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【ワイン一年生】~シャブリでがっかりしないために [酒]


図解 ワイン一年生 (SANCTUARY BOOKS)

図解 ワイン一年生 (SANCTUARY BOOKS)

  • 作者: 小久保尊
  • 出版社/メーカー: サンクチュアリ出版
  • 発売日: 2015/11/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


【ワイン一年生/小久保尊、山田コロ/15年12月初版】
ワイン1年生どころか、これを読めば立派なワイン通になれます。良書だったので、思わず読後に買おうかなと思うぐらい。ここ5年で読んだワイン本では、一番のおすすめです。これ以上のワイン本はない。

278pとボリュームたっぷりですが、ワインの基本、旧世界、新世界の地区ごとの特徴の説明がされてます。ほぼ各ページにイラストがあって、そのイラストが今風のアニメキャラみたい。とてもカワイイイ。

ぶどう品種ごとに以下のキャラが当てられてます。以下のフォトすべてクリックで拡大。

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イラストを使った説明のほかに、架空のマンガストーリーも展開。

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文章もやわらかめで読みやすい。


以下に読書メモを。


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<ワインの基本、4つの王道を飲んでみる>
ワインのど定番。
・フランスワインのボルドーの赤。タンニン(渋み)が強く味ががっしりしてる。
・フランスワインのブルゴーニュの赤。かなり軽めの味。
・辛口のブルゴーニュの白。ブルゴーニュ地方のシャブリ地区で作られものが有名。
・やや甘口のリースリングの白。フランスのアルザスかドイツの白ワインが有名。

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<6つの品種を飲んでみる>
ブドウの品種は世界に数千種類ある。主な品種の味わい分布図は以下。クリックで拡大します↓
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ただし主要品種のトップグループは以下の6種類。

・カベルネ・ソーヴィニヨン
世界中で愛されるワインぶどう界の主人公。ボルドーにおいては超高級な神ワインに化ける。

・ピノ・ロワール
ブルゴーニュにおける最重要品種。土地の選り好みが激しい孤高のクイーン。偉大なロマネコンティをも生み出す高貴で複雑な味わい。

・メルロー
カベルネ・ソーヴィニヨンと双璧をなすボルドーの重要キャラ。果実味があるのにタンニン少なめ。まろやかで丸みのあるふくよかさ。

・シャルドネ
世界中で愛されるスーパーアイドル。シャブリ、シャンパン、カリフォルニアの白と変幻自在。その土地その土地の風土に見事に染まる。

・リースリング
貴腐、アイスワインなど数々の「高級甘口」の金字塔を打ち立てた甘口白の筆頭品種。もともと酸っぱいからこそ、甘すぎないおいしい甘口になる。

・ソーヴィニヨン・ブラン
青草やハーブの香りで口の中を容赦なく「爽やか」に仕上げる。すっきり白の代表品種。


6つの品種を覚えれば、ワインの世界を冒険できる。世の中に出てるワインの多くに6つの品種のうちいずれかが使われている。

単一(ヴァラエタル)と、ブレンドがある。
旧世界ワインは一般的にブレンドが主流で、新世界のワインは単一が主流。例外もあるが、おおざっぱにヨーロッパはブレンド、それ以外の国は単一と覚える。チリが初心者向けと言われるのは、単一ワインが多いから。




<新世界は品種、旧世界は産地を見る>
チリ、カリフォルニア、オーストラリアなど、新世界のワインは品種がラベルに書かれてる。ややこしいのはヨーロッパ(旧世界)のワイン。代表的なのはフランスワインの「AOC」

あらぺしおん 「どじりーぬ」 こんとろーれ

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AOCはどの土地の条件をクリアしてるか、という証明書。その土地がより狭い地域を示していれば、一般的に品質も値段も高くなる。

あらぺしおん ボルドー こんとろーれ と真ん中に地区が入る。ボルドー地方の中にあるメドック地区のマルゴー村とか。

日本なら、銀座>中央区>東京都>関東地方と、「あらぺしおん 銀座 こんとろーれ」が高級になる。ちなみにAOCはEUの新規定でAOP(あらぺしおん どじりーぬ ぷろてじぇ)に徐々に移行し、AOCとAOPが混在してるが、基本的な考え方は変わらない。

ボルドーのおいしさは価格に比例し、メドック地区のの6つの村名クラスになると、店頭価格で5000円以上になる。さらに五大シャトー(醸造所のこと。本来の意味は城)は、金持ちじゃないと手が出せない。




<フルボディ、ミディアムボディ、ライトボディの違い>
これは「果実味」+「渋み」+「アルコール度数」を合計した強さ。これらのうち2つか3つが強ければフルボディ、3つとも弱ければライトボディ。
ミディアムは1つだけ強くて、他2つは弱いというイメージ。簡単にいうと、「カルピスの原液、濃いめか薄めか」みたいな感じ。ナイス・バディとはいわない。




