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インダストリー4.0とは何か?~インダストリー4.0の衝撃 [本/Biz経済]






インダストリー4.0の衝撃 (洋泉社MOOK)

インダストリー4.0の衝撃 (洋泉社MOOK)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売日: 2015/07/24
  • メディア: ムック


【インダストリー4.0の衝撃/洋泉社/15年8月初版】
インダストリー4.0? IoTって何?
ネット記事や経済誌の特集を読んでも今一つ理解できなかったので、本を読んでみました。

会社の図書費で買って、若い後輩にも回覧して読んでもらってる。
後輩からしたら迷惑かも。先輩から本が回ってきたら読まないといけないし。
ぼくだったら人から読めと言われた本は読みたくない。
自分で面白い本をみつけて、それを人に紹介するのが楽しい。


なんとなく理解できた部分だけですが、以下に要約読書メモを。


<インダストリー4.0後の未来>
・白物家電の場合
冷蔵庫の中にセンサーやカメラがあり、スマートフォンから中身が確認できる。
洗濯機の中にはセンサーがあり、汗を分解し健康状態を分析してくれる。
掃除機は1日当たりの抜け毛量を分析したり、あるいは有害な菌の存在を教えてくれる。

冷蔵庫のビジネスモデルは、家族情報を入力する事で食材の消費を計測して、
最適な食生活を提案する。さらに体重計と連携し、家族個人の健康管理を担っていく。

また近くのコンビニに情報を伝達し、その時必要な食材をデリバリーしてもらう。
そのとき冷蔵庫は販売するものではなく、家庭に無償で配られるものとなっていく。
何かを冷やす機械ではなく、情報を集める箱に変容する。

家電メーカーは、家庭から生じる莫大なデータを分析し、
コンビニや食品業者に提供する事で、食材販売のマージンを得るモデルに移る。

冷蔵庫であれば食材購入量を自動コンサルしたり、家庭の支出削減にも寄与する。
さらに家族のツイッターやフェイスブックもフォローし、
そのコメントから嗜好を分析していく。

洗濯機であれば、衣料メーカーや医療機関との連携が想定できる。
掃除機なら医薬品メーカーやドラッグストアと連携する。


IoTとはInternet of Things(モノのインターネット)のこと。
インターネットにあらゆるものがつながり、新しい経済価値を生むというもの。

2015年にIoTでネットにつながる機器類は、全世界で49億個。
その多くはPCやスマホ、タブレットであるが、今後急速に拡大するのは、
センサーやコンピュータを内蔵した自動車や機械、工場設備などである。
2020年には500億個のモノがネットにつながり、その過半数以上が、
コンピュータ以外のデバイスになると予想されている。

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<トリリオン・センサーの時代>
毎年1兆個のセンサーを消費する「トリリオン・センサー社会」が到来する。
世の中にあるセンサーは、もともと何らかの目的をもって設置されている。
しかしそれらのデータは、1対1の課題解決に活用されるだけだ。
今後はより多くのことに活用されるだろう。

たとえばあらゆる建物や乗り物には、空調管理のために温湿度センサーが設置されている。
本来の役割は「温湿度管理」だが、それらのデータがネットにつながると、
空調管理とは違う使い方ができる。

もしもレストランや、列車の車両ごとの温湿度センサーのデータが流通し、
その情報をスマートフォンのアプリを通して得ることができれば、
私たちは適切な温度のレストランや車両を選ぶことができる。

現在、データはセンサーを設置した人しか使ってない。
しかし誰かが設置したセンサーのデータを、第3者が違う用途で使うことが出来れば、
さまざまなアプリが生まれてくるだろう。




<インダストリー4.0(=I4.0)の本質はサプライチェーンの情報化>
インダストリー4.0とは第4次産業革命の意味。蒸気、電力、FAに続く第4次革命。
ドイツが進めるI4.0は、工場の自動化技術(FA)と、 情報技術(IT)の融合を目指すもの。

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工程を自動化したり、サプライチェーン上の企業間の結合を深めたりする狙いがある。
生産はバリューチェーンの一部分として全体に同期していく。

客が棚から商品を手に取ると、工場に情報が飛び、
さらにサプライヤへの原材料発注につながる。
納入される原材料はモノでありながらデータ情報が付与される。
データが付与された原材料は、機器や他材料とコミュニケーションを図り、
誤った工程に闖入すれば方向修正し、材料が不足すれば機器に知らせる。

機器間のコミュニケーションも図られる。
人間と機械の操作関係は薄らぎ、機器同士の自律的な生産調整が可能になる。




<日本発の標準規格になるかORiN(オライン)>
つながる工場を実現する上で、さけては通れない機器やシステムの接続。
その課題を解決すべくドイツで、 「インダストリー4.0コンポーネント」という仕組みが発表された。

日本では10年前から、工場システムのための通信インターフェイスが開発されていた。
日本ロボット工業会が提唱した、オラインである。

じつはこのオラインはドイツが2015年4月に発表した、
「インダストリー4.0コンポーネント」の仕組みによく似ている。
インダストリー4.0コンポーネントで接続する際に、部品にかぶせて抽象化するための、
「管理シェル」と呼んでいるものが、オラインエンジンに相当する。
ドイツと同等の仕組みが、日本にはすでに10年前から存在していた。

