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【ユニクロ潜入一年】書評と要約|社内英語公用化はどうなったのか? [本/Biz経済]


ユニクロ潜入一年

ユニクロ潜入一年

  • 作者: 横田 増生
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2017/10/27
  • メディア: 単行本


【ユニクロ潜入一年/横田増生/17年10月初版】


ユニクロ好きですか?
ぼくはアプリ入れて、ユニクロで買うことが増えてしまった(笑)。
自分でいうのもなんやけど、「おしゃれおっさん」になったとおもう。

文春で連載された潜入ルポです。
話題になりましたよね。みんなユニクロ好きやから興味津々。

潜入ルポって筆に凄味がある。
中に入って働いてみる。
いろんなことが見えてくる。

潜入ルポの代表作として、本書で紹介されてたのは以下。
・鎌田慧の「自動車絶望工場」
・大熊一夫の「ルポ・精神病棟」
・鈴木智彦の「ヤクザと原発」

いずれも働き終わってからの執筆。
本書は働きながら、文春に潜入ルポを発表した。
発売後数日で、ユニクロに解雇されたみたいですが。


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<部長会議ニュース>
休憩室の壁には「部長会議ニュース」が貼られている。

「集客力があるマーケティング、販促に全て見直して頂きたい。
今週のチラシには基本的な間違いが多く内容もよくなかった。~中略~
このチラシは最低のチラシである」

「このチラシには面白みが何もない。コア商品がのっていない。
メンズ・ウィメンズ・キッズの集積がなく、このチラシが20%ぐらい売上をダウンさせてる」

柳井節は健在で、うれしくなってくる。



<レジ打ち>
感謝祭でレジに立つ。
一息つけるのは顧客がおカネを出すのに時間がかかってるとき、レシートの紙が出る数秒。
そこで直立不動のまま深い息を1つ吸って吐き、気持ちを落ち着かせる。

レジを打ってるときは、ただひたすら目の前の顧客と商品だけに集中する。
列の長さにはあえて目を向けない。
マラソンランナーが小刻みに目標を立てることで、
気持ちの負担を少しでも減らし、乗り切るという心理状態に近い。
平日のレジ作業より2~3倍働いているという負担感がある。

レジはほとんど戦場のような狂乱ぶり。
「レジのところだけ、空気が薄いよね」
「ほんと、酸素ボンベが必要なくらい」という冗談が交わされる。

いったんレジに入ると、次の休憩が来るまでの3~4時間、ひたすらレジ作業に忙殺される。
1時間、2時間と時間がたつと、肩が強張り、頭の後ろがジンジンとしびれてくる。



<ユニクロの商品点数>
幕張新都心店の時と比べると、ビックロ新宿東口店での作業はずいぶんと楽になった。
最大の理由は働き始めて1年以上がたち、商品がほとんど頭に入っていたからだ。
ユニクロの1シーズンあたりの商品数は約500点。
1年後もその8割異常は前年と同じか、ほぼ同じ送品を売っている。
働く側としては、1~2年たつと、その分商品を覚える負担から解放されていく。



<労働時間の上限>
月間労働時間の上限、ユニクロでは240時間未満とされている。
しかし10~12月と、GWがある5月はそれを超える。
社内では禁止されているが、コンピュータで出退勤の時間を調整して、
労働時間を会社が決める上限に収めるようにする。

「こなさなければいけない仕事量が、
恒常的に本部が割り当てる人員と、人件費で賄える量を大幅に上回っているため、
店長を始めとする正社員が、自主的にサービス残業を行い店舗を切り回していたのが実情」


⇒これ、10年前はどこの会社もそんな感じだったと思います。
上司はダメっていうけど、コンプライアンスどおりにやってると数値目標に収まらない。
いろんな局面で、自主判断で働いてる人がいた。
営業のカルテルとか、製造業の改ざんなんかも、同じようなものだと思う。
業務目標シートやめないと、数値目標守るためにみんな猛進する。



以下に読書メモを。


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ユニクロの社内英語公用化はどうなったか?


