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なぜ将棋界の未来は暗いのか?|「長谷川慶太郎の大局を読む」より [本/Biz経済]


日本の難題: 長谷川慶太郎の大局を読む 緊急版

日本の難題: 長谷川慶太郎の大局を読む 緊急版

  • 作者: 長谷川 慶太郎
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2018/02/27
  • メディア: 単行本


【日本の難題・大局を読む/長谷川慶太郎 /18年2月初版】


藤井聡太プロで活気づく将棋界。
報道も増えてみんなが興味持っています。

もし子供がプロ棋士になりたいといえば、親はどうすべきなのか?

将棋界の未来は、暗いそうです。
囲碁と将棋は、これまで新聞社によって支えられてきました。
みんなが払う新聞代⇒新聞社⇒将棋界 というカネの流れです。

みなさんは新聞を購読してますか?だれも新聞を買わなくなった。
あと10年で、新聞社のビジネスモデルは崩壊します。

NHKの2015年調査では、

①新聞購読率(1日15分以上読む)
全世代平均で2010年平日で41%、2015年平日で33%。

②2015年の世代別(男性)新聞購読率
70代以上66%、60代53%、50代38%、40代20%、30代10%。

バリバリ現役の50歳未満って、だれも新聞読んでない・・・

2028年の新聞購読率は、全世代で17%、50歳未満で5%前後が想定されます。
広告収入や販売売上は半減することが予想され、将棋界への資金流入は早晩止まる。
崩壊スピードはもっと速いかもしれない。

将棋の八大タイトルは以下主催。
竜王戦:読売新聞
名人戦:朝日新聞・毎日新聞
叡王戦:株式会社ドワンゴ
王位戦:北海道新聞・中日新聞・西日本新聞・神戸新聞・東京新聞・徳島新聞
王座戦:日本経済新聞
棋王戦:共同通信
王将戦:スポーツニッポン・毎日新聞
棋聖戦:産経新聞

新聞は読者を獲得・維持するため、棋戦でのプロ棋士の棋譜を掲載している。
これでプロ棋士という職業が成り立っています。
いまは最新の棋譜はネットで見られる。新聞が載せるアドバンテージもなくなった。

「プロ棋士なんて、そのうちなくなる職業だから、やめておきなさい」
そういう親が今後は増えてくる。もちろん賞金のない趣味の世界としては残るが。


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変わって隆盛するのがeスポーツ市場。
シューティングゲーム、戦略ゲーム、格闘ゲーム、カードゲームなどがある。
プロはそれぞれの種目に専門化。欧米を中心に世界に広がった。

大会の賞金を出すのは、ゲームソフト関連の会社、
対戦動画配信会社、ハード会社(マウス、ヘッドホン、パソコン他)、飲料メーカー。

大会の優勝賞金は10億円レベル、賞金総額33億円とか。
将棋と違って、AIとの対戦はない。
BOTはゲームソフトと一体。いくらでも強くできるので。

eスポーツの市場規模は右肩上がりで、近い将来、
アメリカの四大スポーツを合計したものより大きくなるといわれる。

日本はeスポーツ後進国。プロゲーマーの数も少ない。
日本での普及の障害は「景品表示法」。
eスポーツで高額賞金を出すと、高額景品を規制している景品表示法に抵触する。
現在日本の優勝賞金は数十万円。早く法的に解決する必要がある。

ちなみにeスポーツ。
2022年のアジア競技大会で、正式競技に採用された。
2024年のパリ五輪で、採用される可能性も高まっている。
いずれ多くの子どもたちの憧れの職業になる。

以下にその他の読書メモを。


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ますます厳しい銀行業界


銀行を取り巻く環境は厳しい。
国内は人口が減少し貸出先が減って、資金需要が伸びない。
低金利で利ザヤが稼げない。ネット社会になって銀行サービス手数料も下がってきた。
消費者はスマホで送金等ができるので、店舗やATMの維持コストが重くなった。
フィンテックの時代は、他業種から金融分野に参入してきて過当競争になる。

日銀の17年10月号金融システムレポート。
今後5年以内に、地銀・第二地銀の5%弱が倒産する。と予想している。

3大メガバンク。
3大メガバンク体制が確立した2005年3月期と比べ、
2017年上期の実質業務純益は7割弱の水準になった。
今や3大メガバンクは収益の4割近くを海外で稼いでいる。
国内の落ち込みを海外で補っている。

3大メガバンクのリストラ策はスピード感がない。
みずほは2026年度までに人員など2割減、三菱UFJは2023年末までに1割減。
三井住友は人員ではなく業務量を減らすという。




EV普及のカギは何か?