<ワインの適温>
重い赤:15~17度、軽い赤:12~14度、厚みのある白:8~10度、すっきり&甘口白:5~7度。ワインは赤でも白でも冷蔵庫の野菜室に入れとく。1万円以上の高級品を持ってるならワインセラー。赤なら飲み始める10分前に冷蔵庫から出すと適温。


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<ドメーヌとは>
ボルドーの醸造所は「シャトー」と呼ばれていたが、ブルゴーニュは自分の畑で獲れたぶどうを醸造する「ドメーヌ」という小さな生産者と、複数の農家からぶどうを買いつけて醸造する「ネゴシアン」という大きな生産者に分かれている。一般的にドメーヌ発のワインは畑の個性が出やすく、ネゴシアン発のワインは欠点が少ない。
人気が高いのはドメーヌだが、値段もそれなりに高い。

ブルゴーニュの1000~2000円のワインはたいていおいしくない。
ひどい目にあう。5000円以上のものからうまい。ボルドーも長期熟成の複雑な味は5000円以上から。




<シャブリでがっかりしないために>
ラベルを見る。いちばん上等なものには「グラン・クリュ」と書かれてる。次が「プルミエ・クリュ」。それから普通の「シャブリ」、一番下のランクは「プティ・シャブリ」。プルミエ・クリュより上であればシャブリはおすすめ。普通のシャブリ以下なら、他の辛口ワインを選んだ方が無難。




<世界の人はなぜワインに熱狂するのか?テロワールを知ってしまったから>
テロワールとは、ワインだけじゃなく、ぶどうを生みだす土壌とか気候みたいなものも、ボトルの中に封じ込められているという意味。

舌から伝わってくる味の先には、ぶどうを生みだした土壌である砂利、粘土、火山灰はもちろん、周辺に住んでる動物とか、土に棲息する虫とか細菌、その土地の人の性格など、あらゆるものが絡んで、複雑な味を形成する。

たとえばそのぶどう畑の周辺にキツネが棲んでいたり、鳥小屋があったりすると、意図せずとも土にキツネやニワトリのふん尿がまじる。またぶどう畑にハーブが生えてるとか、オリーブの木が植わってるようなこともある。「そんなの気のせい?」かもしれないが、そういう光景を思い浮かべながら飲むと、楽しくなる。

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<そのほかのメモ>
・ソムリエがボトルを持ってきてラベルをみんなに見せるのは、「お前らが頼んだやつに間違いないか?」ということ。

・ホストのテイスティングは、客に「味がおかしい」「チェンジして」などの、文句をいわせないための決まりきった儀式。味覚のアピールタイムじゃない。

コルクにカビが生えて臭い状態を「ブショネ」という。100本に1本の確率で存在する。とはいえ初心者にはなかなか区別できない。もし味がおかしいと思えばソムリエに、「このワインって、こういうものですか?」と恐る恐るきいてみてもいいかもしれない。ソムリエは飲んで確認し、客に説明する。

・イタリアはワイン法を制定するのが遅かったので、ぶどうの品種が2000種類ある。ワイン用のぶどうとして認められてるものだけで500種類。イタリアワインの専門家でないと、味を網羅するのは難しい。味はフランスに劣らないが、「当たり外れがちょっと激しめ」。

・フランスのボルドー、ブルゴーニュにあたるのは、イタリアではトスカーナ州と、ピエモンテ州。トスカーナ州はキャンティが有名。品種はサンジョベーゼ。チェリーっぽく、渋みはカベルネ・ソーヴィニヨンよりやさしく、酸味はピノロワールよりやさしい、バランスの取れた味。

・キャンティとはトスカーナ州のキャンティ地方で造られたワインのこと。ただイタリアはいい加減なので、ほかの地方も売れるので、とりあえずラベルにキャンティと書いてる。これはあかん、ということで、昔からキャンティを作ってる地方だけ、「キャンティ・クラシコ」を名乗ってよいというルールを定めた。お土産屋の「元祖キャンティ」みたいなこと。

・スペインワインと言えば、濃厚な赤、情熱の赤。スペインの品種は「赤のテンプラニーリョ」。香りが高く、濃密な味。熟したフルーツ系で、けっこうパワフル。6つの品種でいえばメルローが好みの人はわりと好きな味。

・スペインならではのワインは、スパークリングワインの「カヴァ」。カヴァはお手頃価格なのに、基本的な造り方がシャンパーニュ地方と同じで、全体的にすごく質が高い。

アメリカのワインの9割はカリフォルニア州でつくられる。ナパヴァレーとソノマヴァレーが有名。ナパはカベルネ・ソーヴィニヨン主体のボルドー風、ソノマはピノ・ロワールやシャルドネ主体のブルゴーニュ風。ボルドー地方メドック地区の「シャトー・ムートン」を持ってるロス・チャイルドさんと一緒に造った、「オーパス・ワン」は、とにかく味がどっしりして、アルコール度数も高くて、果実味たっぷり。1本3万円ほどする高級ワイン。

