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【キャプテンシー/鳥谷敬】~なぜMLBに行かなかったのか? [本/ルポ社会]


キャプテンシー (角川新書)

キャプテンシー (角川新書)

  • 作者: 鳥谷 敬
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2016/03/10
  • メディア: 新書


【キャプテンシー/鳥谷敬/16年3月初版】
阪神の大スター、鳥谷敬選手。
ここ数年、セ遊撃手としてのUZR(総合守備指標)は最悪です。
とくに2016年は開幕から、打てない守れない。いったい鳥谷に何があったのか?
どこかケガでもしているのか?

秘されたケガがないとすれば、以下の2つが原因ではないかと。本書を読んでそう思った。
①金本監督による体重増指令の影響
②MLBへ行くという目標の喪失
もちろん年齢による衰えも多少はあると思う。
だけどまだ老け込む年齢じゃない。

以下に本書の鳥谷語録から、要約読書メモを。

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<二足のわらじ>
野球を始めたのは小学校2年のとき。小学校卒業まで月水金は柔道、週末は野球。
柔道は東村山市の大会では何度も優勝したし、東京都の大会でもベスト8に入った。
中学に入り、太るのはカッコ悪いのと、練習がきつかったので柔道を辞め野球1本に絞った。



<左利き>
もともとは左利きで、箸を持つのは左。文字を書くのは右に矯正されたけれど、
細かい作業をするときはだいたい左手を使っていた。野球は最初から右投げ右打ち。
左打ちに変えたのは中学の時。食事のとき左手で箸を持っているのをシニアの監督が見て、
「左で打ってみろ」と言われたのだ。



<父親は怖かった>
中学の時はケガが多かった。一気に身長が伸びて成長痛になり、
膝を悪くして満足に走ることすらできなくなった。ただ野球をやめるという選択肢はなかった。
父親が何事も途中でやめることは許さなかったからだ。
小学校6年間柔道を続けたのもそれがいちばん大きな理由だった。
父親はすごく怖かった。殴られることもあった。寡黙な九州男児で、
まさしく「旧き良き日本の親父」という感じだった。



<野球をやめたい>
じつは野球は中学でやめようと考えていた。
思うように野球ができなかったので、ちょっと嫌気がさしていた。
サッカーとか野球以外のスポーツもやってみたかった。
「野球をやめようと思っている」
ある日、父に打ち明けた、すると、父は言った。
「強制する気はないけれど、どこでもいいから野球は続けてほしい」
なぜそう言ったのか、そのときはわからなかった。理由を知ったのは、ごく最近のことだ。
「あのとき、どうして野球を続けてほしいと言ったの?」
父は答えた。
「もしかしたら成功するかもしれないと思った」



<早稲田>
早稲田大学に進んだのは、たまたまといってもよかった。
監督の知り合いに早稲田のOBがいて、「セレクションに連れてこい」ということになったのだ。
ちょうどこの年から、早稲田にスカウト入学制度というものができた。
野球部には推薦枠が二つあった。その年の早稲田はピッチャーとショートを探していた。
ところが狙っていた二人がプロに行くことを選んだ。それで僕が候補の一人として呼ばれた。
たしか10月だった。夏に引退してから一度も練習をしてなかった。
でも4年生を相手に投げたら140キロちょっと出た。
あとはノックとバッティングをしてセレクションは終わった。

「受かるわけがない」自分ではそう思っていた。
ところが後日、「小論文を提出して、面接を受けてくれ」と連絡があった。
小論文なんか書いたことがないから何を書けばいいのかわからない。
父親に相談して、「志望動機」を書いて郵送し、型通りの面接を受けた。
すると合格通知が届いた。



<フォーム改造>
スタンスをオープンに変えたのは、大学時代、早稲田OBの谷沢健一さんのアドバイスを受けて。
そのころの僕は、スクエアに構え、右足を高く上げて打っていた。が、谷沢さんが言うには、
右足を振り上げることで下半身だけをねじればいいのだが、
僕の場合は右肩も一緒にねじってしまうので、内角球が見えにくくなってしまう。
実際、2年の秋に苦しんだのは、徹底的にインコースを突かれ、身体を開かされたことが影響していた。

「左中間を狙うだけなら、それでもいい」
谷沢さんはそう言った。そして続けた。
「でも、プロでは無理だ」



<体重>
金本さんからは、「体重をあと3~5キロ増やせ」と言われている。
たしかにそうすれば、いままでならフェンスに当たっていた打球がスタンドまで届くかもしれない。
ただ、いままで維持してきた体型を急に変えればバランスが変わってしまうし、膝を壊すおそれもある。
金本さんからは「体重を増やした結果、動きづらくなったらもとに戻せばいい」といわれているから、
パワーが出てバランスも崩れないベストな体重を目指してチャレンジしている。



