」が祖父、祖母、父のことを語るという小説。

作品は祖父と父が抗日ゲリラとして日本軍と戦うシーンと、祖父と祖母が出会い結ばれるまでが、交互に入れ替わりながら進行する。

祖父は村で抗日ゲリラ隊を訓練し、日本軍を待ち伏せ撃滅する。この戦闘の中で餅を届けに来ていた祖母は流れ弾にあたって死亡する。ゲリラ隊はほぼ壊滅するが、日本軍も将官クラスの重要人物を亡くす。この本の最後は仕返しに来た日本軍に村は包囲され、機関銃掃射により数百人の村人が高粱畑で死に、村のあらゆる建物は燃やされる。

「父さん、どこへ行こうか」祖父は答えなかった。という一文で終わります。


祖母と祖父のロマンスは、祖母が村で一番の金持ちの焼酎造り酒屋に嫁入りするところからはじまる。美貌の祖母は、金持ちの息子に見初められた。しかしその息子はハンセン病だった。祖母の両親は、知りながらも、金持ちとの縁組を優先したのだ。

風習で嫁入りしてから3日目に実家へ帰る。このときの駕籠かきが祖父で、祖母は高粱畑で祖父と愛しあう。祖母が嫁ぎ先に戻る前に、祖父は金持ちの酒屋の父子を殺害する。祖母は酒屋に戻ると、女主人におさまり、祖父は杜氏として酒屋に勤め、その後主人の座におさまる。

僕らは今どこにいる[るんるん]
死者とともにいる♪

デビッドボウイ66歳の新曲です。そういえばドンヘンリーも5月にニューアルバムとか。おじさんたち、がんばってますね^^




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コメント 18

mignon

確かこのお話って映画になりましたよね。。
もう随分前のことですが。
by mignon (2013-02-19 23:27) 

獏

お早う御座います^^)
我慢できなくてあらすじを拝読しましたが
さすが何でもありの中国人だと思ってしまいました。。。

by 獏 (2013-02-20 08:50) 

川島

どんなに純に生まれてもw

教育次第でどうにでも変えられてしまいますね^^;

by 川島 (2013-02-20 15:20) 

TAMA

上海の地下鉄に乗った時いっぱい睨まれて怖かったです。時期も悪かったですがあんなに色んな人に睨まれたのは生まれて初めてかも?
by TAMA (2013-02-20 17:44) 

heroherosr

まあ、中国は日本に勝ったと言いたいのでしょうが、日本人から見ればアメリカに負けたのであって中国に負けたとは誰も思っていませんよね(同じく戦勝国気取りの韓国になるともはや付ける薬がありません)。
by heroherosr (2013-02-20 20:24) 

yukky_z

そういえば、クラプトンも新譜出しましたね~♪
by yukky_z (2013-02-20 22:56) 

青山実花

なるほど。
これは映画、「紅いコーリャン」の原作なのですね。
ノーベル賞を取った中国の作家さんというだけで、
そこに結びつくとは考えていませんでした。
未読ですので、
今、図書館に予約を入れました。
「紅いコーリャン」も未見ですが、
DVDのレンタルはないようです。
いつかソフトを探して観てみます。

by 青山実花 (2013-02-21 23:29) 

DEBDYLAN

こんばんは^^。
突然リリースされたデヴィッド・ボウイの新曲、かなり話題ですね!!

by DEBDYLAN (2013-02-22 00:04) 

haku

こういう内容だったんですね「紅いコーリャン」
しかし、デビッドボウイも もう66歳なんですね...
自分も年取るわけだ (><)
by haku (2013-02-22 20:20) 

don

mignonさんこんばんは〜
そうみたいですね。中国の映画はほとんどみないので、
ぜんぜん知りませんでしたが。 [__犬]
by don (2013-02-22 21:15) 

don

獏さんこんばんは〜
小説とはいえ、なんでもありですよね。
文化も違うしモラルも違うのでしょう。 [__犬]
by don (2013-02-22 21:16) 

don

川島さんこんばんは〜
反日を国民に刷り込むことが、共産党批判をかわすというメリットなので、
今後も反日教育は続くのでしょうね。悲しいことです。 [__犬]


by don (2013-02-22 21:17) 

don

TAMAさんこんばんは〜
それは怖い思いをされましたね。顔は同じでも話してる言葉で
日本人とわかるのでしょうか。
無事に帰ってこれてよかったですね^^ [__犬]


by don (2013-02-22 21:18) 

don

heroherosrさんこんばんは〜
まさか、日本に勝ったと思ってるのでしょうか。
そんなことはないと思うのですが。
日本も抑止力としての核を持って、
紛争がおきないようにして欲しいです。 [__犬]


by don (2013-02-22 21:18) 

don

yukky_zさんこんばんは〜
クラプトンも新作ですか。定年がなくていいですよね^^ [__犬]


by don (2013-02-22 21:19) 

don

青山実花さんこんばんは〜
ベルリンの金熊賞を受賞した映画のようですね。そんな映画でも
中国映画ということや、抗日ものということでレンタルがないのでしょう。
抗日映画をみて喜ぶ人はあんまりいないでしょうから。

とにかく色使いが鮮やかな印象の一冊です。[__犬]


by don (2013-02-22 21:19) 

don

DEBDYLANさんこんばんは〜
FM番組でも、6位になってました。
隣の女性はビョークに良く似てますよね。
ググルと違うみたいですが^^;
>The woman is Jacqueline Humphries,
>the wife of director Tony Oursler



by don (2013-02-22 21:21) 

don

hakuさんこんばんは~
そうなんですよね、光陰矢のごとし…
人生なんて、あっという間です[__犬]
by don (2013-02-22 21:23) 

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