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「新版 夜と霧/ヴィクトール・E・フランクル」書評と要約 [本/歴史地政]






夜と霧 新版

夜と霧 新版

  • 作者: ヴィクトール・E・フランクル
  • 出版社/メーカー: みすず書房
  • 発売日: 2002/11/06
  • メディア: 単行本


【新版 夜と霧/ヴィクトール・E・フランクル/2002年9月初版】
正直いうとよくわからないのですが、ガス室ホロコーストは無かったとする説に、結構信憑性があったりします。夕食時にこの本のことを息子らと話しましたが、2人ともガス室は無かった説に共感しています。

歴史はつくられる。従軍慰安婦や南京大虐殺などのでっちあげて、隣国に苦しめられる僕らとしても、他人事ではありません。ホロコースト否認が、刑事罰になってしまう欧州諸国のようにならないとも限らないので、世界に慰安婦強制と大虐殺は無かったという真実を広める必要があります。

ちなみにこの本には、アウシュビッツにガス室はあったと書かれています。自分で見たのではなく、推測や収容所内の人から聞いた話としてです。ただ劣悪な環境での非人道的な扱いがあったことは確かで、多くのユダヤ人が亡くなっています。まぁ戦争中ですからね。日本人も民間人が80万人第二次大戦中は虐殺されています。原爆投下や東京大空襲は人類史上最大の虐殺です。

ホロコーストは一般にはユダヤ人の600万人が虐殺されたとしていますが、否認派は数十万人としています。そんなにユダヤ人はいなかったと。それだと日本人のシベリア拘留の死者6万人とそんなに変わらない。強制収用の劣悪な労働環境も同レベルだと思います。ナチスは一般人で、シベリアは兵士捕虜という違いはありますが。

それにしても、なんで最近この本が売れてるのか(amazonのノンフィクションでも6位)謎です。旧版は1957年、加筆改訂版は1977年。改訂版の新訳は2002年です。だれか影響力のある人が紹介でもしたのでしょうか。それともユーロでのアンチドイツの影響でしょうか。

本文は157pなので、2時間もあればパラパラと読めます。そんな読み方をしてはいけない本かもしれませんが。なんせアンネの日記と並ぶ、イスラエルの国家存立基盤の書ですから。

著者はアウシュビッツに送られ、両親、妻と子供を亡くし、自分だけなんとか生還した、心理学者のV・E・フランク。収容時、収容所生活、解放時と心の反応を3段階に分けています。強制収用所での体験談が凄まじい。そこは事実だろうし一見の価値はあります。

訳が僕にはあわなかったので、あまり響く言葉はなかったです。少しの読書メモを。

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<あなたが経験したことは、この世のどんな力も奪えない>
わたしたちが過去の充実した生活や、豊かな経験のなかで実現し、心の宝物としていることは、なにも誰も奪えないのだ。



<人は希望を失うと免疫が落ちる>
1944年のクリスマスと正月の間の週に大量の死者を出した。大量死の原因は多くの収容者が、クリスマスには家に帰れるという、素朴な希望にすがっていたことだ。かなえられず落胆、失望したことによって、抵抗力が落ちたと思われる。



<模範>
収容所で集団を対象に精神的ケアをほどこす可能性はきわめて限られていた。これには言葉よりも効果的なものがあった。模範だ。たとえば居住棟の班長は毅然として、見ているだけで勇気づけられる存在だった。模範的存在の直接影響は、言葉よりも大きいものだ。



<境界線は集団を超えて引かれる>
全体として断罪される集団にも、善意の人はいる。境界線は集団を超えて引かれるのだ。一方は天使で、一方は悪魔だ、などという単純化はつつしむべきだ。この世にはふたつの人間の種族がいる。まともな人間と、まともでない人間と。このふたつの種族はどこにでもいる。どんな集団にも紛れこんでいる。まともな人間だけの集団も、まともでない人間だけの集団もない。



タイトルの「夜と霧」は、夜陰と霧にまぎれて人々が連れ去られ消え去った、歴史的事実を表現する言い回しだそうです。



On a wagon bound for market         
市場へ向かう 荷馬車の上に♪
There's a calf with a mournful eye
悲しい目をした 1匹の子牛

Stop complaining, said the farmer
愚痴はやめろと農夫はいう
Who told you a calf to be
子牛になれと誰が言った

Calves are easily bound and slaughtered
子牛らは かんたんに縛られ 殺される
Never knowing the reason why
その理由も わからずに


1938年ユダヤ人によって作られ、1961年にジョーンバエズで大ヒットしたドナドナ[るんるん]
ユダヤ人が、ナチスによって強制収容所に連行されていくときの様子を歌った歌とも言われています。





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コメント 16

獏

こんにちは^^)
PCでユダヤ人と打ち込むと
変換候補に様々な言葉が出てきますが
その中に「差別」という言葉がとても多いのに驚きます
その差別を乗り越えるために彼らはあらゆる努力と邁進
そして敵対と攻撃を駆使してきたのだと思われますね
最近の日本人は受動的に思われるので
能動的に民族のアイデンティティを
追求してもいいのではないかと個人的には思っています。。。。。。


by 獏 (2013-04-20 12:36) 

