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【リーマンショック前よりヤバイ】~ユーロから始まる世界経済の大崩壊/スティグリッツ [本/Biz経済]


ユーロから始まる世界経済の大崩壊: 格差と混乱を生み出す通貨システムの破綻とその衝撃

ユーロから始まる世界経済の大崩壊: 格差と混乱を生み出す通貨システムの破綻とその衝撃

  • 作者: ジョセフ・E. スティグリッツ
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2016/09/21
  • メディア: 単行本


先週ははりきって、ノーベル賞経済学者スティグリッツの本に時間を費やしました。
458pの分厚い本です。結構楽しみにしてたのですが、内容が薄い。
おまけに読書メモがひとつもない。冗長で数字がなく、キャッチーなネタもない^^;

あ、1つだけ読書メモがありました。
・経済の基本原則は「過ぎたことにこだわると損をする」
うん、これは正しい。肝に銘じておこう。
とはいえ、塩漬けにしとくと、また上がるんですよね^^

この本に書かれてることは、2008年ごろに「欧州崩壊」本で、
三橋貴明なんかのネオ経済評論家たちが、すでに書いたことです。
スティグリッツ先生、もうそれは日本では8年前からみんな知ってますよと。
そういう意味では、マンガと並んでマクロ経済本もクールジャパンといえる。


スティグリッツ先生のご尊顔。
stiglitz[1].jpg


その後に読んだ、長谷川慶太朗の222pのライトな本のほうがよっぽど面白かった。
そっちは読書メモのオンパレードなので、「2017年世界の真実」のほうのメモを以下に。
付箋が20個以上になったので、半分以下に絞りました。
ほんとはスティグリッツ先生のありがたいお言葉をメモしておきたかったんですが。
ないものはしようがない。


以下に要約読書メモを。


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<なぜ上海電力はシャープの土地を買ったのか>
上海電力は大阪南港のシャープが持っていた土地を買い、そこを太陽光発電所にした。
投資金額は400億円。採算は合わない。

なぜ投資したのか?
日本国内に安定した不動産を持っていれば、
中国がつぶれたとき幹部が日本へ逃げてきて、その不動産を売りキャッシュにできる。
外貨に換えて中国に置かず外国に置く。リスクヘッジ。

中国でこれから伸びる地域はどこか?答えは「ない」。全部食いつぶしてしまった。
上海は大都市に発展したが電力不足。川沿いの火力発電所では需要に応えられない。
原子力発電所はまだ稼働していない。その一方で上海電力は400億円を日本に投じた。
上海は電力不足で行き詰るのではないかと言われているのに。
最大手の国営上海電力は、巨額の資金を資産逃避のために使う。
上海はつぶれるのではないか。




<リーマンショック前より危ない>
イギリス、フランス、ドイツのトップの銀行が危ない。2位3位の銀行も同じ。
来年イタリアでG7を開催できるかどうか、という状況。
しかし報道も政治家も「危険はない」と言わざるを得ない。

イギリスのキャメロンが「うちのバークレイズが危ない」と言えないし、
ドイツのメルケルが「うちのドイチェバンクが危ない」などと言えない。
まだつぶれてないのに、そんなことをしたら昭和2年の金融恐慌と同じになる。

昭和2年の恐慌に関する著者の思い出。
バブル崩壊の前年、著者は竹下登のところへ行き、
「日本で銀行が倒産します。このままではパニックが起こります」と話した。
すると竹下は「すぐ、いっちゃん(小沢一郎)と連絡をとってくれ」
竹下、小沢、著者の3人で会談した。
竹下は「いっちゃん、詳しい話は長谷川先生から聞いてくれ。
ここで決めないといけないのは、昭和2年の教訓を忘れるなということだ」と言い、
小沢は「わかりました」と答えた。
これで話はおしまい。雑談に入り、竹下はDAIGOという孫の話ばかりしていた。

翌年、拓銀や山一が経営破たんしたが、衆参を通じで野党の質問はなかった。
政争の具にしないという約束を、小沢が守った。だからあの程度で済んだ。
イギリスもフランスもドイツも、そういう政治を意識するところまできている。
これからヨーロッパは「失われた20年」を体験する。




<フランスの原発>
フランスもドイツと同じでBNPパリバなど上位行が危ない。
本当は財政出動が必要なのだが、フランスの国庫が赤字でできない。

それを象徴するのが、修理できないでいる原子力発電所だ。
フランスには原発が50基あるが、動いているのは17基だ。つまり3分の1しか動いてない。
あとの3分の2は修理ができないので止まったままである。かといって廃炉にはカネがかかる。
こういう状況だから、アレバがつぶれかかっている。




<ドイツの問題は何か?>
ワーゲンとドイチェバンクの悲惨な状況は本書にて。
独り勝ちだったドイツもこれからは厳しい。ドイツの問題は制度が古いことだ。
例えばパンの規格が800種類もある。18世紀に決まった規格がそのまま残っているからだ。
そいうものを整理しないといけないのだが、ドイツ人にはそれが難しい。
「うまくいってるではないか。なぜなくす必要があるのか」というのが彼らの言い分である。
2017年ドイツは総選挙が行われるが、メルケルはそこで政権を失う。