柳井社長は2012年に社内英語公用化を掲げた。
「グローバル化で現地で日本人店長が働くには英語が必須。
TOEIC700点以上も半年から1年後には多くの社員が達成できるとおもう」

2017年7月の報道で店長クラスの社員はいう。
「英語学習は完全になくなりました。あれは数年前の一時のブーム。自然消滅しました。
今では店舗の社員が英語学習を求められることは全くなくなり、
昇格の際もTOEICの点数基準はありません」




ユニクロは週末の売上で儲ける


朝礼の時間に、その日の売上目標、昨年の売上実績、
見込み客数、見込客単価、お買い上げ点数、などを書いて全員で共有する。
遅番でもipad朝礼で確認する。同時に当日の人件費なども張り出される。
私はその数字をノートに書き込み、エクセルに打ち込んで一覧表をつくってみた。

すると売上と人件費には一定した相関関係があるのが見えてくる。
平日の売上と来店客数は、週末や祝日の約半分。

ユニクロが店舗運営で最も大切にする数字「人時売高(売上を人件費で割ったもの)」が、
平日に比べ、週末や祝日は2倍、3倍に跳ね上がる。

ユニクロの経営は平日だけではおそらく収支トントン。
週末や祝日、感謝祭や年末年始で人件費を抑え、大きな売上をとることで利益を出している。

働く側としては、平日に比べて週末や感謝祭に働くのは2~3倍の負荷がかかる。
平日とそれ以外の時給が同じというのは少しおかしい。

こうした人件費は本部の決定事項だから、店舗ではどうしようもない。
苦労するのは店舗で人を集めなければならない店長や店長代行者。




ユニクロの脱中国はどうなったのか。海外の人件費


2005年ごろから「チャイナプラスワン」を掲げ始める。
それまでの一極集中から東南アジア諸国に分散する。
2012年をめどに中国の生産比率を7割まで低下させたい意向。

なぜ中国から東南アジアへ移管させないといけないのか。
そうしないと儲からなくなるから。中国の人件費が高騰した。

2007年深圳の一般工員賃金が月額212ドル。2016年は380ドル。
上海では2007年241ドルが、2016年580ドル。

東南アジア諸国は安価。
2016年の数字で、ベトナムは192ドル、
フィリピンで262ドル、カンボジアで162ドル。

製造原価と販売価格の差額がユニクロの利益の源泉。製造原価の大半を占めるのが人件費。
国際アパレル企業は常に人件費の安い国へ移動しようとする。

しかし移動は困難。人件費は安いが、技術や生産設備がない。

柳井社長が脱中国を表明し約10年がたち、ようやく中国の工場が、
東南アジアに進出する形で、ユニクロの要望に応えるようになった。
中国で培ったノウハウを、人件費の安い東南アジアに移植するのだ。




ユニクロ柳井家の持ち株比率と収入


2016年8月末時点。
柳井社長の持ち株比率は26.6%。
息子の一海氏4.5%、康治氏7.9%、妻の照代氏4.4%。
家族4人で43%の持ち株比率。ちなみにセブンの伊藤家で約10%。

柳井社長の役員報酬は2.4億円。
年間配当金は1株当たり350円なので約1百億円の配当金を手にする。
これを収入とするなら、従業員の平均賃金760万円との格差は軽く1千倍を超える。
さらに柳井社長の総資産は2兆円。





今日は4月7日付のビルボードアルバムチャートベスト10から。
いつものように、ラップが4枚と最多。サントラ2枚、カントリー系アイドル1枚。
なぜかロングセラーのエドシーラン、メタリカのコンサート同梱おまけCDが一過性。
それと唯一のロックバンドです。ザ・ディセンバリスツで、Severed♪





ついでに今週初登場1位のラッパー、XXXTENTACIONも貼っときます。
ラッパーって、まあいわゆる犯罪者です(笑)。
抗争してるギャング同士が、ラッパー抱えて相手をディスる。
麻薬なんかの縄張り争いして、ビーフしてる奴がころしにくる(笑)。
ライブ中に殴られて失神したXXXの動画はこちら

XXXはクラスメイトの顎を壊して学校は追放。強盗、暴力、武器所有で3度逮捕。
浮気して妊娠した彼女の顔をボコボコにするし。なんでこんなのが売れるんだろう・・・

XXXTENTACION で、SAD♪ まあ声はカワイイし、マッチョなルックスグッドだからか。
知る限りこれだけ声のいいラッパーはいないので、ドレイクのいい後継になるかも。
ドレイクは育ちがいいけど、XXXTENTACIONはこれ以上犯罪しないことが条件。辛抱できるかな。





ちなみに両方とも、アマゾンミュージックアンリミテッドにあります。
プライム会員なら年額7800円プラス(月額650円ほど)。





(関連記事)
【ユニクロ 対 ZARA /斎藤孝浩 /14年11月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2015-02-07

【スタメン25着で着まわす毎日コーディネイト塾/MB/17年2月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2017-04-29

【誰がアパレルを殺すのか/杉原淳一、染原睦美/17年5月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2017-07-18

【ヤクザと原発 福島第一潜入記/鈴木智彦/11年12月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2012-02-25


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