しかし日本ではオラインは幅広く普及していない。
日本のメーカーは囲い込み思想で、 他メーカーのシステムと積極的につなごうとしてこなかった。

ところがドイツでI4.0が新たに打ち出された。
このような仕組みであれば、日本にはすでにオラインがあるじゃないか、となった。

実際オラインに対応しさえすれば、I4.0コンポーネントと同様の仕組みで、
海外製の機器との接続がかなり容易になる。
自社の製品を各種規格に対応させようとし、カオスな状態になるなら、
日本メーカーはまずオラインに対応するのも手である。
次々に生まれる新たな規格への対応部分は、オラインに任せてしまうのだ。

そもそも現状では上位の規格が定まっていないものも多々ある。
何が標準になるのかは予測できない。

オラインが優れている点として、下位層の基幹系だけでなく、
上位層の制御系アプリにも対応していることがある。
つまり下位層にある機器だけでなく、上位層のアプリがどんなものであっても、
オラインにさえ対応すれば柔軟に接続できるようになるのだ。

さらにI4.0の通信規格として決め打ち的に選択された「OPC-UA」にも、
オラインは対応している。
つまりこれは、上にも下にもI4.0で標準のOPC-UAでつながるということだ。

オラインが実装している機能があれば、海外製の機器やアプリも取り込みやすく、
日本の機器を海外で販売する際にも有利に働く。

ちなみに現時点でオラインに相当するインターフェイスの仕組みは、
世界に類を見ない。唯一近いのが、ドイツのインダストリー4.0コンポーネントなのだ。

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現在は2005年に制定されたバージョン2.0が提供されている。
開発はオライン協議会の主要メンバーでもある、
デンソーウェーブがリードして進めている。

今後オラインがスマート工場の世界標準のひとつとなる可能性もある。
すでにI4.0コンポーネントに対応した、
実績あるインターフェイスであることをアピールできれば、その可能性は高まる。

規格をつくることが重要ではない。
それを実装した機器を、世界を市場にして数多く販売することにこそ意義がある。

国などが率先してオラインの世界での普及に尽力すれば、
結果的にはそれが日本の製造業を強くすることになるはずだ。




目次は以下。
・Introduction 日本の製造業に押し寄せるインダストリー4.0の波
・序章 モノづくりを変えるIoT革命 インダストリー4.0とは?
・第1章 ドイツ発 インダストリー4.0最新事情
・第2章 グローバル製造業の覇権をめぐる独・米・中の思惑
・第3章 どうなる!?〝 日本版〟インダストリー4.0の行方
・第4章 製造現場はどう変わる? 次世代工場の未来
・第5章 インダストリー4.0後の世界


ぼくの想像力では、近未来小説を読んでるような気分になりました。

みなさんの会社でのインダストリー4.0の取り組みは、いかがでしょうか。
ぼくの働いてる会社では、IT企画がグループ全社にアンケート調査を始めた段階です。
「どう取組まれてますか?課題は何ですか?」

聞かれても、「よくわからん」というのが正直なところか。
まずは本書のようなICT本を読んで、担当者がイメージする。
何かをクリエイトするのは、次の段階でしょう。

それが将来どう役立つのか?どんな未来になるのか?
以下の話を思い出します。



<未来の予測は誰にもできない>
コンピュータはむかし大学と企業と政府にしかなかった。
これが家庭に入り込むとしたらどう使われるか?
IBMからベル研究所まで、さまざまな企業が社内の精鋭を集めて、
未来の家庭でどのようにコンピュータが使われるか議論した。

出た結論は、レシピの管理だった。
しかしアップルⅡとIBMのパソコン発売で、
本物のパーソナルコンピュータが普及し始めると、
次から次へとさまざまな用途が生まれた。
それは大企業の精鋭が個人向けの用途を生み出したからではなく、
人々が自分で用途を見つけたからだ。

⇒やっぱり集合知ですか。


高度技術社会♪

YMOのテクノポリス♪ Perfumeが踊ってます♪




Solid State Survivor

Solid State Survivor

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: αEPIC
  • 発売日: 2003/09/25
  • メディア: CD



関連図書:
【AIの衝撃 人工知能は人類の敵か/小林雅一/15年3月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2015-04-25

【ビッグデータの罠/岡嶋裕史/14年11月初版】 
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【Google vs トヨタ 「自動運転車」は始まりにすぎない/泉田良輔/14年12月初版】
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【アップル、グーグルが自動車産業を乗っ取る日/桃田健史/14年3月初版】 
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2014-03-22

【ザ・プラットフォーム/尾原和啓/15年6月】
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コメント 6

獏

お早う御座います☆
獏も今は製造業に身を置いておりますので
この課題はじっくりと向き合ってみたいと思います(^w^)

by 獏 (2015-09-26 11:08) 

seawind335

確かにこれは、産業構造からライフスタイルまでを大きく変えることになるのでしょうね。
これが人間の幸福に繋がることを願ってやみません。
by seawind335 (2015-09-27 10:00) 

don

獏さんこんにちは~
今後製造業はどうなっていくんでしょうね。
いつまでも日本が一番であってほしいです。[__犬]
by don (2015-09-27 14:10) 

don

seawind335さんこんにちは~
解雇につながるかもしれませんしね。
ロボットが人間の職を奪っていく。
自分たちが生きてる間の変化が大きいですよねぇ[__犬]
by don (2015-09-27 14:12) 

heroherosr

第4次産業革命ですか、そこまで大げさではないように思いますが便利になるんでしょうね。
by heroherosr (2015-09-27 16:56) 

don

heroherosrさんこんにちは~
昔に比べたら、今はだいぶ便利になってますが、
もっと便利になるんでしょうね[__犬]
by don (2015-09-28 12:35) 

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