<チャンス>
じつは自分にとっては、チャンスであればあるほど楽な気持ちで打席に臨むことができる。
というのは、チャンスであればあるほど、球種やコースが絞りやすくなるのだ。
たとえば満塁でインコースはデッドボールの可能性があり、
コントロールの悪いピッチャーなら、まずインコースには来ない。
・・・・チャンスの時ほど狙い球を絞るためのヒントがたくさんあるのだ。

ピッチャーと対するとき、僕はコースト打球を打つ方向を決めておくくらいで、
球種を絞ることはほとんどない。

それともともと僕はあまり緊張するタイプではないようだ。
プレッシャーで身体が硬くなることもない。2013年のWBCに出場した時くらいだろうか。
「君が代」が流れたときは、さすがにちょっと緊張した。
それ以外にプレッシャーを感じた記憶はほとんどない。

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<メジャーリーグ>
じつはMLBでプレーすることは、プロ入りしたときからの目標だった。
きっかけは日米大学野球でアメリカに行ったこと。スタジアムの雰囲気が素晴らしかった。
漠然とした夢ではなく、はっきりと明確に目標においた。
目標をしっかり設定するとがんばれる。目標から逆算して考えていく。
僕はホームランバッターじゃない。MLBに行くために打率を上げることにこだわった。
守備と走塁も含めた、野手としての総合力を上げたかった。

2014年オフ、メジャー挑戦を表明。
複数の球団が興味を示してくれた。しかしまとまらなかった。条件の折り合いがつかなかったのだ。
僕が譲れなかったのは、試合に出ることだった。
33歳でアメリカに行き、試合に出れないのでは意味がないと考えていた。
けれでも向こうが提示してきたのは、
「ショートのレギュラー候補3~4人のひとりとして考えている」
「狙っている韓国人選手が来なかったときは、レギュラーとして獲得したい」
「サブとしてならほしい」
「セカンドとしてどうか」

正直ものすごく迷った。自分一人だけなら行っていたとも思う。でも僕には家族がいた。
試合に出れないかもしれない不安定な状況で家族を連れていくのは嫌だった。
妻には「行けたら行く」と言っただけで、細かいことは説明しなかったけど、
自分の意志だけを優先するわけにはいかなかった。

「今年行けなかったら、MLBはあきらめる」、最初から決めていた。
だから後悔はないのだけど、プロ入り以来、ずっと掲げていた目標がなくなってしまった。
正直に言って、気持ちを切り替えてシーズンに入るのがすごく難しかったし、
入ってからもモチベーションを維持するのが大変だった。

プロに入ってから11年。ケガもあったし気持ちが折れそうになることが何度もあった。
そのとき支えとなったのは、「メジャーでやる」という目標だった。その目標がなくなってしまったのだ。



<金本さんに言われたこと>
「人のために時間を割くのなら、その時間を自分のために使ったほうが、
トータルとしてはチームのためになる」 そう考えるのが僕だった。
だから金本さんによく言われた。
「おまえは、自分のことしか考えていない」



<自分のやるべきこと>
僕らの世代は、昔のやり方もそれなりに経験しているし、若い世代の気持ちもある程度理解できる。
その意味で、金本さんと若い選手のあいだをうまくつなぐのは自分の役割だという気がしている。
若い選手の考え方、感じ方を聞きながら、金本さんやコーチの考えていることをうまく若手に伝え、
みんなが同じ方向を向いて、「監督を胴上げしたい」、
と思えるようにすることが、自分のやるべきことなのだと。




きのう甲子園に行くと、「六甲おろし」のキーが変わってました。
誰かアニソン歌手みたいな人が歌ってる。よくみるとTMレボリューションの西川でした。



(関連記事)
【阪神タイガース暗黒のダメ虎史/山田隆道/2009年12月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2010-09-26

【阪神タイガース暗黒時代再び/野村克也/12年12月初版】
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【虎の007/三宅博/12年2月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2012-06-02

【日本人投手黄金時代~メジャーリーグにおける真の評価/杉浦大介/14年11月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2014-12-09

甲子園球場でワインを飲む方法
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2014-05-01


今シーズンはじめての甲子園は、すごい爽やかな気候で、気持ちよかった。

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さいきんお気に入りの、苦労人原口選手。
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でも西武さんにコテンパンにやられました。
「7回に風船飛ばしたら、呑みに行こか」
「こんなん最後までおられへん」

