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【みかづき/森絵都】が本屋大賞1位にふさわしい、とみんな思ってるのでは? [本/文学芸術]


みかづき

みかづき

  • 作者: 森 絵都
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2016/09/05
  • メディア: 単行本


【みかづき/森絵都/16年9月初版】


2017年本屋大賞2位の作品、「みかづき」読んでみました。
これ素晴らしい作品です。どう考えてもこれが本屋大賞1位になるべきだと思うのですが。

選者は全国の書店員さん。
2016年の場合、一次投票は全国435書店552人、二次は276書店より331人の投票。
二次投票はノミネート作品をすべて読んだ上で、ベスト3を推薦理由とともに投票だそうで。

書店員さん、「ピアノの森」読んでないと思う。
だから盗作の「蜜蜂と遠雷」を1位にしてしまった。
面白いのは確かなので、ピアノの森読んでなかったら、この世界観のとりこになると思う。
「蜜蜂と遠雷」は、そんな作品です。


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「みかづき」はオリジナリティが高い。
教育に関する作品、何が思い浮かびますか?
坊っちゃん、金八先生、GTO、ドラゴン桜、このあたりですよね。

教育ものといえば、熱血先生もの、指導により生徒が成長していくもの。
「みかづき」は、そういうものとは全然ちがう作品です。

昭和30年代から現代にいたるまで、
四世代にわたる教育一家の、波乱万丈の人生大河ドラマです。
スケールがでかい。

一読して思い出した作品は、
「百年の孤独」
「赤い高粱」です。
2作品とも、ノーベル文学賞作家の代表作。

赤い高粱は、3世代にわたる中国の「抗日ゲリラ」小説。
百年の孤独は、コロンビアあたりの7世代にわたる一族の興亡を描いた作品。

正直いって、上の2作品より「みかづき」のほうが面白いしタメになる。
外国作品は、文体の問題がありますしね。超訳でもしてくれないかぎり読みにくい。
社会背景というか文化というか、民族のメンタルも違うし、ぜんぜん共感できない。

「みかづき」は、身内に教育関係者がいれば、ぜひ読ませたい作品。
得るものや、共感できる部分が多いとおもう。読んだ人の血肉になる。
というか、教育関係者じゃなくても十分におもしろいです。いずれ連ドラになるでしょう。


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ぼくが共感したのは以下の部分。


『押し問答の末、業を煮やした女は卓上の丸い缶を引きよせ、その蓋を開けた。
中に重なる菓子の一枚を華奢な指先がつまみあげる。
彼女のてのひらよりも大きく、紙のように薄い円状の焼き菓子。
せんべいにしてはハイカラなそれを白い前歯がぱりんと割った。
  ~中略~
「いただきましょう」
ため息まじりに手をのばし、未知なる菓子の一枚を口に運ぶと、
ほのかに甘いそれは噛んだ拍子に二枚へ分裂した。
生地と生地のあいだからは風味うるわしいクリームがのぞいている。
いつからこの国にはこんな上等の嗜好品が出まわるようになったのか』



これ、ゴーフルでしょう。
生まれてはじめてゴーフル食べたとき、めっちゃ美味いと思いました(笑)。


神戸風月堂ゴーフル10S

神戸風月堂ゴーフル10S

  • 出版社/メーカー: 神戸風月堂
  • メディア: 食品&飲料




取引先への手土産は、いまでもゴーフル買っていくことが多いです。
あの茶色い大きな丸い缶。あれをお土産でもらうと、子どもの頃すごくうれしかった。
だから今でもつい買ってしまう。


本書のテーマは「三日月」です。
何度も何度も出てくる。満月になろうとする三日月。
三日月にみずからを重ねる千明。吾郎への手土産に満月のようなゴーフルを選ぶ千明。
ゴーフルが起点となり、物語は大きく動きます。



ビートルズのミスター・ムーンライトを貼ろうと思いましたが、
最新のビートルズ動画がアップされてました。ヘルプ♪ 
カラーのライブでかなり状態がいいです。
歌詞ミスしてるみたいですが、それも含めて素晴らしいライブ♪




(関連記事)
ガルシアマルケスの「百年の孤独」
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2010-04-17

【赤い高粱/莫言/03年12月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2013-02-19

【ぼくはスピーチをするために来たのではありません/G・ガルシア・マルケス/14年4月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2014-07-08

【蜜蜂と遠雷/恩田陸/16年9月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2017-07-01

【読書感想文】坊っちゃん・夏目漱石
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2016-08-06

いま「ツバキ文具店」読んでます。
本屋大賞2017年4位。これもかなり面白い。


ツバキ文具店

ツバキ文具店

  • 作者: 小川 糸
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2016/04/21
  • メディア: 単行本



またね♪

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nice!(15)  コメント(2) 
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コメント 2

song4u

おはようございます♪
『蜜蜂と遠雷』って盗作なんですか!
これから読もうと思ってたのに、ちょっとガッカリだなあ。

ピアノの森、蜜蜂と遠雷、盗作で検索したら・・
donさんの2017年7月1日の記事が一番上にリストアップされた。
うーむ、なんだか、そこはかとな~く嬉しい(笑)
しかし、どうしてなんでしょう、まったく記憶に無い記事。
nice! も無かった。どうしたんだろう、おれ?!

丸い缶と、薄い円状の焼き菓子。
誰がどう考えても高級菓子、ゴーフルですね!
そこからインスパイア―、チロリアンがイメージされました。
丸い缶に入ったチロリアン。子供の頃は盆か正月だったなあ。
今は昔のような高級感はなくなってしまった気がします。
あ、関係ない話でごめん。(いつものことだ)
by song4u (2017-08-24 08:55) 

don

song4uさん、こんにちは~

検索上位にいましたか。
よろこんでいただけて、ぼくもうれしいです。<_ _>

「蜜蜂と遠雷」、読み物としては面白いです。だけど、
・盗作
・結末
が値打ちを下げてます。

人は自分のイメージする結末にならないと、
その小説の評価を下げます。
ぼくのイメージする結末じゃなかった。

もし「ピアノの森」を読んでなかったら、
とても面白い小説なので、おすすめします。
夜に読むと止まらなくなるので、徹夜してしまうかもです^^
[__犬]




by don (2017-08-24 12:41) 

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