ハマコウ

こんにちは
NHK「100分で名著」で取り上げられた影響でしょうか
人気があったということで 3月に再放送されていました

by ハマコウ (2013-04-20 14:21) 

hanamura

千手観音菩薩様の御陰で、NKの暴言攻撃から立ち直りかけていたピュアなハートが、またまたショボボ~ンと「かわいそうな ぞう」モード。
でも、思えば戦艦大和や零式艦上戦闘機で、敵を恐怖のずんドコに陥れた過去は・・・。現在も正々堂々と、仏蘭西からプルトニウム輸入しちゃっているし・・・。
信じる信じないは別、理解し合う!理解するには相手の意見も、聞いて、読んで・・・話し合えれば、いいのでしょうねぇ。
by hanamura (2013-04-20 14:53) 

heroherosr

「大」であったかはともかく虐殺はありましたし(それが民間人でなく捕虜であったとしても国際法違反です)、軍による関与がなかったにしても中には韓国人のみならず日本人の業者にだまされて慰安婦になった人もいるでしょうから、まったくなかったと言い切るのは賢明ではないでしょう。
次に戦争に勝つまでは日本もドイツも敗戦国であり続けるのですから、反省したふりをしながら、冷静に矛盾点を指摘し続けていくしかないでしょうね。
その点では日本よりもドイツの方が賢いような気がします。
by heroherosr (2013-04-20 21:37) 

mignon

以前アウシュビッツの悲劇という
タイトルでの展示を見たことがあります。
そこには人毛で織られた布などがあり小さな女の子のものと思われるおさげ髪のままバッサリ切られた髪の毛も入ってました。

オランダに行ったときアンネが隠れていたとされるお家も訪ねました。
そしたらねなんだか生々しくてぞっとしたんです。

だからガス室があったかどうかより悲劇が起こっていたのは事実なんですよね。

しかし、息子さんと本のことを語り合うなんてすばらしいご家族ですね。
娘が大きくなったときそんな母親でありたいと思います。

by mignon (2013-04-20 23:14) 

DEBDYLAN

歴史の捏造は正したいですね。
ロマンを感じてイロイロ妄想するのはアリかもしれないけど、
誰かを貶めるような事実のねじ曲げはダメですよね。

by DEBDYLAN (2013-04-21 07:25) 

銀狼

戦時中は非人道的な行為があったのは事実でしょうが、
その時の様子を知らない我々としては「真実」を伝えて欲しいなぁと。。。
でも、今の時代でもマスコミやらなんやらの情報が事実を歪曲している
モノばかりですしねぇ。。。
by 銀狼 (2013-04-21 13:54) 

don

獏さんこんにちは~
おっしゃるように受動的、もしくはアイデンティティの追及を
放棄してきました。もうそろそろ、普通の国になってもいいと
思います。周辺国が周辺国ですしね。[__犬]


by don (2013-04-21 16:13) 

don

ハマコウさんこんにちは~
お~、そういうことだったんですね。
ご教示ありがとうございます。

やっぱりテレビの影響って、まだまだ大きいですね[__犬]
by don (2013-04-21 16:15) 

don

hanamuraさんこんにちは~
話し合えば通じる。文化を共有している日本人同士なら、
そうかもしれませんが、外人とはいろいろ難しい気もします。

とくに反日教育で子供の頃から刷りこまれた嫌日感情は、
そう簡単に払拭できない。まずは反日教育を止めさせたい
ですねぇ[__犬]

by don (2013-04-21 16:23) 

don

heroherosr さんこんにちは~
・30万人⇒1~2万人
・慰安婦強制⇒高給に惹かれて志願
・すべての賠償は終わっている

この3点さえ特亜が理解してくれてるのなら、
何の問題も無いのですが・・・。

無かった事をあると言われると、「そりゃ違うやろ」
と声を大にして言いたくなります。

>反省したふりをしながら、冷静に矛盾点を指摘し続けていくしかないでしょうね。

まぁ、それしかないんでしょうね。しかしこちらの忍耐にも限界があって、
それが決壊してきたのが昨今の風潮だと理解しています[__犬]


by don (2013-04-21 16:34) 

don

mignon さんこんにちは~
現場訪問されたんですね。視覚影響というのは絶大で、
ぞっとした感覚とともに、脳裏に焼きつきます・・・
アウシュビッツの悲劇も欧州で見られたのでしょうか。

中国には南京大虐殺記念館があり、NYには従軍慰安婦
展示館が今秋に設置予定です。見た人はやっぱり脳裏に
焼きつくんでしょうね。

本に限らず、日々の出来事やテレビについて語り合うのも
同じようなものだと思っています。ぼくの場合は、主に情報源
が本に集中してるので、そうなってるだけです[__犬]

by don (2013-04-21 16:56) 

don

DEBDYLAN さんこんにちは~
まさにおっしゃるとおりです。
単純に彼らの国益を追求してるだけかもしれませんが、
こちらが悲しい気持になるようなことは、ぜひ自重して
ほしいです[__犬]
by don (2013-04-21 17:04) 

don

銀狼さんこんにちは~
南京30万人も、強制慰安婦も朝日新聞の捏造のようです。
このまえ安倍総理が、中山議員に朝日の捏造を調査指示
してましたね。[__犬]
by don (2013-04-21 17:11) 

みかん

donさん、こんにチクワ~。

この本、私も持っていて読みました。 フランクル、たしか病で生死の
境をさまよったとき、自分が教壇に立っている姿を思い浮かべて、
生き延びたとか・・・ どんな状況でも希望というものは、人間を
生かすことがあるのですねー。 新潮文庫から出ている、
北杜夫の「夜と霧の隅で」も、読んでみたいなーと思っています[__喫茶店]
by みかん (2013-04-25 03:38) 

don

みかんさんこんばんは~
おお~読まれてましたか。しかも内容まで覚えておられる。
さすがですね!

正直面白い、という本でもなかったのでボツ本にしようかとも
思ったのですが、自分なりに思うことも多々あり、その思い
だけの記事になっちゃいました。読書メモも少ないし…

ことしのGWはツタヤとユニクロが「ステテコ読書」をコラボで
提案してます。ユニクロのステテコはいて、読書しようかな[__犬]
by don (2013-04-27 00:13) 

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