チリワインは、他の国と比べてなめらかで飲みやすい。酸味が少なく果実味たっぷり。どれも安く、はずしにくい。著者はチリワインを絶賛しない。チリワインだけで終わっちゃうとつまらないから。一度チリを飲んで気に入って、そのままずーっとチリで固定する人がいる。「またチリ?」「だって間違いないんだもん」。餃子は王将、カレーはココイチ。それでは本当のワイン好きになれない。ワインは冒険だ。当たった経験も外れた経験もすべて財産にして、一生をかけて「自分のワイン」探す旅をしてほしい。




いかがでしたでしょうか?
ぼくはずーっとチリです。だって安いですから。

アルコール単価で合わせると、ビール200円と等価は、ワイン&日本酒の四合瓶だと1100円、ウイスキーだと3200円、焼酎一升瓶だと5200円です。それ以上高いものは、基本的に買いたくない。

よく飲むセブンブランドの純米酒1.8L(一升紙パック)が、ヨーカドーで1000円。そこそこ旨い。それと等価というと、ワインだと400円になる。これを超えると、「セブンの純米酒よりうまいのか?」という自問が始まります。魚料理だったら日本酒が優るし、冬場は熱燗にはかなわない。だからワインは500円のチリのアルパカがメイン。ちょっと奮発してコノスルの700円ぐらいかな。

アルパカを軸に、たまには1000~1500円ぐらいのワインを飲んでみようかな。本書を読んで、そんな気になりました。ただね、5000円のワインはちょっとねぇ。ということで、ボルドーやらブルゴーニュやらのフランスワインは、まだまだ縁がなさそうです^^




若い二人が出会い♪
ワインより甘いキスをした♪
二人は一生懸命働いた♪
やがて4人の子どもができ 孫は8人いる♪
いろんな苦労があったが すべて懐かしい思い出だ♪
そろそろ お迎えがくるかもしれない♪
ぼくは生まれかわっても 君と人生を歩みたい♪

ジャクソン・ブラウン&ボニー・レイットで、Kisses Sweeter Than Wine♪




今度この、プルミエクリュのシャブリ買おうと思ってます。





(関連記事)
【男と女のワイン術/伊藤博之、柴田さなえ/15年1月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2015-03-24

【10種でわかる世界のチーズ/村瀬美幸/14年1月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2014-03-29

【ゼロから始める日本酒入門/君嶋哲史、野崎洋光/13年12月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2014-04-29

【宗達流 お酒歳時記/ラズウェル細木/15年12月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2016-03-29


きのう焼き鳥の「飲み食べ放題」で食べすぎました。
で、今日は昼間はバーベキューに行ってました。昨日からずっと飲んでるような。
なんか頭が溶けそうです^^

またね♪






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heroherosr

ワイン(日本酒も)って飲んでいると喉が渇きませんか?
で、いっしょにビールも飲んで、悪酔いするってパターンになりますorz
by heroherosr (2016-05-21 17:02) 

song4u

ぼくは酒呑みじゃないので、ワインの善し悪しなど全然分かりません。
1本数万円のワインは飲んだことありませんが、数千円のワインよりも
数百円のワインのほうが旨く感じたりするし、何が何だか・・・?^^;
というわけで、ぼくも飲むのは自転車マークが多いです。

しかし、こういう話は楽しいですね。
同時に、アルコール単価からのdonちゃん独自理論も実に秀逸。
なるほど、そうかもねと思っちゃうモンね。説得力が違います。
いつもありがとうございます♪
by song4u (2016-05-22 10:44) 

seawind335

ワインというと、少しとっつきにくいように思えますが、この本なら楽しく勉強できそうですね。
by seawind335 (2016-05-22 14:41) 

don

heroherosrさんこんばんは~
ええ、外ではともかく家だと、飲んだ後に水分をたくさん取ってます。
だから夜中に起きます^^
[__犬]
by don (2016-05-22 17:04) 

don

song4u さんこんにちは~
え?酒のみだと思いますが^^

自転車コノスルは、チリワインでは最初にブレイクしましたよね。
品質がいいというか。そのあとアルパカがもう一段安くブレイクした。

ただアルパカも味が落ちてきてるんです。
ずっと飲んでるとわかります。

最近はSANTAとかPUDUとかも出てきたので、
このへんを飲んでみようかなと。

SANTAのブレンドの白ワインは500円台で、
酸味も少なく飲みやすかった。

PUDUの赤ワインのカヴェソーとシラーズのブレンドも、
美味いと評判です。これも500円台です。
明日買って帰ろうかな。
[__犬]
by don (2016-05-22 17:13) 

don

seawind335 さんこんにちは~
むかしはとっつきにくかったですが、
最近はコンビニで500円ですから^^
ある意味ビールより安いです。
[__犬]
by don (2016-05-22 17:15) 

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