高知出身の友人に「桂月」が呑みたいという話をすると、
「あるで。土佐清水ワールド、ていうアンテナショップみたいな店が。三宮に2軒もある。タタキがうまい」

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なかなかいい店でした。
「桂月」の味わいは・・・普通でした^^;
個人的には土佐鶴本醸辛口や、司牡丹純米豊麗のほうが好きです。
友人のお勧めは、「美丈夫舞」とのこと。
ちなみに塩で食べたタタキは、最高に美味かった。

またね♪





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コメント 6

獏

岡田元監督も鳥谷選手も・・・(^w^)☆獏同窓です☆
W大野球部は有名選手を多く輩出していますので
チームを超えて応援しております♬
日ハムの斎藤佑樹投手が今イチバン気になっています。。。

by 獏 (2016-06-04 20:37) 

song4u

おはようございます♪
以下、すみません、お気に障ったらごめんなさい。

率直に言って、鳥谷選手はMLBでは苦戦すると思います。
いや、これは鳥谷選手に限ったことではありません。
移動で優遇される投手以外で日本人がMLBで常時出場して活躍するなど、
夢のまた夢ではないかと感じます。
大相撲で日本人が綱を張れないのと似てるようにも思います。
まず、いつも言われることですが、日本とは環境が違いすぎる点です。
・ケタ違いの移動距離、時間
・日本よりも数段落ちるフィールド整備(草野球並みの粗く固いフィールド)

外野手はまだマシですが、内野手はさらに過酷で・・・
・強いスナップスローができるか、俊敏な動きが最低条件
・走者との接触プレーがある内野手は高いフィジカルも必須
・総じて早く強い動きが必要だが、「強い」部分がどうしても足りない
・そこそこ活躍すると、大ケガを負った韓国人選手のような目に遭う

日本人で、投手以外で何とかなった人と言えば、イチローさん(別格)、
松井秀喜(これも別格)、青木ぐらいのもので全員外野手ですよね。
城島がそこそこやれたのは、大袈裟でなく、まさに奇跡だと思いました。
中島は駄目だと思いましたが(笑)、田中賢介はそこそこやると思ったし、
西岡はかなりの成績を残すと思った。でも、あんな風でしたからね。
西岡クラスで駄目となると、ちょっと絶望的です。
鳥谷さん、行かなくて大正解だったと思うんですけどね。
by song4u (2016-06-05 10:53) 

heroherosr

鳥谷さんが東村山出身だということは知っていますが、野球にあまり興味がないのでそれ以上は知りません。
最近は楽天のオコエさんも東村山で、彼はうちの本当に近所みたいです。
by heroherosr (2016-06-05 15:20) 

don

獏さんこんばんは~
歴史にタラレバはなんですが、
もしあのままプロに行ってたら、素晴らしい選手になってたかも。
あそこは人生の岐路だったかもしれません。
[__犬]
by don (2016-06-05 20:44) 

don

song4uさんこんばんは~
やっぱり身体能力の部分が・・
食い物はそんなに変わらなくなったので、
世代がすすむと、じょじょに差はなくなってくるとは思いますが。

鳥谷選手は、自分が通用しないのはわかってました。
なんせ、リトル松井や岩村でもあの程度ですから。

自分には一流の部分がない。ぜんぶ二流だ。
だから走攻守の総合力で勝負すると。
大きいのは打てないから、打率、それもたいしたことないから、
盗塁も積極的にやったし、守備は正面で捕る基本の動きだけじゃなく、
逆シングルを試合でもわざと試した。

かれのプレーのモチベーションは、MLBだったんですよね。
モチベーションをなくした彼は今後どうなるのか。
チームの優勝を大きな目標としてくれたらいいのですが。

本人はもちろん本書ではそれを語ってますが、
はたしてそれがモチベーションになるのか。。
なんせ15年度に5年20億の契約してますしね。

とはいえ彼ががんばらないと、阪神は浮上しない。
これだけ多くの人が応援してるチームなので、
日本中の阪神ファンのことを考えてプレーしてほしい。

阪神のことで一喜一憂する精神の動きだけは、
どうにも制御できないんですよね。情けないことに^^;
[__犬]

by don (2016-06-05 21:02) 

don

heroherosrさんこんばんは~
へえ、オコエもそうですか。
かれはMLBでやれる選手でしょうね。
163km大谷とか、オコエはいずれ行くんでしょう [__犬]
by don (2016-06-05 21:22) 

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