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<イタリアが危ない>
トルコからギリシャ、ギリシャからドイツというルートが使いづらくなった現在、
イタリアがターゲットになっている。アフリカ沿岸とイタリアは近く、凪の夏はスムーズに航海できる。
すでにアフリカ北岸からシチリアを目指す難民が増えているが、
これから中東難民とケタが違うアフリカ難民がイタリアにくる。
中東は1億人しかいないが、アフリカは5億人いる。

伊勢志摩サミットでイタリア首相は、安倍総理の腰巾着みたいに離れまいとしていた。
伊勢神宮に行ったときは、安倍総理のすそをつかんで動かない。
そして安倍総理の言うことには、何でも「シー(イエス)」と徹底していた。

イタリアは危ない。経済もさることながら、最大の問題はアフリカ難民。
EUは頼りなくなっているので、G7の協力がノドから手が出るほど欲しい。




<アメリカの州立大学の高い授業料>
アメリカの州立大学は1990年ごろまでは無料だった。
大学間の競争が激しくなり、有能な先生を集めるために授業料を取るようになった。
いまや州立大学の授業料は、4万ドルから4万5千ドルである(5百万円前後)。
ちなみにアイビーリーグは10万ドル(1千万円強)。
年収5万ドルの親に払えるわけがなく、学生は学資ローンを借りて大学に行く。




<日本車が売れる理由>
アメリカでは自動車の半分以上がリース。
貸し出した車は5年たったらリース会社に返ってくる。
リース会社は補修して中古車マーケットに出す。

そのとき新車の何%引きで売れるか?
日本車はレクサスで75%だ。シボレーは45%である。30%も違う。
それがリース料に反映され、レクサスのリース料がシボレーより安くなる。
そうであれば日本車をリースする人が多くなり、日本車が売れる。

中古車の販売価格で差が出る最大の理由は「ガタ」である。
日本のメーカーは組み立てラインの92%をロボットが担当し、アメリカのメーカーは40%以下。
このロボット化の差が品質の差につながる。

アメリカでロボット化が進まないのはなぜか?
最大の理由は労働組合にある。日本の労組は1本の企業組合であるが、
アメリカはいろいろな職能組合が集まっている。
機械工でも塗装工でも1つが反対したら、ロボットの導入は難しい。
アメリカの労働組合は手ごわい。日本と違って労使関係の調整は難しい。




ブルース・スプリングスティーンでUsed Cars♪
67歳になったボス。2016年上半期の興行収入は171億円(1ドル100円換算)で1位でした。
2位ビヨンセ、以下コールドプレイ、マドンナ、ストーンズ、アデル、ジャスティン、ミューズ、
ガース、ポールです。残コンサート数からすると、2016年1位はビヨンセかボスか。
2017年1位はボンジョビかなぁ。今週新作がビルボードの1位になったし。




2017年 世界の真実 (WAC BUNKO 239)

2017年 世界の真実 (WAC BUNKO 239)

  • 作者: 長谷川慶太郎
  • 出版社/メーカー: ワック
  • 発売日: 2016/08/03
  • メディア: 新書




(関連記事)
【世界大激変/長谷川慶太朗/16年8月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2016-11-01

【パナマ文書/渡邉哲也/16年5月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2016-06-28

【2020年世界経済の勝者と敗者/ポール・クルーグマン、浜田宏一/16年1月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2016-03-22

【マイナス金利の標的/長谷川慶太郎、田村秀男/16年5月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2016-07-26

【日本が世界をリードする第4次産業革命/三橋貴明/16年5月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2016-07-09

またね♪

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獏

donさん こんばんは^^)
経済的に不安のない国はもう地球上には無いですね。
そこに更に治安的にも不安だともう目がアテられんですね。
こんな世の中で どうやって行きていけば良いのか
息子たちには「自分で考えてねー♬」と言いました(@w@;)

by 獏 (2016-11-16 20:22) 

みかん

donさん、おはようございます^^

トランプ大統領になり、日本もアメリカから自立するときが
来ている、と橋下さんが言っていましたね~。

いま、学校の課題で1940年代のアメリカ文学
「怒りの葡萄」について調べていますが、
この小説の主人公をモチーフにしたアルバムを
ブルース・スプリングスティーンが1995年に
出しているようです。(ザ・ゴースト・オブ・トム・ジョード)
by みかん (2016-11-16 23:26) 

don

獏さん、こんにちは~
むかしと違って、むずかしい時代になりましたよね。
「自分で考えてねー♬」
これしかないでしょうね・・
[__犬]
by don (2016-11-17 12:27) 

don

みかんさん、こんにちは~
ボスがそんなアルバム出してましたか。
95年ごろは、あんまり聴いてなかったです。

メキシコから移民がたくさんやってきて、
多くのアメリカ国民の仕事は奪われていく。
企業や投資家は儲かり、労働者は搾取される。
「怒りの葡萄」と同じ状況ですよね。
なにも変わってない。
[__犬]
by don (2016-11-17 12:34) 

hanndai

長谷川さんの予言は昔から全然当たらない。
この人、だれから、金もらって生活しているのだろう。
と、同窓ながら思う。
御用物書きなんだろうね。
by hanndai (2016-11-23 14:03) 

don

hanndaiさん、コメントありがとうございます。
「当たるも八卦、当たらぬも八卦」
楽しめればいいかなぁ、と思います。
毒にも薬にもならないよりは^^
by don (2016-11-23 20:22) 

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