全固体電池の開発。まだ目途は立ってない。
EVの現行バッテリーはリチウムイオン電池。
しかし開発から30年経ったリチウムイオン電池は、すでに技術的には成熟している。
性能の限界は2020年代前半に来ると見られている。

しかも電解質に燃えやすい液体燃料を使っているため、
充電の容量を大きくしようとすると、燃えたり爆発したりする。
サムスン製スマホの爆発事故。原因はスマホ内のリチウムイオン電池が燃えたため。

したがってリチウム電池に代わる、
安全で容量を増やしやすいバッテリーが期待されているが、
目下その筆頭に挙げられるのが全固体電池だ。

リチウム電池と違って固体の電解質を使うため、
劣化しにくく長寿命で液漏れや発火の恐れがない。

低温や高温の環境下でもリチウムイオンと違い性能が落ちない。
理論上はエネルギー密度をリチウムイオンに比べて5倍にできる。
ということはそれだけ小型化しやすい。

だがEV用の全固体電池は実用化の目途がたってない。
量産化に対応できる全固体電池の材料が開発できてないのである。

トヨタは2030年までにバッテリーの開発、生産に1兆5000億円を投資する方針。
2020年代前半での全固体電池の実用化を目指している。



「3月のライオン」主題歌で、バンプのアンサー♪
しかし藤井六段とか大谷選手とか、マンガを軽々と超えていく(笑)



小学校高学年のとき、将棋は流行ってました。
強くなりたくて、本を買って定跡覚えたり。大山名人の四間飛車がカッコよかった。
ぼくたちが将棋に費やした時間を、いまの子らはゲームに費やしてるんでしょうね。
ノスタルジーもあるし、日本の文化を守りたいという気持ちもある。
だれかが今後の将棋界をサポートしてほしいです。

3月のライオン (1) (ジェッツコミックス)

3月のライオン (1) (ジェッツコミックス)

  • 作者: 羽海野 チカ
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2008/02/22
  • メディア: コミック




(関連記事)
【EV新時代にトヨタは生き残れるのか/桃田健史/17年12月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2018-03-14

【銀行消滅/副島隆彦/17年11月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2018-02-20

【昭和の消えた仕事図鑑/澤宮優/16年4月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2016-05-31


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nice!(14)  コメント(4) 
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コメント 4

song4u

おはようございます♪
これまで将棋界を支えて来たのが新聞社であるのは間違いありませんね。
しかし、だからと言って未来が暗いとは、随分な短絡思考だと思います。
そういう議論であれば、世の中のかなり多くの職業が暗くなってしまいます。

将棋界も最近は結構、様変わりして来たように思います。
旧七大タイトルは新聞社がどうしてもしがみ付くので手が出せませんが、
叡王戦をはじめ、銀河戦やJT杯、忘れちゃいけないNHK杯など。
昨今盛んなeスポーツ(ゲーム)の世界など、職業にするという長い時間軸で
考えると、興味の的は特定タイトルに依存している傾向であり、そうなると
一過性の雰囲気が強くて非常に危うい。
新興勢力は盛り上がりも早いけど、廃るのも早いという印象です。
ま、保守的だと言われば、確かにその通りかもしれませんが。

>2017年上期の実質業務純益は7割弱の水準になった

それよりも心配なのは、やっぱり銀行ですね。
ぼくはこの「7割弱」という数字がちょっと気になりました。
直感的に思ったのが、まだ7割もあるのか、ということ。
次に思ったのが、だとするとヘンなこと(本業以外の諸々)にもいっぱい
手を出してるんだな、ということ。

本業で食えないから副業に手を出し、次第に形が崩れていくってこと
ぼくたちは過去にたくさん見て来ましたよね。
ついに銀行までそういう世界に足を踏み入れたのか・・と思いました。
将棋なんかとは比較にならないぐらいドラスティックな変化に晒される
のかもしれないなあ、果たしてそんな変貌に付いて行けるのかなあ?
・・なんてね。身内に銀行関係者がいるわけでもないのに(笑)
by song4u (2018-05-14 08:59) 

don

song4uさん、こんにちは~
スポンサーがシフトしてくれたらいいのですが。
広告料金も下がってるし、高額賞金の維持は、難しいような気もします。

たしかに銀行は従来業務の利ザヤでは食べていけない。
電車の吊り広告。かつてのサラ金も、「三菱UFJ系」とか。
「三井住友系」とか書いてます。
ある意味大手行が、サラ金やってるようなもんですよね。

銀行崩壊も、加速しそうです。
[__犬]
by don (2018-05-14 12:31) 

seawind335

将棋界と新聞社の関係は、改めて認識して面白かったです。
ただ将棋というゲームの魅力は、一つ抜きんでているとは思うのですが・・・・

FinTeckにEVシフト、これからパラダイムシフトが目白押しですね。
by seawind335 (2018-05-15 00:37) 

don

seawind335さん、こんにちは~
将棋には歴史もありますしね。
ただ将棋が売れると潤う業界がないんですよね・・
[__犬]
by don (2018-05-15 12:23) 

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